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水分摂取についての議論




ガセネタの多い「ビジネスジャーナル」健康関係記事にしては珍しくまともな内容で、言っていることが合理的で有益である。
水分補給についての理解は案外混乱しているものなので、こうした記事は読んでおいたほうがいい。私自身はかつては水は多く飲むほどいい派だったが、年をとると腎臓機能が低下したのか、水分をとりすぎて体に浮腫(むくみ)ができて困った経験があり、水分はほどほど派に転向したwww 要するに、汗や大小便となって体外に排出される以上の水分は体に負担となる、ということだ。水分の過剰摂取による血液量増加は血圧を高くするとも言われている。まあ、血圧が低すぎるよりは高めのほうがマシとも言われているが。
アフリカの人間があまり汗をかかないということは初めて知ったが、私の知っている人でも、肉体労働をしながら、汗をほとんどかかない人がいた。生まれつきの体質でもあるだろうが、ある程度は習慣でこういう体質を作ることも可能だと思われる。と言うのは、この同僚ほどではないにしても、私が肉体労働者だった時の同僚の大半はあまり汗をかかなかったのである。素人同然の私だけが滝のように汗を流していたwww 汗とともにミネラル分が体外に排出されるので、そのために足がつったりいろいろと苦労をしたものである。




(以下引用)


暑い夏、水を一日2リットル飲まないと危険?いや、逆に極力飲んではいけない?
 
 


 今回は、一日に水分をどれくらい取るべきか、というお題で盛り上がっています。“極論君”は「2リットルから3リットル、いやそれ以上に可能な限りたくさん水分を取ることが健康にいい」という主張です。一方で、“非常識君”は「水分はできる限り取らないことが実は健康にはいい」という論調です。確かに医者から水分を積極的に取れと言われている人もいれば、なるべく制限するように指導されている人もいます。そしてメディアの論調もいろいろです。


 極論君は言います。


「水分を取らないと、血液がドロドロになって、そして血栓などができやすい。痛風発作も起こりやすい。そして過剰な水分は尿として、また汗として主に排出されるので、特段制限を設けずに水分を摂取することがいいはずだ」


 一方で非常識君は言います。


「水分が体に溜まってむくんでしまう人はたくさんいる。そして水をほとんど飲まなくても何年も生きている人がいるとも聞いたことがある。だから水分は極力少なくていいのだ」


 そこで、“常識君”がコメントします。


「水を取らなくても生きている人の多くは、実は水分を野菜や果物などから取っているのです。水分を一切口から取らないで人が生き続けることはありません」


●アフリカ人の不思議


 まず、人間の体の不要な物は、尿として体外に排出されます。また、肝臓で解毒されて胆汁という液体として小腸に排出され、便と一緒に外に出ます。胆汁は実は便に色を付けている体液です。胆汁が出なくなると便は白色になります。汗として水分やミネラルなども排出されています。


 そして二酸化炭素は肺から排出されていて、呼気の中にも水蒸気が含まれているので、呼気からの水分排泄も無視できません。ちなみに犬は基本的に汗をかかないので、呼気から水蒸気を出すことで体温の上昇を防いでいます。つまり、消費される水、尿、汗、呼気、また胆汁などの消化液で便として排出される水分などを補わないと、カラカラになってしまうのです。


 汗は体温を下げるために必要です。ですから、暑い地域に住んでいる人は汗からの水分排泄を少なくするような知恵があります。まず、少々体温があがっても汗をかきません。そして汗をかくときはじわーっと少量の汗をかきます。


© Business Journal 提供

 アフリカなどのドキュメンタリーを見ていると、撮影クルーはペットボトルを常備し水分補給を常時しているのに、現地の人たちは水も飲まず、肉眼でわかるほどの汗もかかず、ほぼ丸一日屋外で作業することも可能です。ラクダはそんな機能を備えています。少量の尿で不要物を排泄できます。そして相当な高体温でも汗をかかず、一度にたくさんの水を飲むことも可能です。そんな条件があるからこそ、砂漠の行軍が可能になります。


●少々多めに水分をとるべき?


 さて、人間のお話に戻りましょう。必要最小限の水分補給は必要です。一方で、心臓や腎臓が悪ければ、過剰な水分を即座に尿として体外に排泄できません。ですから、体がむくむのです。心臓と腎臓が元気であれば、摂取した水は主に尿として排泄されますから、それほどの害にはなりません。水分だけを補給するとミネラルが薄くなって、そして水中毒といった状態になることもありますがごくまれです。


 常識君がまとめます。


「人はいろいろです。健康であれば、適当な水分量で十分です。不要な水分は尿として出ます。水分不足であれば喉が渇きます。喉が渇いているのに水分補給をしないと、この時期は熱中症などになります。つまり、心臓と腎臓が悪くなければ、そして水分を飲もうかどうしようかと悩むなら、いっそ少々水分を多めに取ることが問題ない対処と思われます」


 一方で、心房細動という心臓の病気があります。これは心房が正常に収縮しないで、震えている状態のことです。そんな血液の流れがあまりない心房内には血の塊(血栓)ができやすいのです。ですから、脱水になると血栓の形成を助長するので、心房細動の人には水分の摂取を勧める先生が多いのです。心臓の病気なのに水分を取ったほうが安全なのです。


