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熱中症という呼称を日射病に戻せ

3.11の後くらいから、夏場になるとマスコミが異常に熱中症を話題などにすることが多くなった。今年など、私の住むところ(京都郊外)では今だに朝晩は寒くて、熱い風呂が恋しいくらいだが、マスコミは早くも熱中症の話題を出してきている。実際、5月19日~25日の1週間で熱中症で病院に搬送された人が291人いたのかもしれないが、それはお年寄りなどが野良仕事をしていてうっかり長時間直射日光に当たって熱中症になったものではないか。つまり、昔の言い方をすれば「日射病」である。
ところが、最近の「熱中症」関連のニュースでは、「熱中症は怖いから、暑い時には我慢せずにクーラーをつけましょう」という方向に話を持っていっているように思える。つまり、「熱中症は室内で起こるもの」という印象を作っている。もちろん、室内でも起こるだろう。だが、ほとんどの熱中症は屋外で起こっているのではないか。気温がまだ30度を超えない今の時期に、全国で291人も室内で熱中症にかかったとは私には思えない。
なぜ熱中症キャンペーンというのがあるのかと言えば、「熱中症には、クーラーを使え」「原発はだから必要なのです」という暗示、あるいはステマのように私には思えるのである。
あまりに邪推が過ぎると言われそうだが、原発村のやることは、その程度ならなまやさしいと言えるほどであり、下手に原発反対活動をしたら社会的生命どころか、実際に生命すら失いかねないとすら私は思っている。これは、私の好むある勇敢なコラムニストが、原発問題に関してだけは用心深く、どちらかと言えば原発村寄りの発言(「美味しんぼ」批判など)に終始していることからも分かる。マスコミに生きる人間にとっては、反原発派であることは、いつでも容易にマスコミ界から抹殺される、ということであろう。今、マスコミ界で反原発的発言をしている希少な人々が、やがて身辺のスキャンダルによって社会的生命を奪われることも想像できる。「美味しんぼ」の雁屋哲氏が歯に衣着せぬ原発批判ができるのも、生活拠点がオーストラリアであるからだろう。
話を元に戻す。「熱中症」の大半が野外で起こるという私の考えが正しいなら、少なくとも野外での熱中症には「日射病」という昔の呼称を使うのがいい、と私は思うのである。それによって、直射日光の下に長時間いることの危険性が多くの人の常識となるだろうから。



(以下引用)





もう、熱中症のハナシですか?
まだ5月だというのにすごいね。
冷夏ってうそか???


■フジテレビ 05/27 21:40
熱中症による救急搬送者 19~25日までの1週間で全国291人
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00269418.html

熱中症により、病院に救急搬送された人は、5月19日から25日までの1週間で、全国で291人だったことがわかった。総務省消防庁によると、5月19日から25日までの1週間で、熱中症により、救急搬送された人は、全国で291人で、そのうち重症が3人だった。
搬送時に亡くなった人はいなかったという。
年齢別では、65歳以上の高齢者が145人で、全体の半分近くを占めた。
都道府県別では、埼玉の24人が最も多く、続いて、愛知と岡山が21人だった。
発表は、2014年初めてで、昨年より1週間早く集計を開始したことについて、消防庁は「ゴールデンウイーク明けから、熱中症と思われる症状の方が見受けられたため」としている。





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Oh,Jesus!

 「in deep」から記事の一部を転載。
中に出てくるビデオはわずか2分程度のビデオだが、素晴らしい出来である。イエスをガス室に送り、「just another jew」とうそぶくナチス将校。
私は、ユダ金とユダヤ民族は別だ、と繰り返し述べて来た。そして、ユダヤ人迫害の歴史的事実が、ユダ金が自分たちを被害者側の一部とすることで、狡猾に彼らの防御壁とされてきたと述べて来た。実際、ハリウッドでユダヤ人迫害の映画が延々と作られてきたのは、その意図によるものだ、と私は断定する。しかし、ユダヤ人一般とユダ金はまったく別であり、その意味ではユダ金を偽ユダヤと言う言い方も正しい。
そうは言っても、ユダヤという言葉が今の世界で新たな迫害や差別の原因になりつつあるなら、(たとえその淵源がユダヤ教自体にあるとしても)今後はユダ金という言葉を使うのも自粛したほうがいいかもしれない。
なお、ユダヤ人が差別されてきた理由の一つは、「奴らはイエスを殺した連中だ」というものである。つまり、(ローマから派遣されユダヤ総督をしていた)ピラトがイエスの裁判において民衆にイエスの処置を問うと、彼らが死刑を主張したためにイエスは殺された、つまりイエスはユダヤ人自体に殺された、ということだ。
だが、ナチス(ユダヤ差別者)の目から見ればイエスも「ユダヤ人の一人に過ぎん」というわけである。
このビデオが多くの非難を呼び、削除を余儀なくされたのであれば、これは憂うべき事態だろう。ウクライナでのネオナチの「活躍」を見ても、世界の動きには何か不穏なものがあり、新たな、そして理不尽な犠牲者が大量に出てきそうな気配がある。
現在のローマ法王がイスラエルとパレスチナの和解を呼びかけ、両者の会談を設定している、というニュースもある。だが、ユダヤ人という存在と、ユダヤ教、そしてユダ金との関係が根本から清算されない限り、世界中でユダヤ問題が解決されることは無いだろう。


