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ラ・メール

数日前からパート仕事に出ているので、ブログを書くのは、その余裕がある時や、書く必要があると考えた時だけにする。まあ、もともと趣味のブログであり、義務ではない。一昨日の記事など、馬鹿そのものの記事であり、いったい誰のために書いているやら。(笑)まあ、単に秋元嫌い、AKB嫌いの偏見をひねくれた形で発散しただけであり、公開した後で後悔した。我、事において後悔ばかり、である。
さて、下記引用は「つむじ風」ブログに引用された文章の孫引き引用だが、これは当該文章への疑問を提示するためだ。(「つむじ風」氏自身への批判ではない。「つむじ風」記事全体の内容は立派なものだ。)書いた動機自体は原発被害を少しでも食い止めようという善意によるものだろうが、こういう考え方はマズイだろう、というのが私の考えである。

海はドブですか?
あなたたちはそのドブで泳ぎ、そのドブで獲れた魚を食べるのですか?
海は日本人だけのものですか? 
他国が海を汚染しているから、日本も汚染していいのですか?

もちろん、それ以外に方法は無い、と言われるかもしれない。それは私には分からない。
だが、私は、日本人が原発を作り、事故を起こしたなら、たとえ日本人全体がそのために滅びようが、その責任は日本人が取るべきであり、他国に害を及ぼしてはならないと思う。

自分さえ、あるいは自分の身内や関係者さえ良ければ他人のことはどうでもいい、という心性が原発を作り、原発事故を起こし、原発事故の処理を誤らせてきたのではなかったか。原発だけではない。今の日本社会の悪弊はほとんどすべてそうした「自分たちさえ良ければいい」という身内エゴイズムが原因していると私は思っている。

三好達治の詩だったと思うが「海よ、我々の言葉では海の中に母があり、フランスの言葉では母の中に海がある」というようなフレーズがあった。フランス語で母を何と言うのかは知らないが、その語の中に「ラ・メール(海)」の「メール」が入っている、ということだろう。
海を汚すことは、人類の母、あらゆる生物の母を汚すことである。
海への愛情は、温かく透明清澄な沖縄の海で泳いだことのない人には分からない感情なのかもしれない。





(以下引用)


【転載開始】“そのうち何とかなるだろう”では済まない放射能汚染より

<前略>

 現実には、いかなる除染をしても、それは移染であって、本質的には解決しないと言われていますし、きっとそうでしょう。

 これは、被災地域に山が多く、山からどんどん放射能が平地に流れ落ちてくることが大きな要因になっていると思われます。これが田んぼに流れ込み、また、水路にホットスポットを作るのでしょう。そして、これが豪雨によって河川に流れ込み、最終的に海に流れ出ることになりましょう。

 こうして、過去の公害による水質汚染と同じ経路をたどり、汚染の拡大と健康被害を起こすことになります。

 これに対して、政府は、過去に行なわれた除染対策と同じ手法でもって対応しようとしているのですが、同じ方法では本質的に間違っていると言えます。

 なぜならば、過去の汚染源は特定の1地点でしたから、汚染源を絶った後での対処法ですので効果が上げられたのに対 して、今回の汚染源は広範囲に薄く降下した放射能ですから、広大な山地という汚染源を絶つことはできず、平地の汚染が今後も進みますので、従前の対処法で は効果が上がらないのは必然です。

 そこで、汚染源を立つことができるかとなると、これはどだい無理な話です。

 じゃあ、どうすればよいかとなると、チェリノブイリと違って降雨量が非常に多い日本ですから、雨によって流し去ってくれるのを期待するしかないでしょう。

 その雨によって流されてきた放射能は、先に書いたように、田に流れ込み、水路にホットスポットを作り、河川に流れ込み、最終的に海に流れ出ることになりましょうが、田への流入以外は、これを促進させるべきでしょう。

 これにより、当分の間、河川と海の汚染は続きますが、それを是認すべきです。用水路、排水路の汚泥をどんどん河川 へ流し込み、豪雨の助けを借りて海へ流し去るべきです。当然のことながら、建物などに被った放射能を高圧洗浄して生じた汚染水は排水路へ流し去ればよいの ですし、その排水路の土砂も高圧洗浄して河川へ流し込めばよいのです。

 これによって、海洋汚染することになりましょうが、事故でばら撒かれた放射能の8割方は既に海に落ちたことでしょ うから、2割分程度の追加汚染は誤差範囲と捉えてもよいのではないでしょうか。加えて、「海はドブである」のですから、何もかも受入れて希釈してくれる存 在です。(このことについては、2011.5.17付け「原発の放射能汚染水の処理」で記事にしました。何と、フランスでは放射能汚染水を恒常的に英仏海 峡に放流しているのです。)

 これによって、福島近海での魚介類の放射能が低下する速度は若干鈍るでしょうが、魚業者に我慢していただくしかありません。

 こうして、放射能の供給元がクリーンになってから、田の土壌改良に着手するしかないのではないでしょうか。

 放射能の除染は人間の力ではどうしようもないのですから、ここは「母なる海」にもう少し甘えてもよいのではないでしょうか。「海はドブである」のですから。【転載終了】






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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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