 悩めば主治医に相談しましょう。そして内服するような病気がない人、心臓も腎臓も悪くない人であれば、少々多めに水分をとっていいと思います。常識君の「人はいろいろ」という主張が何より大切で、そのなかには極論君が主張するように水分を比較的多めに取った方がいい人もいるでしょうし、非常識君が言うように水分を極力控えたほうがいい人もいます。
(文=新見正則/医学博士、医師)




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薬品業界の悪行

難病治療薬の価格問題よりも、日常的な医薬品(市販薬)の価格が高すぎるのが身近な問題だ。私の印象では、昔は200円くらいだった薬品は今は500円以上になっている。いや、500円を切る薬品は滅多にない。たとえば風邪薬を買うのに、一番安いのにしようと思って探しても、みな同じような値段に設定されている。つまり、価格談合が、製薬会社の間で行われているのではないか。胃腸薬や傷薬など、日用品的な薬はたいていそうである。
「薬九層倍」とは昔から言われているが、薬品業界は明らかに暴利をむさぼっていて、これが医療費高騰の大きな原因の一つだろう。


(以下引用)

薬価を吊り上げる製薬会社のからくり〈医学の勝利が国家を亡ぼす 第6回〉


 1年間使うと3500万円かかる日本発の新薬ニボルマブは、実はアメリカから輸入されている。非常識な薬価には巨大製薬企業の意向が反映し、われわれの保険料や税金が海外に吸い上げられているのだ。まさに国家を危うくする製薬会社の「からくり」を暴く。


 ***


「医学の勝利」は、われわれが望んだはずだが、なぜそれが「国家を亡ぼす」という結果を導くのか。


 それは、だれも予想しえなかった勢いで押し寄せる高齢化の波の、さらなる呼び水になり、そうして増えつづける高齢者が「医学の勝利」の果実を、さらに求めるからだ。「果実」のひとつが、次々と登場する目玉が飛び出るほど高価な新薬の数々であり、それを投与するために公費を際限なく使えば、たしかに「国家を亡ぼ」しかねない。





新宿に登場したブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)の広告




 むろん、それは構造的な問題であり、たとえば製薬会社の責任に帰する類いの話ではない。しかし、なぜ薬がこうも高くなったのか、その理由を知ることには意味があるだろう。


 この連載で、高価な新薬の典型として示してきたのが、患者の免疫力を利用してがんを抑える日本発の治療薬「ニボルマブ(商品名オプジーボ)」だ。


 まず悪性黒色腫(メラノーマ)向けに承認され、続いて非小細胞肺がん向けの保険適用が認められたこの薬は、1年間使うと3500万円かかる。しかも効く人には確実に効く一方、どの患者に効くのか事前にわからず、無駄な投与も続く。また一般の抗がん剤は、投与後に腫瘍の影が大きくなったら効果なしと判定できるが、ニボルマブは効く前に一時的に影が大きくなることもあり、効果がなさそうでもやめにくいという。


 この薬を仮に5万人が1年間使えば、1兆7500億円になる。臨床医の里見清一氏が「これでは国がもたない」と訴えるのも、再三述べてきた通りである。


 ニボルマブを開発した小野薬品工業の説明を聞いてみよう。谷幸雄広報部長は、


「今後も高額な薬が次々と出てくるので議論が必要だという意味で、オプジーボが象徴的に取り上げられているのだと思いますが、1兆7500億円という数字は、現実的ではない」


 と、こう主張する。


「今年度のオプジーボの売上げ予想は1260億円です。この薬が使える手術不能で、ほかの抗がん剤を使って効果がなかった患者さんは、1年間で約3万人と想定しており、うち3割は遺伝子変異が要因なので別の薬が効く。さらに未知の副作用もあり、誰にでも使えるわけではない。1年間で新規に対象になる患者さんは、1万5000人ほどになると見ています。投与期間は、臨床試験の結果では平均約6カ月です」


 無駄な投与を続けることにはならないというのだ。


「3回、4回と投与してもがんが大きくなっていれば効かないとわかります。投与後に一時的に影が大きくなる“偽増悪”があるのは事実ですが、その後、本当に効き目が出ているかどうかは判断できます」(同)


 これに対し里見氏は、


「ニボルマブと1兆7500億円の数字を、象徴的な意味で出したのは事実」


 としながら、「ただし」と継いで説く。


「現在、“3回、4回”で効果を判定できる具体的な方法はありません。肺がんの“偽増悪”を図示した論文でも、2カ月の時点で大きくなった腫瘍が、4カ月の時点で縮小していた。だから、多くの医者は“6回(3カ月)くらい使って判定”と患者に説明しているはずです。また無効例の多くにおいて6回で終了したとしても、平均値は長期投与例に引っ張られます。5人の患者がいて2回、4回、6回、12回(半年)、24回(1年)と投与されたとします。実際の臨床例はこんなものです。平均投与回数は10回で、5万人に投与すれば六千数百億円。1疾患への一つの薬として、とんでもない金額です」


 小野薬品は5万人という数を否定するが、


「非小細胞肺がんの患者は約10万人で、さらに増える。手術などで治るのが2割ほどで、残りは薬物療法の対象になりえます。免疫療法に移行する率は不明ですが、5万人という推定はありえる。対象にならないのは主に高齢者でしょうが、一方で“この薬は高齢者でも副作用がなく使える”と、むしろ積極的に広めようとする医者もいる。また“遺伝子変異が要因”で“別の薬が効く”患者は、たしかに3割いますが、その薬が効かなくなると、ニボルマブが使われています」(同)