(以下引用)




次もまたナチが絡んできます。

jew-2.gif

▲ 2014年5月19日のクリスチャン・トゥディより。


内容としては、


「イエスがナチスの強制収容所で死刑を宣告されてガス室で処刑された」という内容の短編の映画を作成したオーストラリアのユダヤ人が、その動画を YouTube にアップしたところ、世界中から非難と議論が巻き起こり、結局、その動画を削除した。


というニュースです。

その問題の動画は、時間的には2分ちょっとの短いものですので、字幕をつけて貼っておきます。
ただ、素人が作ったとは思えないほど、よくできた映像となっています。

That Jew Died For You (あのユダヤ人はあなたたちのために死んだ)




これが論争を巻き起こす「基本的な原理」が私にはあまりわからないのですが、それにしても、これは単にふざけて作ったレベルの映像ではないですので、そのユダヤ人の人は何らかの意図(たとえば、今回のような非難と議論を予測してアップした等)があって、製作してアップしたのだとは思いますけれど、その意味は不明としか言いようがないです。


次はイスラエルのメディアより。
これも、内容はナチとは関係ないのですが、ニュースの表紙の写真がネオナチとなっています。

jew-3.gif

▲ 20014年5月15日のタイムズ・オブ・イスラエルより。


内容は、アメリカ最大のユダヤ人団体で、反ユダヤ主義と合法的に対決することを目的としている「名誉毀損防止同盟( ADL )」の調査で、世界の 11億人が「反ユダヤの傾向を持つ」ということがわかったというような記事で、その理由や国別の分布が書かれています。

まあその・・・何だか、こういう羅列をしていてもうキリがないので、このあたりまでとしておきたいと思いますが、とにかく、最近、こういうような「ユダヤ」という文字がタイトルに躍る記事が非常に多いです。

そして、なにかこう・・・「何かと何かの対立」を引き起こそうとするような行為のように見えなくもない例があるように感じます。その「何かと何か」がそれぞれ何なのかは私にはわからないです。




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ロシアは遺伝子組み換え作物を禁止

「さてはてメモ帳」から転載。
ロシアと中国の経済連帯が密接になっており、あるいはこの両国間ではドル以外の決済方法を取るかもしれない。つまり、ドル基軸通貨体制への大きな挑戦がロシアによって行われるという見通しもあるようだ。さらに、下記記事を見れば、ロシアが西洋グローバリズム(NWO)に対して経済面だけでなく、食糧面でも自国防衛体制に入っていることが分かる。
欧米がロシアを叩けば叩くほど、ロシアはグローバリズムの罠から離れ、強力かつ健全な国家になっていくようだ。これは今の日本にとって有益な示唆を与える事実ではないだろうか。
なお、日本は、その気になれば簡単に食糧自給率100%になれる国だ、と私は見ている。それは、何よりも世界にも稀な豊かな水資源のためである。土地の狭さなど、解決する手段は、現代の科学力ならいくらでもあるだろう。(私がかつて書いた、「屋内農場」あるいは「農業工場」という考えは、かなり実現しているらしい。現在は野菜中心のようだが、将来は穀物も屋内で作る時代が来ると私は見ている。それによって無農薬、無化学肥料に近い農法も実現が容易になる、というのが私の予測だ。)




(以下引用)




ロシア、GMOと有機農業の地政学 Ulson Gunnar

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/gmo-e300.html 2014年5月17日 (土) より




ロシア、GMOと有機農業の地政学 Ulson Gunnar 2014年5月2日 New Eastern Outlook

ロシアのRTは、“ロシアはGMO産品は輸入しない - メドベージェフ首相”と題する記事で、“ロシアはGMO産品を輸入しないと、ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相は語り、ロシアには自然食品を生産するのに十分な面積と資源があるとも述べた”と報じたが、記事は、ロシア首相が、具体的に、“もしアメリカ人がGMO産品を食べたいのであれば、彼等はそれを食べれば良い。我々はそうする必要はない。我が国には、自然食品を生産するのに十分な土地と機会がある”と述べたことも引用した。

記事は、そうした慣行に大衆の反対が着実に高まりつつあるのに、遺伝子組み換え製品に対する表示が不要なアメリカの法律とは対照的に、ロシアでは、0.9%以上の遺伝子組み換え原料を含む製品は、内容を表示しなければならないことも書いている。

GMOに対するロシアの姿勢は、つい最近モンサントのGMトウモロコシが禁止されたフランス、アメリカGMトウモロコシ輸入が禁止された中国を含め、他でも見ることができる。益々情報に通じつつある国民の間での、健康上と環境上の正しい懸念ゆえに、GMOに対する逆風がかなり広がっている。しかし、ロシアや中国等の国々が、GMOに強く抵抗する動機には、地政学的な要因もある。


