忍者ブログ

資本主義社会では経済犯罪は日常茶飯事

私の別ブログに書いた記事だが、いつ閉鎖されてもいいように、重要記事はこちらにも載せておく。

(以下自己引用)

「天国の鍵」で善と悪の問題の考察をしているが、まあ、子供向けの話である。だが、そこでも善は本当に善か、悪は本当に悪か、くらいの議論はしている。
で、下のコメントはtogetterから拾ったものだが、社会の上級国民には常識だろう。今、読んでいる最中の広瀬隆の「億万長者はハリウッドを殺す」の中には、アメリカの億万長者たちがいかに犯罪的なビジネスをして巨万の財を成したかがかなり詳しく書かれている。
たとえば、会社を興して株を売り出す時、億万長者は自社株を自分で買い、株価を吊り上げて人気株にする。(そのカネは自分に戻るのだから懐は痛まない。)そして株価が十分に上がったところで他者に売れば、会社を作った費用はそれだけで回収できるわけだ。
そして現在でも、株価が本当には誰が決めているのか、証券会社内でどんな操作(談合?)をして株価を決めているのか、外部の人間には分からないのである。単に「人気の変動で決まっている」と言われているのを信じて株を売買するのが一般人だ。

「株には手を出さんよ。あれは仕組まれた芝居だからな」(アル・カポネ)

水原一平などはギャンブルで失敗したから罪になったが、勝って大儲けをして大谷の口座にこっそり返していたら大成功者で巨額の資産を手にしていたわけだ。つまり、そこには「犯罪が割に合う社会制度」が存在する。それが資本主義である。資本主義では経済犯罪は微罪扱いである。4年数か月の懲役刑も軽い処分でしかない。36億円の返済義務も、「破産してカネがないので無理です」で終わりになるだろう。


(以下引用)

こないだ奢りにきた高学歴の前科3犯が「日本に『やってはいけないこと』は一つもない」「ただ罰則があるだけ」「罰則があること、とは『やってはいけないこと』ではなく、『コストを払えばやっていいこと』に過ぎない」「犯罪が割に合う社会設計が悪い」などと言っており、宗教なき世界の限界を見た。



マンチカンのちゃちゃ丸
@Cthulhu015
@philosopium だから人間は法と宗教を作らざるを得なかった

2022-10-30 08:58:13

masaton
@masaton8
@philosopium 人を殺したらこう言う処罰しますねってのが法律で人を殺すのは悪だってのが宗教って事だね。法律に人殺しは悪だとは書かれていない。書いちゃうと死刑出来ないし。

拍手

PR

今の日本社会の惨状は社会各層の「憲法精神無視」(精神劣化)が最大の原因

「東海アマブログ」記事の一部で、他の部分では例によって偏見と独断の主張が多いが、この部分では非常に客観的で重要な事実を述べているので、これからの日本がどうあるべきかを考える指針になるだろう。
ただし、東海アマ氏お得意の「利他主義」という精神論ではお題目だけに終わると私は断言しておく。口には利他主義を唱えながら我欲を追求する悪党が跋扈するのが目に見えているからだ。
要は、法律(特に憲法)を万人平等にきちんと守らせればいいだけである。そして、憲法に違反する行為や法律は厳正に禁じるだけでいい。

(以下引用)赤字は夢人による強調。ただし「責任感を持って仕事をしたい」ではなく、「責任感を持って仕事をするのが当たり前だ」というのがかつての日本人(特に官僚)だっただろう。


 日本社会は、戦後の貧しさのなかで、「国家、国民のために責任感を持って仕事をしたい」という強い目的意識を持った人たちが多く、全世界の国家の中でも、腐敗の少ない健全な組織として機能してきた。

 私の記憶では、2000年頃までは、日本政府も社会も「健全」といえたと思う。
 しかし、このころ、小泉純一郎・竹中平蔵コンビが政権を握り、合理化、金儲け最優先の新自由主義思想を日本社会に持ち込んだ。
 https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210118/se1/00m/020/003000d
 このときから、日本という国が腐り始めた。

 その結果として、息子の小泉進次郎が、年金支給を80歳からにすると言い始め、竹中平蔵は、年金を廃止して「月7万円のベーシックインカム」を導入すると言い続けている。
 貧しい人には「施し」をすればいいとして、底辺の生活者を構造的に豊かにすることに頑強に反対している。
 財務省が増税路線をやめない本当の理由は、底辺の民衆生活を貧しくして、日本社会に構造的な差別体制を作ることで、特権階級の利権と支配を強固にすることだといわれる。