■市場原理が働かない

 同様に高価な薬が続々と登場すれば、明らかに「国がもたない」。実際、薬価は一つが高くなるとそれが前例となり、次からはみな高くなるという。


 では、「前例」であるニボルマブの桁外れに高い薬価は、どのようにして決められたのだろうか。医薬品業界の担当記者が言う。


「薬価の決め方には類似薬効比較方式と原価計算方式があります。前者は既存の類似薬をもとに算定するもので、効果の違いによって点数が付加され値段が決まります。とはいえ点数に確たる根拠はない。一方、後者はまったくの新薬の場合の計算方式で、製薬会社側が開発にかかった費用を積み上げ方式で算定し、それに利益を足して予想販売数で割ると、おおよその薬価になります。ただし開発費の中身は、製薬会社の言い分に依拠しています」


 最終的に薬価を決めるのは厚労相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)である。ここでニボルマブの薬価が吊り上がった事情を、医薬品売上予測コンサル「e-Projection」代表で「国際医薬品情報」編集委員の長手寿明氏が説く。


「新薬は保険適用の医薬品として、厚労省が定める薬価基準に“収載”されますが、ニボルマブは最初の薬価収載が、患者数が少ないメラノーマ向けでした。薬に複数の疾患での効能が想定される場合、より患者数が少ない疾患から適用をとることが多い。有効な薬が少ない患者を救う人道的意義に加え、製薬会社の経営戦略が影響しています」


 どんな戦略か。


「患者数が少ない病気のほうが薬の価格が高くなりやすい。また、メラノーマは治験スピードが速く、開発費用を抑えられるのです」


 もっとも、小野薬品の谷広報部長は、


「さまざまながん種でニボルマブの基礎研究をし、その中でメラノーマが最も効きやすかった。しかも、30年近くも新薬が出ていないメラノーマ向けの開発を優先すれば、薬になる確率が高まると判断した。薬価が高くなりやすいなどとは、まったく考えていません」


 と否定する。だが、それが戦略ではなくとも、谷部長が語った事情がニボルマブの価格に影響した可能性はあるという。長手氏はこう説明する。


「薬価収載に際し、中医協はニボルマブに類似薬がないと判断し、ご祝儀的意識が薬価に反映した可能性はある。小野薬品はメラノーマの薬として患者数470人、ピーク時の売上げが31億円という試算を中医協に示しました。たしかに、この程度なら国家財政に与える影響は軽微ですが、真の狙いは肺がん患者、さらにほかのがんへの適用拡大にあったのは間違いない。中医協もそれをわかっているはずですが、開発が失敗する可能性がある適用拡大まで加味して、薬価を決めることはできないのです」


 中医協を管轄する厚労省保健局医療課に聞くと、


「高い有用性が確認されたことから、平均的な営業利益率から+60%を適用することとした」


“ご祝儀”の加算を半ば認めるのだ。


“後出し”の肺がんへの承認には、京都大学名誉教授で呼吸器科の医師、泉孝英(たかてる)氏も疑問を投げかける。肺がん向けの追加承認で販売金額は50倍以上に跳ね上がると試算したうえで、


「それでも値段が一緒とは、市場原理が働いていないデタラメな話です」


 と憤って、続ける。


「小野は米メダレックス社と共同でニボルマブを開発しましたが、メダレックス社は09年、メガファーマのブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)に買収され、11年に小野はBMSに、日本、韓国、台湾を除く全世界での独占開発・商業化の権利を供与した。つまりニボルマブは日本で開発されながら、超高価な輸入薬品です。一般に商品は、いくらなら売れるかを念頭に開発を進めるのが常識ですが、健康保険を念頭に開発する薬には、この常識が通用しない。しかも、原価計算方式は製薬会社にきわめて有利。要するに、メガファーマの言う通りの薬価によって、日本の保険制度が破綻しかねない、という話なのです」


■メガファーマが吸い上げる

 ところで、日本の医療費は、高額療養費制度で補われる分も含めると、


「半分ほどが保険料で賄われ、患者負担は1割強。国の負担が25%で、残り15%未満が地方の負担です」


 と先の記者。医薬品業界は手厚い社会保障政策の庇護下にあるわけだが、あらためて長手氏が指摘する。


「ニボルマブの売上げの多くはBMSに流れています。メガファーマは、日本の保険料や税金をいかに多く吸い上げるか、という考えで動いているのです」


 メガファーマの実態をここで明らかにしたい。労働衛生コンサルタントで『ビッグ・ファーマ 製薬会社の真実』の翻訳者である斉尾武郎氏が語る。


「アメリカなど海外の巨大製薬会社は、もともと巨額の投資をして臨床試験を行ってきましたが、1990年代になるとEBM(根拠にもとづく医療)が重視されるようになった。たしかなエビデンスを得るためには、さらに大規模な臨床試験が必要です。それができるのは資金力のある製薬会社だけだったので、大手製薬会社がメガファーマ(巨大製薬企業)として成長する土壌ができたのです」


