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言葉の意味と音感

言葉の音感と意味が良く合った言葉というのがあって、それには心理的なメカニズムがあるのかもしれない。たとえばA音やO音は広がった感じがあるし、I音やU音は屈折した感じがある。これはA音やO音は口を開けるだけだがI音やU音は口をある形にして発音する必要から来た心理ではないか。
まあ、音韻の話は別として、言葉の意味と音感が良く合っている言葉の例を幾つか挙げてみる。
たとえば「ノンシャラン」という言葉である。フランス語で、私は辞書で意味を調べたことは無いし、その意味を説明した文章も読んだ記憶は無いが、聞かなくても何となく意味が分かる気がする。たぶん「お気楽」という意味に近いのではないか。で、そういう印象がこの言葉にあるのは、おそらく日本人には「暢気(呑気)」という言葉と「洒脱、洒落」という言葉に音の響きからの連想が働くからだろう。
多分第二次大戦に中国戦線に出兵した日本兵があちらで覚えてきた言葉らしい「脳天壊了」(ノーテンファイラー)という言葉も意味と音が良く合っている。特に後半の「ファイラー」は本当に頭が馬鹿になった感じの音の響きだ。
沖縄の方言で食いしん坊のことを「ガチマヤー」と言うが、これは本土の人にはどういう印象の音の響きだろうか。何か、妖怪的な印象を受けたとしたら、その人は勘が鋭い。「マヤー」は沖縄方言で「猫」のことで、「ガチ」はおそらく「餓鬼」のことだと思う。「餓鬼」だけでも妖怪的だが、「餓鬼猫」と書くといっそう妖怪的ではないか。なぜ、食いしん坊を猫にたとえたのか知らないが、沖縄ではなぜか犬より猫のほうが生活に馴染んでいるようなのである。その証拠に、私は未だに犬のことを方言で何と言うのか知らない。そのまま「犬(発音はinuではなく inのような気がする)」なのではないか。ちなみにうちの近所には野良猫が10匹くらいいるが、野良犬はいない。

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酔生夢人
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男性
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仙人
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考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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