【モスクワ=黒川信雄】ウクライナ南部クリミアからの報道によると、鳩山由紀夫元首相は11日、中心都市シンフェロポリで記者会見し、昨年3月16日に実施された編入の是非を問う住民投票について「ウクライナ憲法の規定に従い、平和的かつ民主的プロセスにのっとって行われ、クリミア住民の意思を反映していた」と述べた。


 また「クリミアで起きたことはより広い視点で見る必要がある。日本の外務省の立場が唯一正しく、現状において唯一取り得るというものではない」と述べ、日本の外交を批判した。


 さらに、ウクライナ情勢をめぐり日本が対露制裁を科したことにも言及し、「日本政府は、米国や欧州の国々の例に追従するよりも、自主的な状況評価をすべきだ」と主張。「制裁が早期に解除されるよう全力を尽くす」とも述べた。