 メガファーマはEBMを逆手にとったわけだ。


「大金を投じて臨床試験を行うことで薬の効果が裏づけられ、新薬がデビューします。同時に、すでに市販されている薬の有効性についても臨床試験を行い、請負会社が“客観的な”論文を作成する。そして、薬を承認する規制当局、FDA(米食品医薬品局)の官僚には退職後の職場を提供し、政治家には寄付金や献金を流入させる。こうして一般的な製造業の利益率が10%前後という中で、メガファーマは30%前後の利益率を維持してきたのです」


 そして、今や日本の製薬業界も、メガファーマの新薬開発競争に組み込まれているというのだ。


「96年、日米欧でGCPという臨床試験に関する国際ルールが合意され、エビデンスに乏しい日本独自の薬は承認されなくなった。その後、日本の製薬会社もコストをかけてヒットを狙うようになり、さらに抗がん剤など高分子薬の開発にトレンドが移ってきた。小野薬品とニボルマブの関係はその好例です」(同)


 2015年の売上げ世界一はスイスのノバルティスで、503億ドル(約5兆3600億円)。従業員数は11万8700人で、営業利益は88億ドル(約9400億円)、資産総額は1315億ドル(約14兆100億円)におよぶ。2位は米ファイザーで、売上げは488億ドル(約5兆2000億円)。従業員数は7万8300人で、営業利益は110億ドル(約1兆1700億円)、資産総額は1693億ドル(約18兆300億円)である。


 利益率の高さが目に留まり、給料も高い。売上げ第4位の米メルクは、主任研究員の平均年収が12万8700~15万9200ドル(約1370万~1700万円)、CEOとなると1990万ドル(約21億2000万円)にもなる。メガファーマ同士の競争も熾烈で、


「ある学者が生命科学についての発表を行うと嗅ぎつけた競合の研究者が、前日にその発明の特許権を主張する発表を行った、ということもあった」(長手氏)


 むろん、それはメガファーマの代理戦争である。


「アメリカでは、新薬の研究、開発費をはるかに超える予算が、ロビー活動を含むマーケティングに費やされていることが問題視されています」(北米在住のライター、關陽子さん)


 ニボルマブも、その肥大化に貢献している。


■効果が同じで薬価は3倍

 慶應義塾大学大学院経営管理研究科の特任教授、岩本隆氏は、違った視点から薬価の問題に切り込む。


「ニボルマブもそうですが、抗がん剤の半分以上はバイアル(注射薬)で、その使い残しは廃棄されています。12年時点の集計で、年間400億円分の薬が廃棄されていました。アメリカでは保険者は使った分の薬代しか負担しませんが、日本では100ミリグラムのバイアルを90ミリグラムだけ使っても、100ミリ分の薬剤費を保険者が負担する。捨てる分にまで国民の健康保険料や税金が使われているのです」


 一度瓶を開けると薬の無菌性や安定性を保ちにくいため、岩本氏は再び密閉状態にできる“蓋”の使用を提言する。ともかく、待機児童を即座に解消できるほどの金額が、ドブに捨てられているのである。


 話をニボルマブに戻そう。里見氏はこの薬を、使う必要がないとは一度も言っていない。そうではなく、


「効く薬だから使わなければいけない」


 と高く評価したうえで、その“使い方”に注文をつけているのである。
 一方、効かないのに高い薬も多いという。たとえば認知症患者に使われるアリセプト。『「痴呆老人」は何を見ているか』(新潮新書)の著者で、終末期医療全般に取り組む東京大学名誉教授の大井玄氏が指摘する。


「ほかに病気がない認知症患者で効果を測ると、記憶力が少し高まったといいますが、効力は1年程度。一般的には効果が薄いのです。ただ、使えば家族は安心しますし、医者も“何もしない”と非難されずに済みます。しかし医者は、アリセプトの効果は限定的で、しばしば胃を荒らすなどの副作用もあることを、家族が受け入れられるように説明することも大切です」


 里見氏が継いで言う。


「患者の利益が何らかの数値で出てしまうと、使わずにいられないのが医者の業みたいなものです。高齢者医療の目標は生活の質の向上であるはずですが、“質”は測定できません。重要なものを測って数字にできないなら、いかにして測るかを考えるべきですが、それは難しいので、測れるものを重要と考えるという前提で治療が決定されている。本末転倒です」


 ほかに薬がないならまだわかるが、効果は同じなのに、高い方を使う医者の悪習も後を絶たないという。


「アバスチンという、よく使われる大腸がんの薬があります。データでは、化学療法に上乗せすると死亡リスクが19%軽減され、生存期間が1・4カ月延長されます。効果は小さいがあるにはある。そこに先日、作用が同じ仕組みのサイラムザという薬が大腸がん用に承認されました。死亡リスク軽減率は16%で、生存期間の延長は1・7カ月。統計学的には効果はアバスチンとまったく一緒で、作用が同じだから副作用も同じ。ところが薬価は、アバスチンが6カ月で約150万円なのに、サイラムザは約420万円と3倍近い。これはサイラムザが当初、胃がんの薬として承認され、大腸がんへの適用が追加された経緯からです。胃がん向けの薬価が改定されず、そのまま通ってしまった」


 中医協には費用対効果という視点がないようだ。ちなみに、サイラムザも米社の製品である。


「中医協は、サイラムザの大腸がんへの適用を承認すべきでなかった。効果も副作用も同じで値段だけ3倍の薬に存在意義はないはず。しかし、“選択肢が広がった”と意味不明のことを言って使う医者はいます。私が勤務する病院では、サイラムザを大腸がんには使わないという方針を、院内の委員会で決めました」(同)