軍隊は胃に向けて行進する

それによって遺伝子組み換え生物が生み出されているバイオテクノロジーは、現在欧米を中心とする一握りの極めて強力な多国籍企業によって独占されている。この独占形態は(部分的に)欧米の覇権権力の基盤だ。アフガニスタンで見られる様に、モンサントの様な巨大アグリ独占企業は、南アジア国家の大企業による植民地化を企む上で、極めて重要な役割を演じた。企業権益とテクノロジーは、欧米の支援機関とあいまって、またNATOの軍事力に裏付けられて、伝統的作物を組織的に汚染し、遺伝子組み換え大豆で置き換え(それまで、アフガニスタン農業や料理に無縁だった作物)アフガニスタンの農業風景を変えることを支援してきた。

モンサントがアフガニスタンに下ろした根は、深く永続的となろう。特許権を有する遺伝子組み換え大豆に依存する農民は、モンサントや他の欧米のバイオテク/巨大アグリ企業に永久に依存することになり、日々の暮らしで、そうした農民に依存する人々も同じことになる。独立国家としてのアフガニスタンは、主権そのものが、最も基本的、根源的なレベルで浸食され、国の食料安全保障は、今や外国人の手中に握られている。

だから、ロシアや中国の様な国々や他の国は、GMO産品による健康や環境上の影響に関して、国民の間で増しつつある懸念だけでなく、この独占技術が、それぞれの国家の食糧供給に対し、結果的にその主権に与える脅威に、対応しているのは明らかだ。

隣国ウクライナにおける政権転覆を強化することを欧米が目指す中での最近のロシアを狙った経済制裁は、欧米巨大アグリ企業への絶対的依存が、どれほど潜在的危険となりうるかを完璧に表している。 ロシア農業が、欧米のGMOにより依存していたならば、そして欧米の経済制裁が、イランのような国に対するように、より広範な、あるいは全面的なものであれば、ロシア国民の生存可能性が危険にさらされていた可能性があり、ロシア政府を脅迫することが可能な外国に支援された政治的不安定も容易に実現されていたろう。


それぞれの国が城砦

対イラン経済制裁は、食料生産、技術研究・開発や、武器開発を含む広範な社会経済活動において、自足自給となるようイランに強いた。欧米のイラン経済制裁は、国家レベルで行われる現代式の攻囲戦として、国家を弱体化させ、究極的に国家の崩壊に貢献するよう機能するよう設計されているが、彼等はそうではなく、イランを一層回復力に富む国にした。

イランは、包囲をどこかの場所で破ってしのぎ、他の国境内の場所における、自給自足経済活動によって、包囲を弱体化させる、ことわざの“城砦”に似たものと化した。ロシアや中国のような国々は、欧米が特定の同盟と戦略(それぞれ、NATOと“アジアへの回帰”)とによって、あからさまに企んでいる包囲に直接直面しており、同様に、独立と、食料安全保障の様な基本的な必需品を最優先にして、広範な社会経済活動にわたる自給自足を確保しなければならない。

メドベージェフ首相が示唆したような、現代テクノロジーによって強化された有機農業は、ロシアの食料安全保障を、現在そして将来にわたって確保する力がある。より健康な、GMO成分を含まない食品に対する需要が世界的に増えつつあり、有機農業に傾斜した国家政策は、最終的に、ロシア国境を越え、経済上の優位性にもなり得よう。世界中の他の国々、コミュニティーや、実際、個人も、自国の食糧供給を確保するこの基本的第一歩を良く見て、国家、地方、個人の主権にとって、また経済見通しを良くする手段としても、それが、どれほど重要か理解すべきなのだ。

欧米の巨大農業独占企業は、世界中で、国全体の食糧供給に潜入、侵略しようとしており、地政学的に、影響力を与えたり、支配したりすることを狙っている相手国に対し、打撃の大きい経済制裁を狙っている。欧米超巨大農業独占企業に依存させられるようになった国家は、万一既存の政治秩序を弱体化し、打倒する為の、経済制裁や、他の手段の標的にされた場合、攻撃にきわめて脆弱になるだろう。だから、有機農業を進めることは、国の国民の健康を維持し、一層生産的にするだけの手段ではなく、国家主権を守る根本的な手段でもある。

超巨大農業独占企業からの見返りという近視眼的な利点では、世界中の政府にとって、今日は、そそられるものかもしれないが、明日には、そうした政府の有用性が尽きたと欧米が感じて、新指導部か必要だと思った際には、欧米が、その政府を絶滅させるのに利用する「てこ」になりかねない。GMOの利点を信じる国々では、外国による食糧供給がもたらす外国による支配の様々な危険に機先を制して、国民は、そのようなテクノロジーは、国家独自に開発され、導入され、規制され、監視されるよう要求すべきだ。

Ulson Gunnarは、ニューヨークを本拠とする地政学専門家で、特にオンライン誌“New Eastern Outlook”ライターである。

記事原文

Russia, GMO and the Geopolitics of Organic
http://journal-neo.org/2014/05/02/russia-gmo-and-the-geopolitics-of-organic/

