知識人階級(まさに、彼ら自身がその「階級」を意識していると思うのだが)ではないが、一般人としては驚異的な「哲学上の知識」を持ち、その関係の記事の多い「壺斎閑話」ブログだが、新年に友人とした会話が、「下級国民の上澄みの政治談議」みたいなので、参考までに転載する。まあ、現役時代は上級国民だった可能性もあるが、引退したらほぼ全員下級国民だろう。
(以下引用)友人に対する態度が偉そうなので前書きで茶化したが、記事自体はまっとうなものである。つまり、見識と良識がある。「白内障」の話は、時事には関係ないが、私も年齢的に気になる話なので、載せた。語彙の豊富な人だが、どこかに誤字があったと思う。まあ、パズルとして探すのも娯楽になるだろう。
(以下引用)友人に対する態度が偉そうなので前書きで茶化したが、記事自体はまっとうなものである。つまり、見識と良識がある。「白内障」の話は、時事には関係ないが、私も年齢的に気になる話なので、載せた。語彙の豊富な人だが、どこかに誤字があったと思う。まあ、パズルとして探すのも娯楽になるだろう。
参拝後はどこか適当な店を選んでうなぎを食うことにした。成田に来てうなぎを食わないという法はない。駿河屋とか川豊といった有名店はなかなか入れそうもなかったので、比較的すいている店を選んで入った。そこでうなぎと生ビールを注文して鈴生と旧交を温めた次第である。かれ昨年は両眼の白内障を手術したそうだ。だが期待したほどの効果が現れないという。それは不可解だね、小生の知っている限り、白内障の手術を受ければ間違いなく視力が劇的に改善する。げんに家人も昨年手術して視力が回復したと言っている。鈴生の場合は、現在零点八くらいの視力はあると言うから、それでよしとするほかはないね。今年は先妣の三回忌だが、どうしようか迷っていると言うから、親の三回忌をやらないようでは人でなしといわれても仕方あるまいと忠告してやった。
小生についていえば、これは君もご存じのとおり昨年は帯状疱疹をわずらってひどい目にあった。まだ完治していないのだよ。今年は無病息災といきたいが、どうなることやら。なにしろいつ死んでもおかしくない年だからね。いつ何時お迎えが来ないとも限らない。お迎えが来た時に、見苦しいまねをしないで済むように、心身共に準備しておきたいものだ。
お迎えを待つ身として滑稽に映るかもしれんが、世の中の動きには比較的敏感なのだよ。去年は実にひどい年だったが、今年はもっとひどくなる可能性が強い。トランプが、アメリカの大統領だけでは満足せず、地球の支配者になることを企んでいる。すでにグリーンランドとパナマ運河をアメリカのものにすると言っている。必要なら武力行使も辞さないというから、これは完全に植民地主義丸出しの発想だよ。他人の持ち物を略奪するというのは、20世紀前半まではありえたことだが、いまでは誰も考えない暴挙だ。それを敢えてやろうというのだからね。イスラエルのシオニストらも顔負けの厚かましさだよ。トランプも身内にユダヤ人を抱えているから、これはユダヤ的な考えに毒されているのかもしれんね。小生がそう言うと鈴生は、グリーンランドを植民地支配しているデンマークにも、支配の正当性はないと言えなくもないから、トランプの言い分にも一理あるかもしれないね、とコメントした。
トランプはまた、隣国のカナダやメキシコにも圧力をかけている。カナダの首相に向かってアメリカの51番目の州になれと言ったり、メキシコに対しては侵略の意図を隠さないというではないか。カナダの首相は笑い飛ばしたそうだが、メキシコ側は深刻に受け止めているようだ。なにしろ何をするかわからない男だからね。固い同盟で結ばれていたEU諸国にも勝手なことを言っている。トランプの二期目は、一期目以上に国際的な混乱をもたらすだろう。さきほどユダヤ人の話が出たが、トランプはバイデン以上にユダヤ人の利益を優先すると思われる。おそらくネタニヤフによるパレスチナ人の民族浄化にお墨付きを与えるだろう。トランプはパレスチナ人に地獄を見させてやると言っているようだが、じっさいその通りになる可能性が強い。それについて、いわゆる西側諸国は見て見ぬふりを決め込むだろう。この連中は、シオニストのジェノサイドに加担しながら、スーダンにおけるジェノサイドを糾弾している。二重基準も甚だしいよ。
バイデンといいトランプといい、近年のアメリカは常軌を逸した人間が指導者として振る舞っている。それにはアメリカ人全体が人間として劣化したという事情もあるのではないか。バイデンとトランプは、人間としてのアメリカ人の劣化ぶりを象徴している。バイデンの場合にはその劣化は痴呆症というかたちをとり、トランプの場合には唯我独尊という形をとっているわけだ。そう小生が言うと、たしかにバイデンのボケぶりはひどいね、と鈴生が相槌をうつ。ネタニヤフの凶悪犯罪の片棒を担ぎながら、同盟国である日本の企業を安全保障上の驚異というのだから。
ところで日鉄のUSS買収はどうなるかね、と鈴生が重ねて言うので、はっきりした見通しはいまのところ示せないよと小生は答える。トランプは傲慢な人間なので、その傲慢さにつけいれば活路はあるかもしれない。おべっかを使ってかれの慢心を増長させれば、意外なことが起るかもしれない。かれは理性ではなく、感情に従って行動するタイプだから、かれの感情をコントロールすることに成功すれば、うまい具合に操れるかもしれない。
ウクライナはどうなるかね、世上では現状の固定化というかたちで収めるよう、両当事者に圧力をかけるだろうと言われているが、トランプはユダヤ人のゼレンスキーよりロシア人のプーチンのほうを贔屓にしているのかね、と鈴生が重ねて聞くから、いくらユダヤ贔屓でも、金勘定は別の問題だ。ウクライナに勝たせるというのは、どう考えてもありえない。そのありえないことに資源を費やすのは、金の無駄遣いだということを、トランプは実業家として理解できている。ゼレンスキーの希望を聞くことはしないのではないか。そう言うと、そんなことになったら、地球社会は19世紀以前に舞い戻ることになるのではないか、と鈴生が心配するので、19世紀も今もなんら相違はないよ、と答える。歴史には進歩などというものはない。あるのは欲望のぶつかりあいだよ、とスピノザめいたことを言って茶を濁したところだ。
こんな具合に、我々の世情談義はトランプの噂に終始した。そのトランプと日本はどう向き合ったらよいのか。色々難題を突き付けてくるだろうが、石破政権はそれをどうしのぐのか。安部や岸田のようにアメリカの従僕として振る舞うのでは能がない。かといってトランプと一戦を交える覚悟はできまい。愚策を悪いタイミングで打ち出すというのが石破の性癖だから、おそらく愚策を悪いタイミングで出し続け、じり貧になっていくというのが関の山ではないか。いずれにしても、国際関係は劇的に流動化するだろう。その流動化を見据えつつ、日本としていかにしたら国益を守れるか、それを念頭に置きながら政策の方向性を定めねばなるまい。それには、場合によっては対米関係を見直すというくらいの覚悟が必要だ。何の覚悟もなくして有効な決断はできない。
パズルの回答:驚異→脅威
(誰でもやりがちな漢字変換ミスである。なまじ博学で誤字が少ないから、ミスをすると目立つwww)
パズルの回答:驚異→脅威
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