 効果が同じなら安いほうを使う――。自腹であればだれもが従う常識が通じにくいという。だが、医師を含めて一人ひとりが常識をもたないかぎり、日本の財政も、子や孫の時代の医療も、危うくなってしまう。


「短期集中連載 医学の勝利が国家を亡ぼす 第6回 薬価を吊り上げる製薬会社のからくり」より


「週刊新潮」2016年6月16日号 掲載



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重い荷物の持ち上げ方、運び方

こういう知識は、業者だけに必要なものではない。全国民必修の知識だろう。
一度腰を痛めて、それが一生の障碍(持病)になることもある。
くしゃみをした拍子に肋骨が折れることもあるくらい、人間の体は「扱いが難しい」ものである。大人になっても洟のかみかたも知らない人も少なくない。


(以下引用)



カマヤン1192(昔漫画家だった人) Retweeted

俺は15才の時からたまに引越屋で働いているんだけど働き始めの頃に先輩に腰を痛めない持ち方を教わった。今までも腰を痛めたことは無いが、教わったやり方をやるようになって一度も痛めたことはない。あとは筋トレで鍛えておくのも腰痛予防になる。


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乳がんは芸能人女性の職業病?

某女性タレントが乳がんになったという記事の一節だが、乳がんとはどんなものか書いてあるのが珍しい。乳がんになりやすい生活態度まで分かっているのだから、防止も可能だ、というのが他の癌とはだいぶ違う。他の癌(基本的には老化だと私は思っている。)は、防止策など無いだろう。下の記事を読むと、芸能人に乳がんが多い理由も納得できる。ピルなどを飲んで妊娠を避け、喫煙飲酒する習慣が多い、ということだろう。
昔は若くして結婚出産することが普通だったから、授乳経験が無いまま年を取る人のほうが少数派だったわけだ。女性ホルモンは過剰(フェロモン放出が生命線である芸能人女性は、そうでないとやっていけないだろう。)でありながら、授乳経験が無い、というのが乳がんの基本的原因なら、これは女性芸能人の職業病とすら言えそうである。同情するようなものでもないと思うし、原因が分かっているだけマシではないか。まあ、芸能界に入らないのが一番の対処策だww


(以下引用)


女性ホルモンに長くさらされるとリスク上昇

 誰でもなる恐れがある病気だが、罹患(りかん)リスクが高くなる要因は分かっている。(1)初潮が早い=11歳以下(2)閉経が遅い=54歳以上(3)初産年齢が高い=30歳以上(4)妊娠・出産歴がない(5)授乳歴がない(6)祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる(7)肥満度が高い(閉経後)(8)喫煙している(9)大量に飲酒する習慣がある(10)運動不足−−の10項目のうち、当てはまる項目が多いほど高リスクだ。


 乳がんは女性ホルモンにさらされる期間が長いほど、罹患リスクが上がる。血管や骨を守り、肌の潤いを保って、心筋梗塞(こうそく)の予防効果もある女性ホルモンだが、乳がんに関してはメリットばかりではない。


 10項目のうち、初潮が早く、閉経が遅く、妊娠・出産経験がない人がリスク高となるのは、女性ホルモンにさらされる期間が長くなるためだ。2、3人子供を産むと、授乳中を含め5年ほど月経がなく、女性ホルモンの分泌が減る期間ができ、相対的に罹患リスクは下がる。逆に、経口避妊薬(ピル)の使用や、閉経後のホルモン補充療法など、体外から女性ホルモンを追加する措置を取っていると、リスク上昇の可能性がある。近年の患者数増加は、少子化で妊娠期間が短くなったことも要因として考えられる。


 成人、特に閉経後の場合、肥満も要注意だ。閉経後、女性ホルモンは脂肪組織で作られ、肥満の人ほど分泌量が増える。また他の多くのがんと同様、喫煙や多量飲酒も大きなリスクとなる。逆に定期的な運動をする人は、ほとんど運動をしない人に比べ、罹患率は3分の2ほど低い。


 とはいえ、小林さんのように若く、出産を経験していて肥満でもない人でも、乳がんになることは普通にある。上記の10項目が一つも当てはまらなくても、リスクはゼロではない。

手術の前に抗がん剤を使うことも

 治療は、手術、放射線治療、薬物療法があり、病状に応じて組み合わせて行われる。さらに薬物療法は、内分泌(ホルモン)療法▽化学療法(抗がん剤治療)▽分子標的治療に大別できる。乳がんではがんの種類(サブタイプ)によって、選択される薬物療法も異なってくるのが大きな特徴だ。


