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鳩はオリーブの枝をくわえて戻るだろうか

鳩山由紀夫の政界引退との関連で、彼が総理を辞任した時の挨拶と、それについての私の感想を再掲載(と言っても、こちらは「徽宗皇帝のブログ」に載せたものなので、こちらのブログには初掲載だが)しておく。
私が政治家というものを軽々しく論評するべきではない、彼らの一見不可解な行動の背後にはやむにやまれぬ事情(場合によっては生命の危機)があるのだ、ということを強く意識するようになったのは、鳩山由紀夫のこの辞任演説を熟読するという滅多にない経験をしてからである。
鳩山由紀夫の理想は、もしかしたら近いうちに実現するのではないか、と私は思っている。それは、アメリカの崩壊が間近に迫っているからである。

日本がアメリカと同じ船に乗ったまま沈没するか、「東アジア共同体」の実現に向けて努力するか、それを決めるのが、次の衆議院選挙である。つまり、すべては国民の意思による。

鳩がノアの方舟から飛び立ったまさにその時に、日本政界に「オリーブの木」構想が広がりつつあるのは興味深いことである。



(以下「徽宗皇帝のブログ」より引用)


メモ日記トゥディ「鳩は我が家に帰るのか」 6.3

鳩山総理辞任表明演説の末尾を転載する。これを虚心坦懐に読めば、鳩山総理はルーピーどころか、大変な理想主義者であることがわかる。その点に関しては、最初からそういう印象を持ってはいたのだが。
現代の人間の欠点の一つは、裏読みをしすぎて、政治家の言葉をすべて嘘だと考えてしまうところにある。マスコミ情報があまりに嘘だらけなので、そう習慣づけられてしまったのだ。
私はこの鳩山総理の言葉をまったくの本心だと思う。政治家には、いや現代の日本人には珍しいほど愚直な人間だったのだろう。政治は、その根本に理想が無ければ仕事として選ぶべきではない。しかし、あまりに他人を信じ易すぎる人間もまた政治家にはなれない。鳩山総理もまた、小沢一郎と同様に、その人間としての長所が政治家としての弱点となってしまったのである。 


(以下引用)



私はしばしば宇宙人だと言われている。私なりに勝手に解釈すれば、いまの日本の姿ではなく、5年、10年、20年、何か先の姿を国民の皆さんに、常に申し上げているから、何を言っているかわからんよと、そのように国民の皆さんにあるいは映っているのではないか。そのようにも思う。

 例えば、地域主権。もともと国が上で、地域が下にあるなんて社会はおかしい。むしろ地域の方が主役になる日本にしていかなきゃならない。それがどう考えても、国会議員や国の官僚が威張っていて、くれてやるからありがたく思え。そういう中央集権の世の中がまだ変わっていなかった。そこに少なくとも風穴が開いた。かなり大きな変化がいま出来つつある。これからさらに、一括交付金など強く実現を図っていけば、日本の政治は根底から変わる。

 地域の皆さんが思い通りの地域をつくることができる。そんな世の中に変えていけると思う。いますぐ、なかなかわからないかもしれない。しかし、5年、10年たてば必ず、国民の皆さんは、鳩山の言っていることはこういうことだったのか、とわかっていただける時が来ると確信している。「新しい公共」もそうだ。官が独占している、いままでの仕事、できる限り公を開くと言うことをやろうじゃありませんか。皆さん方が主役になって、本当に国民が主役になる。そういう政治を、社会をつくりあげることができる。まだ、なかなか新しい公共という言葉自体がなじみが薄くて、よくわからん、そう思われているかもしれない。ぜひ今日、お集まりの議員の皆さん、この思いをこれが正しいんだ。官僚の独占した社会ではなく、できるだけ民が、国民の皆さんができることをやりおおせるような社会に変えていく。その力を貸して頂きたい。

 東アジア共同体の話もそうだ。いますぐという話ではない。でも、必ずこの時代が来る。国境を越えて、お互いに国境というものを感じなくなるような、そんな世の中を作り上げていく。そこに初めて、新たな日本というものを取り戻すことができる。私はそのように思っている。

 国を開くこと、そのことの先に未来を開くことができる。私はそう確信をしている。ぜひ新しい民主党、新しい政権を皆様方の力によって作ってほしい。そのときにいま鳩山が申していた、どうも先の話だなと思っていたことが、必ず皆さんの連携の中で、よしわかった、と理解していただける国民の皆さんの気持ちになっていけると、私はそう確信をしている。

 一羽のヒヨドリが済州島のホテルに飛んできた。そのヒヨドリは我が家から飛んできたヒヨドリかなと、姿形が同じだからそのように勝手に解釈をして、そうかこの鳥も早く、もうそろそろ自宅に戻ってこいよ、そのことを招いているようにも感じたところだ。雨の日には雨の中を、風の日は風の中を自然に歩けるような、苦しいときには雨天の友、お互いにそのことを理解し合いながら、しかし、その先に国民の皆さんの未来というものをしっかり見つめ合いながら、手を携えてこの国難ともいえる時にぜひ、皆さん耐えながら、そして国民との対話の中で新しい時代をつかみとっていこうではありませんか。

 大変ふつつかな私だったが、今日まで8カ月余り、皆さんとともに先頭に立って歩ませていただいたことに、心から感謝を申し上げながら、私からの国民の皆さん、特にお集まりの皆様方へのメッセージといたします。




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