・・・この国では、財界トップが先導して、GMO作物を積極導入し、わざわざ農業を弱体化し、家族経営小規模農業を破壊し、農協を破壊して、収益第一の新自由主義農業に転換すべく、着々と永久植民地化の手段を講じている。・・・


関連

世界を支配しようとする組織 モンサントとベクテル
http://satehate.exblog.jp/20765985/

他国の食料自給潰し略奪 アメリカ多国籍企業 日本にTPP参加迫る黒幕 長周新聞 +
http://satehate.exblog.jp/21035913/

どのように遺伝的に操作された食品が我々の種の生存を脅かすか by David Rothscum
http://satehate.exblog.jp/14381968/

ほか


Tomoya Inyaku May 18 at 10:39am ·

 ロシアで ‪#‎遺伝子組み換え‬ に関わる行動はテロリストの行動として取り締まる法案が提出された。すでにロシア政府は遺伝子組み換え作物の植え付け許可を3年間凍結(実質的な禁止)に踏み出しており、この法案はさらに遺伝子組み換えを法律で禁止しようというものだが、その法案の有効性に対しては懐疑的な見方もあるようだ。

 ロシアはかつてソ連時代に集団農場化に踏み出すが、その失敗もあって、実は家庭農園が支える割合がひじょうに高い世界的な有機農業大国でもある。しかしWTO加盟と共に遺伝子組み換え作物の輸入は年々高まっており、WTOに対して国内での遺伝子組み換え耕作許可を行う期限としていた6月前に、遺伝子組み換え作物の安全を保つインフラ整備が遅れているという口実で3年間承認を遅らせるという発表を行った。

 遺伝子組み換えを禁止することはWTOの禁止する貿易障壁と見なされる可能性があり、3年間のモラトリアムはその法的整合性の下で追求された実際的な禁止策であったようだが、このGM=テロリスト法はWTO問題をどうくぐり抜けようとするものなのか、わからない。

 遺伝子組み換え耕作を禁止するGMOフリーゾーンは世界で増え続けており、国として遺伝子組み換えのモラトリアムを行っている国もある(ペルー、フランス、イタリアなど)。しかし、それを塞ぎ込もうとする体制がいつの間にか整備されているわけだ。

 その中でのロシアの動きは注目に値する。
http://rt.com/news/159580-russia-anti-gmo-activists/
http://voiceofrussia.com/news/2014_05_15/GMO-related-activities-to-be-considered-as-terrorist-acts-in-Russia-9062/

 いずれにしても自由貿易体制がさらに固められていくことで、遺伝子組み換えに反対することがより困難になることは明確。


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フクシマとコロステニ

中村隆市氏の「風の便り」というブログから転載。
チェルノブイリという重要な参考事例がはっきりと存在しているのだから、福島やその近辺の住人はそれを参考にすればいいと思うのだが、そういう意識を持っている人はあまりに少ない。逆に、『美味しんぼ』の鼻血の話を「風評被害を起こす」と息巻いている。つまり「俺たちの経済活動を邪魔している」ということである。いったい、子供たちの命と金が引き換えにできるのか。まあ、そういう大人たちは引き換えにできると考えているのだろう。チェルノブイリ近郊にコロステニという土地があるようだが、福島県も「(子供)殺すてに県」と改名すればいい。「殺す」と「棄て」が平気で横行する県である。いや、日本全体が、人間を殺し、棄てる国か。



(以下引用)

低線量長期被ばくの影響 「チェルノブイリ 28年目の子どもたち」


28年前の4月26日、チェルノブイリ原発事故が起こり、3年前に福島原発事故が起こった。チェルノブイリ原発事故では、東欧を中心にヨーロッパの多くの国を汚染した。


チェルノブイリ汚染地図(ヨーロッパ)


原発事故で大気中に放出された放射性物質は、風に乗ってヨーロッパ全域に広がった。そして、大量の放射性物質が空気中に漂っているときに雨が降った北欧や中欧などがまだら模様に強く汚染された。(スウェーデンでガンの増加が報告されている)、特にチェルノブイリ原発があるウクライナと隣国のベラルーシ、ロシアに年間1ミリシーベルト以上に汚染された地域が多い。


チェル周辺3カ国の汚染地図



映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」
(2014年4月25日公開 ourplanet-tv)


チェルノブイリ28年目 低線量長期被曝の現場から


チェルノブイリ周辺3カ国の汚染地図・コロステン


地図上に「コロステニ」と書かれている所が映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」のコロステン第12学校がある地区。年間0.5~1ミリシーベルトの「放射線管理地域」と1~5ミリシーベルトの「移住(避難)の権利がある区域」が混在している。


0.089ms コロステン第12学校


コロステン子ども 眼科と血液と甲状腺検査をしました


コロステン小学校:健康157人 配慮必要385人慢性疾患90人体育を免除13人


チェルノブイリ原発事故後、体育の授業を健康診断の結果に応じて4つのグループに分けるようになった。コロステン第12学校では、645人の生徒のうち健康な子どもが参加する基本グループは157人(24%)、配慮が必要な子どもが参加するグループは385人(60%)、慢性的な疾患を持つ特別グループの子は90人(14%)、障害などがあり、体育を免除されている子どもは13人(2%)。体育の時間に突然死する子どもが増えたため、2年前から保健省が心肺機能測定を導入。


