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プーチンの心の底の「社会主義的理想」

「田中宇の国際ニュース解説」から一部転載。
私の自慢の一つは、かなり早い段階から自分のブログでプーチン大統領(一時は首相)を高く評価していたことだ。10年ほど前は、ロシアやその政治家に好意的な記事を書くこと自体、ある意味冒険的な所業だったのである。今では、プーチンを希代の政治家として高評価する声の方がむしろ一般的だろう。
要するに、人間は顔と行動(言葉ではない)を見ればその値打ちは簡単に分かるのであり、世間の人間が他人に容易に騙されるのがむしろ不思議なくらいである。橋下に対する評価など、最初から私は最悪の評価をしており、彼に関してだけはいくらでも悪口が言え、彼も「期待」に違わずその私の言葉を証明する愚行悪行をし続けてきた。(にも関わらず、マスコミは彼を擁護し続け、また一般大衆の中にも彼を支持する馬鹿がまだけっこういるのだが)あるいは鳩山由紀夫に対する世間の評価など、彼の辞任当時は最悪であり、彼を支持した人間は、私以外にはほとんどいなかった記憶がある。その鳩山由紀夫への評価もずいぶん上がってきたが、それには私のような無名ブログも「貧者の一灯」くらいの貢献はしたと思う。
あるいは、人間ではないが、日本共産党への好意的評価というものも、私以外の他のブログではほとんど見ないが、日本共産党への評価も直近の都議選を見ると、だいぶ変わってきたようだ。そのうちに私が常々主張してきた「漸進的社会主義」あるいは「社会主義」そのものへの評価も変わってくるのではないか。
何度も言うが、個人や一部の集団の利益よりも社会全体としての利益を優先する、というのが社会主義であり、それは「不当利得」を得ている人間以外は反対する要素は無いものなのである。
高度成長期の日本が「世界で唯一成功した社会主義国家」とからかわれていたが、それは冗談でも何でもなく、真実だったのである。そして、現在の日本が格差と貧困に苦しんでいるのは、その「社会主義」的政策、をどんどん切り捨ててきたからなのである。
またしても引用記事とは無関係の前置きになったが、まあ、それがこの駄弁ブログの持ち味と許してほしい。私は思いつくままに書いているだけで、こうした文章が嫌いな人は読まなければいいだけだ。

プーチンがなぜあれほど立派な政治家であるのかというと、実はその心の底にはまだ社会主義の理想が残っているからだと私は考えている。だからこそ彼はユダ金一党(政治家や官僚も含む)をロシアから追い出し、彼らによるロシア崩壊を防ぐことができたのである。

さて、日本の政治はどうだろうか。




(以下引用)



6月17日からのG8サミットでは、米英がシリアのアサド政権に対する非難文を共同声明に盛り込もうとしたが、ロシアのプーチンに強く反対され、シリア内戦を終わらせるための和平会議の開催目標のみが盛り込まれ、アサドに対する言及は全くなかった。米欧以外の途上諸国の多く(アラブ以外)は、米欧によるアサド転覆の試みに反対しており、ロシアの反対論は国際的に広く支持されている。(G8 Backs Syria Peace Talks, Doesn't Demand Regime Change

 ロシアは、シリアに軍艦を寄港させたり迎撃ミサイルを売ることで、米欧がシリアと戦争するならシリアの肩を持つ姿勢を打ち出し、戦争抑止に一役買っている。ロシアはソ連崩壊以来、国際社会での力を失い、米国より劣った存在になっていたが、プーチンは自国を米国と肩を並べる存在に戻したい。シリアをめぐる米露の駆け引きは、プーチンが野望を実現するための舞台となっている。(Russia Flexing Its Muscles With Syria And The World Takes Notice

 イラク侵攻の時、ロシアはほとんど何もできなかった。リビア侵攻の時、ロシアは戦後処理の会議に呼ばれもしなかった。しかし今回シリアでは、ロシアは米国と肩を並べている。ロシアは、米国が中東で引き起こしている悲喜劇の二枚目役である。中国も、ロシアより目立たないが、中東外交に必須の存在に成り上がっている。(露中主導になるシリア問題の解決

 ブッシュ政権は、大量破壊兵器を持っていないイラクに本気で侵攻してしまい、米国の軍事財政力や国際信用を浪費する、米国にとっての悲劇を挙行した。オバマ政権は、大量破壊兵器(化学兵器)の使用者を(間抜けにも、もしくは意図的に?)取り違え、シリアに侵攻するようなことを言いつつ実はせず、米国の国際信用をますます落としている(財政力はすでに落ち、軍事力はこれ以上使いたくない)。おまけに、米国のライバルであるプーチンのロシアが、米国よりも正しくて国際政治力が強いことが示されてしまった。二度目は、喜劇というより茶番劇である(もともとマルクスも、喜劇という言葉を風刺的に使ったようだが)。シリアやイラクの地元の人々にとっては、1度目も2度目も大惨事の悲劇である。(Brzezinksi: Obama Syria plan is `chaos, baffling, a mess, tragedy'

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