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医療とカネ

終末期医療など不要、麻薬をばんばん与えて、苦痛無く、夢でも見ながら死ぬようにさせればそれでいい。麻薬代が高い? 大麻などただでも育つだろう。麻薬の値段を吊り上げているのは国家とギャングではないか。私が瀕死の人間なら、麻薬投与以外は望まない。意識不明の植物人間状態で生かされても意味がない。家族にとっても、ただの迷惑な存在だろう。山に捨ててもいいと法律が許すなら、山に捨ててもらってもいい。
人間には「寿命」がある、というのは常識だったと思うのだが、今は「寿命」という概念が無くなって、「わたし、千年でも万年でも生きたいわ」(「不如帰」)という下品な思想が一般化してしまったのではないか。永遠に若いままで生きるような、「ポーの一族」ならまだしも、老化し、頭も体も劣化した幽鬼かゴミみたいな姿で永遠に生きるのはむしろ地獄だろう。そんなのは数百年前にスイフトが「ガリバー旅行記」で喝破していることだ。
医療機関がカネ儲け機関であるのは当然だが、歯止めが必要だ。それには、一般人が「医療を拒否する権利」「死ぬ権利」を大きな声で主張するべきだろう。もっとも、「健康維持のための医療」は絶対に必要だ。歯が痛いだけでも生活は半分地獄になる。
医療にカネをかけるより、風邪なら休め、というのを社会常識にすることなどが必要だ。風邪でも無理して出社するとか無理して登校する、という阿呆な社会慣習を無くすことだ。単なる健康維持のための医療(保健)には高額な治療は不要のはずである。その延長上に、「老化」は必然であり、病気ではない、「寿命」には無理に逆らうべきではない、という思想がある。




(以下「ネットゲリラ」より)直接には「ギャラリー酔いどれ」からの転載。



日本の医療費が増大している理由というのは、人工透析と終末期医療
そのほとんどの原因があるんだが、
海外では医療費に余裕がないので、人工透析はあまりしない。

若くして腎臓が悪くなったら、家族の腎臓を移植します。
これは100万円の手術代で済む。
また、宗教上の理由から、赤の他人に腎臓を提供する信者というのもいるらしいw 
日本では、家族以外からの移植はそもそも認められないが。

創価学会員はこういうの見習って、腎臓を提供すればいいのにw 
そしたら褒めてツカワすw それが人工透析だと毎年500万かかる。
医学会の最大の
利権」です。

医者を儲けさせるために、移植が進まないのだ。
また、終末期医療は患者が拒否できないので、これもまたやりたい放題w 
患者は死にかかっていて、意識がないんだものw 

まぁ、日本の医療は、システムとしてはキューバ並みの公平さと、
アメリカ並みの高度な設備、技術を兼ね備えているわけで、
トータルでは「世界一」だと思う。
TPPで何が起ころうが、まもり続けなければ。



次回の循環器受診では、いろいろ検査受けさせられる、心エコーとか。

自分的には何の異常も感じておらんのですがねぇ、

標準血圧なんて降圧剤売るため、無理矢理に基準下げておるはず、

加齢で血圧高めはアタリマエですよ。

また金かかるw 検査を断るわけにもいかんしねぇ。

ダルビッシュ快投、完全復活ですなぁw


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点滴受けながら缶コーヒーごくごく

「ギャラリー酔いどれ」から転載。


まずここで、点滴という医療行為を冷静に見つめ直してみよう。

それは医療現場では見慣れた光景であり、ほとんどのベッドに横たわる入院患者には
点滴が施される。しかもその点滴装置をガラガラと引きずりながら、
病院内を動く患者の姿も珍しくない。

トイレにも引っ張って行く。自販機で缶コーヒーを飲んでいる人もいる。

患者は当たり前のように、装置を引きずりながら部屋を出入りしている。

これは実に奇妙な光景というしかない。

点滴」の定義を調べてみよう。

そこには「口から水分を摂取することが不能な患者に対する応急措置」とある。

生命維持に必要な水分を口から摂れなければ、他の方法によるしかない。

その窮余の策として考えられたのが点滴なのだ。

だから点滴という医療行為は本来、
水分の経口摂取が不能な患者にだけ行なう救急措置
である。


だが実際には、点滴装置ガラガラの多くの患者は、普通に見舞い客と談笑してお茶を飲み、
休憩コーナーで自販機から何かを買ってうまそうに飲んでいるではないか! 

彼らはとても、経口水分摂取が不能な患者には見えない。

これが、日本中の病院で溢れ返っている光景なのだ。

つまり、医療現場における「点滴」原則は、とっくの昔に崩壊している。

口からちゃんと水分や食物を摂れる患者にまで、日本中の病院で
点滴が当たり前のように行なわれている。


なるほど。私も昔からあの光景には違和感があったが、点滴という行為の詳細を知らないもので、(他人事でもあるしwww)深く考えたことは無かった。勉強になる記事である。ひどい場合には風邪ごときでわざわざ自分から医者に希望して点滴を受けるという「点滴マニア」までいるらしいwww



(以下引用)



◆http://8729-13.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-f48d.html
zeraniumの情報掲示板 2016年5月16日 (月)
点滴を利用して薬剤の大量消費が行なわれている


「葬儀屋さんはよくこう言います。

『昔のご遺体は軽かったのに、最近のご遺体は、重いですね・・・』

私は思わず、聞き返す。

「それだけ大量点滴されて水膨(ぶく)れしている、ということですね?」

「そういうことです。高速点滴した結果ですね。医者はそれを”溺死体”と呼んでいます。

中村仁一医師は淡々と言った。

彼はベストセラー大往生したけりゃ、医療とかかわるな』(幻冬舎新書)で知られる。

つまり重い分は、医者がここぞとばかりに大量点滴した水分の量なのだ。

私は絶句して言葉もない。

溺死体とは水死体のことで、
膨(ふく)れ上がって人相、外観が変わってしまった遺体のことだ。

昔の人は俗に、それを土左衛門と呼んだが、
それはもはや見るに耐えない醜さなので、そう呼ぶしかなかったのだ。

葬儀屋が2人がかりで遺体をベッドから持ち上げて、「これは重い!」と実感するほど
水膨れした老人の姿・・・。

そのズッシリ重い分は、医者が末期の患者に、ここぞとばかりに
点滴の管から身体に注ぎ込んだ、大量の輸液の重量なのだ


老人に、1日1・5ℓ 以上点滴したら死にますよ!