子どもたちは年に1回、専門医の詳細な検査を受けます


医師「胃潰瘍、甲状腺炎、目の疾患、心疾患・・・」
医師「特別グループに入っている子どもの疾患は、胃潰瘍、甲状腺炎、重度の目の疾患とか、心疾患、脊椎側彎症、急性肝炎などです」


ウクライナ パスポート線量= 内部被ばく+外部被ばく
ウクライナでは外部被ばくだけでなく、内部被ばくも考慮して被ばく線量が計算されている。


コロステン「日本の子どもたちの健康が守られることを祈っています」



今年3月で、福島第一原発事故から3年になる日。しかし現在も年間20ミリシーベルトを避難基準に設定したまま、住民の早期帰還策が進められている。また除染以外の被ばく防護策や健康調査は極めて限定的だ。
 
そんな中、OurPlanetTVではチェルノブイリ事故後28年経つウクライナへ足を運び、子どもたちの健康状態や学校生活などを取材した。汚染地域の子どもや住民の罹患率が今も上昇する中、医師、教師たちの懸命な努力が続けられている。日本はここから何を学べるか。子どもを取り巻く学校や教育関係者、医療従事者、保護者たちの取組みや思いを取材した。


詳細



参考記事…子どもたちの健康を守るために知っておきたいこと


ジョン・W・ゴフマン著『人間と放射線―医療用X線から原発まで―』
京都大学原子炉実験所の今中哲二さんや小出裕章さんが翻訳したジョン・W・ゴフマン博士の名著 『人間と放射線―医療用X線から原発まで―』によれば、55歳以上と子どもを比べると(同じ放射線量を浴びたときに)10歳の児童は200倍以上、0歳の乳児は300倍以上もガン死率が高くなる


ゴフマンのグラフ(520サイズ)


例えば、児童が5~10ベクレル/kg汚染された給食を食べているというのは、55歳以上の大人が、その200倍の1000~2000ベクレル以上に汚染されたものを食べているのと同じである



ウクライナの避難地域(チェルノブイリ事故)と福島事故


福島原発事故の後、東北と関東で数百万人が年間被ばく線量1ミリシーベルト以上の地域に暮らしているが、チェルノブイリでは、1ミリシーベルト以上の地域に暮らす子どもたちは様々な病気を抱えている。


東日本の汚染地図(チェルノブイリと比較)
(地図は「原発隣接地帯から:脱原発を考えるブログ」より拝借)


東日本汚染地図(ウクライナ基準説明)
(地図は「原発隣接地帯から:脱原発を考えるブログ」より拝借)


東日本汚染地図(東洋経済)
(出典www.toyokeizai.net



(参考)
最大の被害者は、福島原発の事故処理作業員と子どもたち
(2013/10/20 エコロジーの風)から抜粋


ノーベル平和賞の「社会的責任を果たすための医師団」が警告


米国科学アカデミーによれば、安全な放射能の線量というものはない。過去数十年にわたる研究から、放射線はどんなに少ない線量でも、個々人の発がんリスクを高めることがはっきりと示されている。


日本で危機が続く中、人に発がんの危険が生じるのは最低100ミリシーベルト(mSv)被曝したときだという報道が様々なメディアでますます多くなされるようになっている。これまでの研究で確立された知見に照らしてみると、この主張は誤りであることがわかる。100 mSv の線量を受けたときの発がんリスクは100人に1人、10 mSv では1000人に1人、そして1 mSV でも1万人に1人である


<<< 子どもたちの被ばく問題 >>>


チェルノブイリ法」では、年間被ばく線量が0.5ミリシーベルト(土壌汚染が37kベクレル/m2)以上の地域で、医療政策を含む防護対策が行われる。1ミリシーベルト以上であれば、避難の権利があり、5ミリシーベルト以上の地域は、移住の義務がある


チェルノブイリ法の避難基準


福島の帰還基準、避難者と賠償額の増加を恐れて「年5ミリ」とせず


原発事故で避難した住民が自宅に戻ることができる基準を「年20ミリシーベルト以下」から「年5ミリシーベルト以下」にする案を政府が検討したが、避難者が増えることを懸念して見送っていた。


「多くの医者と話をする中でも5ミリシーベルトの上と下で感触が違う」と5ミリ案を検討。チェルノブイリ事故では、5年後に5ミリの基準で住民を移住させた。年換算で、5.2ミリ超の地域は 放射線管理区域に指定され、原発労働者が同量の被曝で白血病の労災認定をされたこともある。ところが、5ミリ案は実行されなかった。「20ミリ案は甘く、1ミリ案は 県民が全面撤退になるため、5ミリ案を検討したが、避難者が増えるとの議論があり、固まらなかった」 「賠償額の増加も見送りの背景にある」(2013年5月25日 朝日新聞)から要約