 小泉体制が定着した今世紀に入って、国家の下部構造である警察や消防、行政にも新自由主義が浸透し、前世紀のような「国民を守る」と決意して業務に取り組む意欲に溢れた人たちが排除され、竹中平蔵が持ち込んだ「市場原理最優先」思想が行政の現場にも蔓延してきた。

 どういう意味かというと、「金にならないことは、やらない」という思想である。
 だから、最初に、赤字経営の続く過疎地方の公共サービスが排除されていった。
 私が、今住んでいる中津川市蛭川に移住した20年前には、約10分離れた停留所に、一日8便のバス便があった。それが竹中平蔵による地方合理化路線によって、数年毎に半減し、2019年には、ついにバス便が廃止され、我が家の最寄りバス停は、徒歩10分から2時間に変わった。
 (バス便は日8便が生活に役立つ最低の便数だ。それ以下では利用価値がない)

 廃止された理由は、バス便への公的補助金が廃止されたからで、地方財政の無駄を切り詰めろという竹中路線だった。
 バスと共に、公共診療所や行政施設、小さな図書館など、次々に廃止されていった。
 バス便が廃止されたなら、必要になるのはマイカーだが、その優遇措置も皆無どころか、税金は3割くらい上がり、今年の自動車保険料は5000円以上、上がった。ガソリン代や灯油代は、20年前の2倍近い。これも財務省の思惑といわれる。

拍手

一斑(TR問題)を推して全豹(マスコミ構造)を知る

私の別ブログから転載。TRがどうこうと言うよりも、マスコミがこれをすべて隠蔽し通したことのほうが凄い。つまり、マスコミ天皇のあの人や電通支配者もあの国の人なのだろう。つまり、わが国は戦後ずっと報道管制下にあるわけだ。


(以下引用)

「阿**」から転載。
あの図々しさは橋下などとも共通するが、こういう出自も関係しているのだろうか。







15. 2016年6月19日 22:15:48 : nCYNi6wUbE _0anlZofjBM[31]


 TR父親ヤクザ 兄覚醒剤

父はヤクザ 兄は覚醒剤で逮捕歴
父親は田村勝美(62)で福岡市博多を拠点とする指定暴力団の大幹部だという。
TRさんが、帝京大学に入学した際も、を欲しがった帝京大学は、かなり金を父に渡した(やはりゆすり行為に近かったのでは?
噂では、億以上の金が父に渡ったはず。あくまで表に出なかった話。
TRが、帝京大からトヨタに就職する際、帝京大はかなり激怒。入学した際、卒業後も大学に残りゆくゆくは帝京大の女子柔道部の指導者として、、帝京大に残るということで、億以上の金を渡したのだから、、
金だけ貰って、口約束とはいえ約束を破りサッサッとトヨタへ。

スポーツ選手だから報じられなかった「ウラの顔」

「国政の場に出る以上、TRは自ら、父と暴力団の関係などを明らかにして、総括する必要があるのではないか。」と、文春の記者は父親・田村勝美氏(62)からの脅しにも負けずに、このような記事を書いている。
―かつて実刑判決を受けたご自身の過去について、どう受け止めているのか。
―親族から借りた保釈金350万円の返済を、だいぶ渋ったと聞くが。
TRの父親・田村勝美は、こう言ったという、「変なことを書いたら、私はキツいよ。いや、ほんとに」「あなたの親兄弟を徹底的に私が調べて、記事にすることもできるのよね。」これは、やくざもん独特の言い回しだ。


その他の内容

■西日本新聞の記事の紹介
1990年1月26日付夕刊で、「田村容疑者は、入院もしていないのに十二指腸かいようなどで入院したという偽診断書を作り・・・・計480万円をだまし取ったのをはじめ・・・・」
■実兄・田村幸次氏の証言
▼勝美は、主に(交通事故に介入して高額な報酬を要求する)示談屋で生計をたてていた。 
▼TRが中学3年の12月福岡国際女子柔道選手権で史上最年少で優勝した当時、勝美は刑務所で服役中だった。
▼TRの兄・徹は、5年前覚醒剤で逮捕されたことがあった。


