顧問の逮捕を受け、記者会見で頭を下げる津田宣彦校長（中央左）ら（２７日、千葉県船橋市で）

　男子バレーボール部の練習中、部員に暴力を振るったとして、千葉県警船橋署は２７日、船橋市立船橋高校教諭で同部顧問の石井利広容疑者（６０）（千葉県佐倉市）を暴行容疑で逮捕した。

　発表によると、石井容疑者は昨年１１月１８日午後６時半頃、同校体育館で部員の男子生徒の頭髪をわしづかみにして引きずり、至近距離からバレーボールを顔面に数回投げつけるなどの暴行を加えた疑い。同署は認否を明らかにしていない。

　事件当時、石井容疑者は生徒のミスに怒り、服を上半身脱ぐよう命じていたという。同月２０日、生徒の関係者から被害の届け出があり、同署が捜査していた。

　同部は１９９０年に全国高校バレーボール選抜優勝大会（春高バレー）で優勝し、県大会で優勝４５回を誇る強豪。石井容疑者は８８年に教諭として採用された時から３５年間、顧問を務めてきたが、近年は優勝から遠ざかっていた。

　記者会見した津田宣彦校長は「被害に遭った生徒には心痛を与えてしまい申し訳なく、おわび申し上げたい」と陳謝した。