記事全文


■東日本の放射線管理区域 どのように日本が汚れたのか?
(2012年12月22日 小出裕章氏講演録)から抜粋


私は京都大学原子炉実験所という所で、原子炉や放射能を相手に仕事をしています。私のように特殊な人間だけが、特殊な仕事をする時に限って入って良いというのが放射線管理区域です。私が放射線管理区域に入った途端に、私は水を飲むことが許されなくなります。食べ物ももちろん食べられません。そこで寝てもいけない。仕事が終わったらさっさと出て来いというのが放射線管理区域ですが、でも、簡単には出られないのです。


管理区域の出口に行くと、扉が閉まっていて開かない。その扉をあけるためには一つの手続きをしなければいけせん。扉の前に放射線汚染の検査装置が置いてあり「その検査装置でお前の身体が汚れていないかどうかを測れ」ということになっている。しかし、私は放射能を使って仕事をしたわけですから、私の衣服が放射能で汚れているかもしれない。私の手が放射能で汚れているかもしれない。


汚れたまま管理区域の外側に出てしまえば、普通のみなさんが生活をしているわけで、普通のみなさんを被曝させてしまう。それはやってはいけない事だから、ちゃんと測って、衣服、手、足などが汚れていないかどうかを確認しなければドアが開かないという、仕組みになっている。


では、その時にドアが開く基準はいくつかというと、1平方メートル当たり4万ベクレルです。


もし私の実験着が1平方メートルあたり4万ベクレル以上で汚れていれば、私はその実験着を管理区域の中で脱いで放射能で汚れたゴミとして捨ててこなければいけないのです。私の手が1平方メートル当たり4万ベクレルの放射能で汚れていれば、私は出られないのです。


管理区域の中に流しがあり、そこで手を洗って、手を綺麗にしろ。水で洗って落ちなければお湯で洗って落とせ。お湯で洗って落ちないなら、石鹸を付けて洗って落とせ。それでも洗って落ちなければ、もうしょうがないから手の皮膚が少しぐらい破れても良いから薬品で落とせという、1平方メートル当たり4万ベクレルを下回らない限りは、管理区域の中から外へ出られない。それが基準だったのです。


クリアな関東汚染地図・小出講演


この青の所は、少なくても6万ベクレルを超えて汚れている。その周りのくすんだ緑のところだって、3万ベクレルから6万ベクレル汚れている。私の実験着が汚れている、私の手が汚れているという事とは違うのです。大地がみんな汚れている。メチャクチャな汚染だと私は思います。


小出さん・放射線管理区域・日本地図


福島県の東半分、
宮城県の南部と北部、
茨城県の北部と南部、
栃木県・群馬県の北半分、
千葉県の北部、埼玉県・東京都の一部、
あるいは新潟県の一部であるとか、岩手県の一部


そんなところまでが放射線の管理区域にしなければいけない、というほどの汚染を受けているのです。何度も言いますが、放射線管理区域というのは、私のような特殊な人間が特殊な仕事をする時に限って入って良いという場所なのです。 普通の人は入ってはいけないし、子どもなんていることは、到底許されないという場所がこんなに広がっているということです。


全文



「5ミリシーベルト以上は強制移住」西尾正道


この5ミリシーベルト以下のエリアでも26年後のチェルノブイリでは、75%以上の子どもたちが病気になっている


『低線量汚染地域からの報告―チェルノブイリ26年後の健康被害』


(2012年9月にNHKで放送されたドキュメンタリー番組の書籍版 NHK出版)
ウクライナのコロステンの市内は、年0・5~1ミリシーベルトの放射線管理区域と年1~5ミリシーベルトの移住権利区域が半分ずつ占めている。日本でも同程度の汚染地域は広く分布しており、年0・5ミリシーベルト以上の汚染地域ならば1千万人以上が暮らしているだろう。チェルノブイリから26年後のコロステンの現状は、目をそらすことなく凝視すべきだろう。子供たちの75%以上が何らかの疾患を抱えているという「現実」はあまりにも重すぎる。


『低線量汚染地域からの報告―チェルノブイリ26年後の健康被害』


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仮面の維持と真面目病

「マドモワゼル愛」のブログから転載。
私は現実生活では真面目そのものの人間であり、たまに冗談を言ってもそれが冗談と受け取ってもらえないような男である。まあ、単に冗談が下手なだけだが、周囲とは冗談やユーモアの感覚が違うとも言える。そもそも筒井康隆を好むような人間の冗談が普通の世界で受け入れられるわけがない。だから、あえて真面目を装っているという部分もある。
たとえば、こんなジョーク(いわゆるシック・ジョーク、あるいはブラック・ジョークだ。)を人前で話したら、とんでもない人でなしだと思われるのは請け合いだ。


(ここで「セカンドベース」というジョークを書いたのだが、やはりあまりにひどいジョークなので消してしまった。障害者差別ジョークというよりは、「人間そのものを物のレベルに引きずり下ろして笑う」というスラップスティック的な笑いなのだが、そういう笑いを嫌う人は多いだろうから、あえて地雷を踏むことはしないでおく。臆病者と笑わば笑え。)


