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DS支配の資本主義と「民主主義的」資本主義

戦後左翼的思想家で、ネトウヨから憎悪されている「世に倦む日々」氏の記事の末尾だが、「日銀利上げ」が、円高・株安の原因だ、という話である。で、その利上げは数日で修正されたようだが、私はその間のいきさつを知らないので、興味のある人は元記事の長々しい説明を見るといい。
下の部分を引用したのは、「資本主義の二つの道」のひとつが、いわば「社会主義的資本主義」だからである。

公共主義化して万人の富を平等に形成する資本主義

というのは、ほとんど社会主義だろう。それを資本主義と言うなら、それは私が常々言う「資本主義と社会主義の結婚」である。
社会主義という言葉が嫌いなら「民主主義的資本主義」と言ってもいい。「民主主義」とはその政治形態がどうであれ、その精神は「一部階級の利益ではなく、民衆全体の利益を優先すること」なのである。つまり、「社会主義」の精神とまったく同じである。

(以下引用)


最後に、ここまで書いて、「資本主義発展の二つの道」の概念を思い出した。社会科学(政策科学)の方法論として、われわれの世代に馴染みが深い概念だ。大学の講義でよく登場した。大塚久雄が議論の核として常に提唱し、戦後アカデミーのスタンダードの認識として定着していた教科書的理論で、すなわち講座派の理論であり、レーニンに由来する。最近は誰も言わなくなったが、常に「二つの道」の分岐であり選択なのだなと痛感させられ、大塚久雄の色褪せぬ説得力に感じ入る。新自由主義化して富を一部に集中させる私欲本位の資本主義か、公共主義化して万人の富を平等に形成する資本主義か、二つの道の対立なのだ。金利は引き上げなければならない。


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