これは、病院に入院してわずか18 時間後に苦悶死した、
山中トミ子さんの診療記録を見て叫んだ内海聡医師の言葉だ。(第1章参照) 

「医者なら誰でも知っている。研修生でも知っています。知らなきゃ馬鹿です。

でも知っててやったなら”殺人”です」

私はこのとき、山中トミ子さん(本書第1章記述)は、

点滴輸液の高速注入で”殺された”と確信した。

その診療記録や介護記録によると、わずか半日で、
この84歳の小柄な老女の身体に、何十種類もの致死量の薬剤が注ぎ込まれていた。

私は最初、膨大な診療記録に満載の医薬品の”薬毒”で、彼女は急死したと思っていた。

しかしこれらの夥(おびただ)しい医薬品の毒性を待つまでもなく、
短時間でかつ大量の輸液を体内に注入すれば、簡単に老人の命を奪うことはできるのだ。

そうした意味から、この”点滴殺人は医療過誤死の盲点になっていると言える。

「亡くなった老人の遺体をベッドから運ぶと、その下のシーツもぐっしょり濡れている」。

そう証言する病院関係者もある。  なぜシーツがそれほど濡れているのか? 

あまりに大量点滴したために、病人の体から溢れ出た水分がシーツを濡らしているのだ。

しかも遺体から吹き出すほどの大量点滴だ。

それは葬儀屋がズッシリ重いと実感するほどの量だ。

おそらく1・5ℓ どころか、それ以上の大量が注ぎ込まれたに違いない。

その異様な重さを思うと怖ろしくなる。

内海医師は、大量点滴だけで老人は確実に死ぬ、と断言した。

その死因の一つに肺水腫がある。肺に水が溜まって呼吸困難で死亡する。

早く言えば、体内で水に溺れるということだ。

大量点滴で全身の臓器は悲鳴を上げるが、それは肺だけではない。

体中に水分が溢れ、全身の臓器が水膨(ぶく)れとなり、最後は死に至る。

まさに体の中の臓器が”溺れて”多臓器不全となる。

だからその外観が”溺死体”そのままであるのも当然だ。


点滴を利用して薬剤の大量消費が行なわれている

体内に溢れる輸液のことを、医学用語で”溢水(いっすい)”と呼ぶが、
文字通り溢れる水のことだ。

つまり、医療現場では過剰大量の点滴で、体内に水が溢れる事態をはっきり認識している。

だがそれでも、過剰点滴は日常茶飯事に行なわれている。

その理由はいったい何だろうか? 

しかも末期になればなるほど、点滴の輸液量は増大する。

こうなれば目的はただ一つ、大量の薬剤を消費するために、それを患者の体内へ注ぎ込むのだ。

まずここで、点滴という医療行為を冷静に見つめ直してみよう。

それは医療現場では見慣れた光景であり、ほとんどのベッドに横たわる入院患者には
点滴が施される。しかもその点滴装置をガラガラと引きずりながら、
病院内を動く患者の姿も珍しくない。

トイレにも引っ張って行く。自販機で缶コーヒーを飲んでいる人もいる。

患者は当たり前のように、装置を引きずりながら部屋を出入りしている。

これは実に奇妙な光景というしかない。

点滴」の定義を調べてみよう。

そこには「口から水分を摂取することが不能な患者に対する応急措置」とある。

生命維持に必要な水分を口から摂れなければ、他の方法によるしかない。

その窮余の策として考えられたのが点滴なのだ。

だから点滴という医療行為は本来、
水分の経口摂取が不能な患者にだけ行なう救急措置
である。

だが実際には、点滴装置ガラガラの多くの患者は、普通に見舞い客と談笑してお茶を飲み、
休憩コーナーで自販機から何かを買ってうまそうに飲んでいるではないか! 