どうでもいい話が長くなった。下記記事で言う「真面目病」の人というのは、現実生活では周囲とよく協調し、お互い冗談なども言ったりするが、実は生活の大半が「仮面」の維持に費やされていて、その生活のストレスを心の中に溜め込み過ぎて鬱病になるというタイプだ。実際、鬱病になる人間はかなり多いらしいし、鬱病予備軍は膨大な数に上るだろう。そういう人には、それが「真面目病」だ、と教えれば、それだけで治るのではないか。
もっとも、真面目病は社会で成功する要因の一つでもあり、社会全体が維持される要因でもあるから、それを「完治」させるのはまた問題かもしれない。真面目病の完治とは、いい加減人間の出来上がり、なのだから。(というわけで、昨日の「『いい加減』は『良い加減』」へと話がつながるわけだ。)
私自身のストレス対策は単純で、「対世間」の時間とプライベートな時間を完全に分けること、そしてプライベートな時間ではあくまで怠惰に、気楽に過ごすことである。いやまあ、ストレス対策と言うよりはただの怠け者の自己弁護なのだが。(念のために言うが、これでも若い頃は「生きるべきか死すべきか」で毎日のように悩んだ真面目人間でもあったのだ。ある意味、真面目病を克服してただのゴクツブシ・駄目人間になったとも言える。まあ、他人に迷惑さえかけなければ、人間、どう生きようがいいのである。)


(以下引用)



2014-05-23 23:36:15

真面目病

テーマ:ブログ


この世にあるもっとも重い病気は真面目病。

まあ、そんなことはないだろうが、時代が押し迫ってくると、一番割に合わなくなるのが、真面目な人だ。

会社が言うままに、、、国が言うままに、、、お医者さんが言うままに、、、真面目だから反発せずに従う。

本気で従うのならいいが、心の片隅には不信があり、気は乗らない。

でも反発したり、反抗することなどはできない。真面目な人なのだから。上が言うままに、従うのが美徳であると信じているが、本当のところは怖いからだ。

ノーというのが怖い。真面目でいれば周囲から浮き上がらない。嫌われない、、そう本気で思ってしまうのだろう。

言いたいことも言えず、真面目に生きてきた人が、不運にも亡くなったとしたら、その葬式は本当に暗いものになると思う。

きっと、どこかで恨んでいることだろうと、、、葬儀に来た人はなんとなく感じてしまう。

この世で善人、、、あの世で悪魔に変身、、、きっとそうなるのではと人は恐れる。

反対に好き勝手やって長寿をまっとうした人の葬式なら、思い出話しにも花が咲く。厄落としの酒も安心して飲める。

もともと、真面目というのは、周囲から期待された人物を演じるという役であり、しょせん無理がある。

癌にかかり、医者が言うままに抗がん治療を行う、、、あまりの苦しみにもうやめたいというのが、絶対の本音だと思う。

しかし、もう一度やりましょう、、という医者の魔の声にノーと言えない。そしてのたうちまわる苦痛。もう死んだってこんなことよりはましだ、、、と怒鳴れない。

怒鳴れば、道が開けるかもしれないのに。一番大事なイノチを見ず知らずの医者に預けてしまう。

医者は決して自分が癌になったら抗ガン治療などしないというのに、そんな医者の進めに従う。

でもどこかおかしい、、、どうしても嫌だ、、、でも真面目だから言えない。

そんな日本人が本当に多いと思う。どうせ殺されるのなら、もっと、感情的な抵抗してもそろそろいいのではないかと思ってしまう。

真面目に苦しみに耐える限度を今の日本は越えてしまっているように感じるのだ。

ブラック企業がのさばるのも、政治のあまりの圧政が続くのも、真面目な人が多いからインチキが通用してしまうのだ。

癌に関しては、世界の主流はとっくに抗ガン治療などやっていないと聞く。じゃ何が主流かというと、「放っておく」と。私も最初は耳を疑った。

真面目な人の上に、白衣を着た悪魔が踊っている、、
白衣は医学であり、科学であり、法曹であり、教育であり、政治であり、経済であり、金融であり、、、

そろそろ真面目病からさよならする時期が来ているのではないか。「これじゃ殺されちまう」と言っていい頃合いではないだろうか。

本当に殺されちゃうかもしれないのだから。真面目に我慢しても、もう誰も喜ばない。イノチが悲しむだけ。

食堂チェーンで一斉にバイトがストライキを行う、、、という話しがあるが、そこまで本当に追い詰められているのだと思う。

アメリカでもすごい人の数がワシントンに集まりだしたようだ。退役軍人が怒りだしている。私がイノチをかけて守ろうとしてきたアメリカとは違う、、、きっとそういう気持ちなのだと思う。

