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上の者と下の者

nico's blogより転載。
「現実に死者が出ていないからいいじゃないですか」という発言は、いかにも政治家や官僚、あるいはその近辺の人間の言いそうなことである。では、死者が出た場合、彼らは責任を取るのか、と言えば、絶対に責任は取らない。この国の腐敗は、これまで、すべて、そのような「社会的犯罪」「政治的犯罪」に対する追及が為されなかったことによるものなのである。と言うのは、「彼ら」は法律と社会システムを運用する側であるために、彼ら(官僚その他)の責任を追及することは不可能に近いのだ。これこそが政治の根幹に横たわるアポリア(難問)だろう。
官僚たちのあの傲慢さは、彼らが自分たちのその絶対的優位性を知りつくしていることから来るものだ。
法を管理し支配する人間に法の下で処罰を与えることはできないのである。


(以下引用)


同日、福島の子どもの親たちがバスをチャーターして上京し、文部科学省前で子どもの被ばく許容量年間20mSvを撤回するよう必死に訴えた。俳優・山本太郎氏も参加した(関連記事リンク)。福島瑞穂・社民党党首、民主党国民生活派の森ゆうこ・川内博史議員らも駆けつけ、要請・抗議に訪れた親たちを支援した。交渉自体は文科省役人がのらりくらりと答弁をし、埒のあかないものとなり、人々から怒号が飛びかったが、年間20mSvに関して「文部科学省のやっていることは法律違反」「子どもたちの健康を守るのが官僚の責任」と指摘する森議員の姿は実に素晴らしい。森氏は腐敗・暴走する検察問題でも鋭い追及を国会で行っていた。ぜひとも近い将来川内氏らと新党を結成していただきたいと思う。
しかし文部科学大臣・副大臣・政務三役は親たちとの面会を拒絶した。高木義明文部科学大臣と鈴木文科副大臣はこの日、福島の親たちとは面会せず、国際サッカー連盟ブラッター会長と会っていたことが判明している。また林久美子文部科学政務官の東京事務所秘書が有権者の問い合わせに対して「現実に死者が出ていないじゃないですか」「あなたの子どもが福島に居るわけじゃないんだからいいでしょ」などと発言した疑惑が指摘されている(リンク)。

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