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政治家になりたければ、親を選んで生まれるしかない

子供が親を選んで生まれる、ということで思い出したのが芥川龍之介(竜之介だったか。まあ、どちらでも同じことだ。)の「河童」だが、龍之介の作品の中でもこれはあまり読まれていないのではないか。
学校教育のせいで、龍之介イコール「トロッコ」「蜜柑」という刷り込みがあるから芥川龍之介を真面目作家と思い込んでいる人は多いと思うが、シニカルなユーモアに満ちた風刺的作品もたくさん書いていて、私はそちらのほうが好きだ。それはユーモア作家としての太宰治が好きだ、というのと同様である。なんで学校教育では、そういうユーモアが遠ざけられるのだろう。まあ、ユーモアは反権力、反常識だから、教育には不都合だ、ということかもしれない。学校教育は昔から、国家に忠実、かつ自分の頭では考えない人間を製造する工場だったのだろう。
「河童」に描かれた内容によれば、河童の世界では、お産の時に医者が子供の生まれ口に伝声器を当て、胎児に「この世に生まれてきたいか」どうかを聞くことになっている。すると胎児は「親がアル中気味で自分もその遺伝を受けているだろうし、家が貧乏だから、生まれたくない」とか何とか答えると、薬を注射し、人工流産させる、という、まるで今の「DNA検査で生むかどうかを決める」を先取りした話が書かれている。違いは、現実世界では子供が決めるのではなく、親が決めるということだ。本来なら、生まれるかどうかは子供の権利だろうから、これは作家の想像のほうが道理ではないか。(笑)



(以下引用)


小田嶋隆 @tako_ashi  ·  3月7日

(笑) RT 高校のときの担任が禿げない方法として「親を選ぶ」を挙げていましたが,それと似たようなものかと.RT : 仮に「努力した人が報われる社会」の実現…その内閣に占める世襲閣僚の割合が5割を超えている場合、「努力」というのは……

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