彼らはとても、経口水分摂取が不能な患者には見えない。

これが、日本中の病院で溢れ返っている光景なのだ。

つまり、医療現場における「点滴」原則は、とっくの昔に崩壊している。

口からちゃんと水分や食物を摂れる患者にまで、日本中の病院で
点滴が当たり前のように行なわれている。

その理由はただ一つ、大量注入による薬剤の消費である。

昔はその都度、注射であったが、投薬の種類も少なかったからそれで済んだ。

だが現在では、病院で患者に投与する医薬品の数は半端ではない。

それは数十種類にものぼり、そのたびに患者に注射していたのでは
患者も痛くてかなわない。

それでは患者もいやがるし、病院側としても薬剤の消費が増えない。

そこで彼らは「点滴」に目をつけた。

これなら1回針を刺してセットするだけで済む! 患者の苦痛も1回だけだ。

こうして両者の”思い”が一致して、点滴は本来の用途から大いに逸脱し、
点滴ガラガラで缶コーヒーを飲む患者の姿という、現代の病院風景となったのである。

異常も繰り返されれば日常となり、いつの間にか”正常”と勘違いしてしまう。

点滴がまさにその典型である。

本来、経口水分摂取不能な特殊な患者にだけ行なわれるべき点滴医療が、今や、
大量の薬剤を消費するために、それを患者の体内へ注入する手段として活用されている。

世界の医療利権、つまり西洋医療を支配するのは、
ロックフェラー財閥とロスチャイルド財閥
であり、
世界の巨大製薬会社はすべて、彼らの傘下にある


つまり、約1000兆円と推計される医療利権のほとんどは、
これら二大財閥に吸い上げられている


その製薬利権を現場で支えてきたのが点滴という、薬剤の”高速道路”なのだ。

だからたとえ、点滴が本来の定義から大きく逸脱していようと、
それが問題視されることはないし、黙殺されてきた。

それが日本全国の病院の現状である。


全身水膨れで死ぬ

 (1)「溢水(いっすい)」症状: 輸液過剰な状態を指す。

    症状としては「胸水」「肺気腫」「呼吸困難」「肺うっ血」
    「心不全」血圧上昇」「腹水」「全身の浮腫」「起座呼吸」「頸静脈の怒張」etc.。
    全身あらゆる部位で「浮腫」が現われる。
    わかりやすく言えば「むくみ」「水ぶくれ」。
    そうして患者は「呼吸困難」「心不全」などで死亡する。
    まさに遺体のありさまは”溺死体”そのものだ。

  2) 「呼吸困難」:

    「短時間に大量の輸液が負荷されると、右心房→右心室→肺動脈へと
    静脈血のボリュームが増加し、肺毛細血管の静脈圧が上昇し、
    肺うっ血などが起こる。肺うっ血では、呼吸困難、起座呼吸・・・などが見られる」
    (『輸液 Nursing Note』メディカ出版)

 (4) 「高血圧」:体内に水分が異常に増える。だから血圧上昇も当然である。
     「細胞外液量の増大により浮腫や高血圧をきたす」

 (5) 「高カリウム血症」:カリウム剤配合輸液を急速大量投与すると、
     高カリウム血症を発症し、心臓が停止する。
     「注意しなければならないのは、投与液量と投与速度。
     いちばん危険なのはカリウムでしょうか。最悪の場合、生命に関わります。
     カリウム剤を入れるときは、20mEq/時という速度制限を必ず厳守しなければいけない」
     (越川教授 前出)

カリウムは電解質で、心筋を動かす電気信号を伝達する。

過剰で心停止に至る。 欠乏では4肢麻痺、意識障害を起こす


  (6) 「酸血症」(アシドーシス):
      ブドウ糖配合の高カロリー輸液を点滴するときは、
      ビタミン B 剤も同時投与しないと、「酸血症」を発症し、急死する。


専門学者ですら、「点滴は不要」と明言している。

そして不要な点滴で、これだけの副作用死が続発している。

「老人は生理機能や予備力が低下し、代謝障害とかいろんな障害が起きてくる。

病変を持っている高齢者に輸液(点滴)を行なう時は、より注意が必要」


(『外来における輸液の実際』前出、要約)

このように高齢者への高速大量点滴は、まさに”殺人”行為そのものだ。

原点に戻り、法律により、経口摂取可能な患者への点滴行為は厳禁にすべきではないか。

そしてあなたの取る態度はただ一つ。

口から飲めるので、点滴は要りません」と決然と拒否することだ。


           高齢化! こうしてあなたは”殺される”
           book『老人病棟』 船瀬俊介著  興陽館

                  抜粋 


手前は二度、点滴を受けています。

1回目は心不全での利尿剤の点滴。肺に溜まった水抜き。

2回目は低カリウム性四肢麻痺でのカリウムの大量点滴。

カリウムは危なかったわけだ、

暫し後、大量点滴の指示が出て腕が痛くなり、男の看護師を怒鳴りつけて止めさせたことあり。



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中毒性嗜好品は自分で制限する

これは、健康法についての一つのヒントになるのではないか。これから暑い季節に向かうが、「喉ごしの気持ちよさ」から、冷たいものを「ごくごくする」ことが多い。そして、必要以上の水分を摂ってしまい、腎臓に負担がかかる。若いうちはいいが、年を取ると、内臓機能が弱くなるから、そういう負担は良くないだろう。アルコールもコーヒーも、そういう「喉ごし」の快感のために飲み過ぎているはずだ。なお、「冷たい」ことも、不要な飲み過ぎにつながっている。
おちょこでコーヒーを飲む、というのはいいアイデアだと思う。
若い頃は、日本酒を盃やおちょこで飲むというのが馬鹿げて見えたが、賢い飲み方かもしれない。
さすがに、ビールをおちょこや盃で飲め、と言われたら困るがwww

なお、汗をかけば水分(と塩分)補給は必要だから、汗をかくような環境下にいる人は「ごくごく」飲むのも当然である。ただし、肉体労働をしない人は、清涼飲料水中の糖分は不要だろう。肉体労働をしていれば、1本の清涼飲料水中の糖分は30分程度で消費されると思う。




羽海野チカ @CHICAUMINO 2時間前

冷たい薄いお茶を大きいポットに2本つくりました。これで水分をとろう。 そして、コーヒーは飲み過ぎないように、おちょこでちまちま飲もう。 嗜好品として。 たしなむかんじで。ごくごくするのはやめよう





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考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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