日本も同じだろう。下級裁判官とはいえ、やっと原発再稼働をダメと言ってくれた。偉いものだ。一縷の望みを感じて、心がスーッとした日本人も多かったと思う。

天皇皇后両陛下はその頃、足尾銅山に出向かれた。私的に行かれたようである。足尾銅山では公害により多くのイノチが奪われた、負の記録を記念した場所だ。

原発再稼働の違法性を裁判が認め、同時に天皇は足尾銅山へ出向かれた。偶然かもしれないが、思いは一つとの希望が湧いてくる。

面白いことに、政権のブレーンの一人は、天皇のご発言が安倍政権を批判しているように国民が誤解すると、大御心を批判した。

天皇は憲法順守をお述べになっただけで、当たり前のことである。それは日本の決まりごとなのだから。天皇も政治家も国民も憲法を守る、、当たり前のご発言。

憲法を順守するのが政治の仕事。憲法解釈が首相の自由なら、憲法など不要。

一体何がしたいのか。真面目な人はまだそれでも従うのか。今の日本は真面目な人の口を無理やり押えて抗がん剤を流し込むような暴挙に出ているように、私には思えてしまう。

しかしあまりにおかしすぎるので、ここまで来ると、やはり多くの人がおかしいと思い出す。

おかしなもののあぶり出しと考えると、逆に納得がいく。誰の目にも、今、おかしなものが、各地で各階層で、あぶりだされつつあるのではないだろうか。




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キリング・フィールド・フクシマ

「東海アマ」ツィッターから転載。
私には、一瞬これが白骨の山、頭蓋骨の山に見えた。
実際、それだけの死体をフクシマはこれから生み出すはずである。


(以下引用)


             さんがリツイート

こうなるよね。 垂れ流しには出来ないしね。 RT: はてしない使用済み防護服の山。 燃やしたら灰と煙が出るし、埋める場所もないし、こっそりどこかに広域処理されてたら怖い…。

埋め込み画像への固定リンク





(追記)同じく「東海アマ」ツイッターより。




             さんがリツイート

「東京電力は22日、福島第1原発事故の賠償資金として、原子力損害賠償支援機構から1759億円の交付を受けた…累計4兆547億円…東電が…支払った賠償金は約3兆8085億円」|5/22共同:東電に1759億円交付 原賠機構、累計4兆円超 












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「いい加減」と「良い加減」

「in deep」の最新記事に次のような感慨が書かれていたが、「いい加減に生きる」というのは非常に大事なことだと思う。後になると、その時の「いい加減」が、実はその人にとっては「良い加減」であったことが分かったりするものだ。(言うまでも無いが、これは根が真面目な人に関しての話である。)
「大事な決断は簡単にやれ」という言葉もある。大事な決断は、あまりに考察要素が多く、場合によっては問題が紛糾していて、そのすべてを考えていては「ムカデが自分の足をどう動かしてどう歩くべきか考えて歩けなくなる」ようなことにもなりかねない。そこで、大事な決断は軽くやるのである。結婚とかね。(笑)ただし、「責任はすべて自分で引き受ける」意志で行うことが大事だろう。
私の父から教えられた言葉がある。と言うより、その遺した備忘録の中にあった昔の人の言葉なのだが、(フランスの詩人ヴィーニーとやらの言葉らしい。)

うめくも、泣くも、祈るも、
同じく卑怯。
運命がお前を招いた道で
長く苦しいお前の務めを
逞しく果せ。
その後で俺のように物言わず
苦しんで死ね。


という言葉は、人生の嫌なことから常に逃げてきた私にはなかなか厳しい叱責だが、「人生に過剰な期待をするな」という一点では私自身の人生訓の一つにもなってきたようだ。要するに、人生の精神的苦痛とは、予定していたもの(妄想的期待)と受け取るもの(現実)との落差から来るものがほとんどだ、と私は考えているのである。昔の農民や農奴の生活を考えれば、今の平凡な暮らしも天国のようなものだ、と私は思っている。私が政治に不満を言うのは、政治が人々の暮らしをより悪化させる方向に動いているからにすぎないのである。



(以下引用)



私などはもう 50代ですし、すでに遅い感じはありますが、ただ、ひとつだけ救いがあるとすれば、私は「自分の理想に沿った理念のもとで生きてくることができた」という意味では、比較的幸せな部分が多かったといえる部分があるということがあります。

その理念の具体的なところは、気分を害される方もあるかしれないですので、曖昧にしておきますけれど、傍から見れば、「単にいい加減な生き方」と言われて当然な生き方ですし、そう言われても怒るどころか、「そう言われることを目指していたので嬉しいです」と言ってしまいかねない部分もあるのですが、ここまでの人生はともかく、これから年齢を重ねて、1日1日と「死」へと近づいていく中で、

「生と死のそれぞれの本当の意味」

をもう少しきちんと知りたく、そして、知るだけでなく、「意識してみたい」、あるいは「体感してみたい」ということがあります。

どれだけ健康に気をつけようと、80歳、90歳、100歳、あるいはもうちょい位までには確実に人は「生」を終えます。

それでまあ・・・もしかすると、薔薇十字的な学問、あるいはそれを書いているシュタイナー的な概念というものを勉強することによって、「自分が死ぬことに対しての恐怖がなくなる」ということも生じるかもしれないですが、それ以上に、

むしろ死を心待ちにする時

ということにまで行き着いたりするのかもしれないですし。


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男性
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仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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