http://pleades771.blog.so-net.ne.jp/2015-03-12

拍手

電子頭脳社会の未来と教育

私はホリエモンという人間は嫌いだが、この発言は同感である。具体的には、

今の暗記偏重の受験で学んでいることは、100%意味が無くなる。無駄な時間なんですよ、それは断言します」



という部分だ。当たり前の話で、暗記してそれを出すだけなら機械のほうがはるかに優れているに決まっている。これまでは、その入力や出力に技術者の手が必要だったが、これからはAIが直接に答えてくれるから、素人でもいいわけだ。そうなると、暗記した知識を使うのが仕事のほとんどだった仕事は淘汰される。つまり、暗記中心の学習や受験システムは無意味化するわけである。上級国民や政治(政府)への情実判決や忖度判決がゼロの裁判官なんて最高じゃないかwww 
アシモフのSF小説のように、ロボット警察官も未来には登場するだろうが、最初から情実・忖度条件を回路に組み込んだりしてwww (これは相手に身分証明書やID番号を出させることで簡単に実行できる。「あ、下級国民ね、情実の必要なし。即逮捕、あるいは即射殺」www)


(以下引用)



 実業家・堀江貴文氏(52)が4日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し「中学受験」に思うことをつづった。


 堀江氏は「未だに中学受験とかに血道を上げてる親ってほんとクソ笑」とバッサリ。


 また「俺中学受験組な。変なのと関わらないようにするために受験したよ笑」といい「でも今はさ、N中等部みたいな選択肢あるっしょ。なんでわざわざ受験するの?古いよねって話」ともつづっていた。


 堀江氏は昨年11月にもYouTube動画で、AI時代が到来し「頭が良いとか悪いとか、あんまり関係無くなる」と予想しており「今の暗記偏重の受験で学んでいることは、100%意味が無くなる。無駄な時間なんですよ、それは断言します」と語っていた。

拍手

「法の支配」原則と第二次安倍政権による法の無視

「混沌堂主人雑記」から引用記事の後半の読みやすく分かりやすい部分を転載する。ただ、記事前半との関連で分かりにくい部分も当然ある。もちろん、記事前半も面白いのだが、後半のほうが具体的で読みやすいというだけだ。特にここに引用した部分は、「安倍政権の何が日本社会を壊滅的状況にしたか」が分かりやすく書かれている。今でも安倍政権を支持する馬鹿は熟読するといい。

(以下引用)記事筆者は法曹(裁判官)経験の長い人のようだ。


『現代日本人の法意識』第8章でも述べたとおり、第二期安倍政権時代以降の自民党、また政治全般の問題の中核にあるのが、「人の支配の横行」と「手続的正義の原理の無視」である。安倍政権における「人の支配」は目に余るものだった。また、内閣法制局長官について最高裁判事任命という栄転のかたちで更迭し、後任については内部昇格の慣例を破って外務官僚(小松一郎氏。第一期安倍内閣時代に、外務省国際法局長として、集団的自衛権の行使をめぐる「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の立案・実務にたずさわった人物)を採用する異例の強引な人事を行った上で、本来憲法改正によるべき集団的自衛権の行使認容を閣議で決定し、各種の関連立法を強行採決したのは、「手続的正義の原理の徹底的な無視」であった。
また、世論やメディアが、そのような政治の横暴を厳しく批判することなくずるずると許容してしまい、あまつさえ、先のような専横の政治について、「強いリーダーシップ」と賞賛する声さえ相当に強くあったという事実は、まことに残念ながら、日本人の法意識の未熟さを端的に示すものというほかないであろう。
人とムラとオキテの支配、無意味な規則、
空洞化する制度
それでは実際に日本社会を規定している原則は何かといえば、前記のとおり、「法の支配」よりも「人の支配」であり、部分社会である「ムラ、タコツボ」における暗黙の「オキテ」なのではないかと思われる。日本人は、現実には、多くの場合、「法」に従って行動しているのではなく、法の内側に引かれた見えない「オキテ」に従って行動している。
この点では、現代日本の社会は、江戸時代とそのまま接続しているともいえる。いや、『現代日本人の法意識』第2章でみたとおり、むしろ、江戸時代には、村社会すなわち「村落共同体」と「家」とが強固で安定した実体であったためにそれらの枠組みを超えられないという意味での限界はあったものの、その限界内における法意識は現在よりも高く、村の運営における手続的正義についての関心も高かったという側面さえあるかもしれない。
また、明治時代以降のシステムが、「村落共同体」や「家」の利用できる部分だけを、明治天皇制という擬似的な普遍の下に組織し収奪したために、川島が批判したようなその悪い側面だけが、生き延びてしまったのかもしれない。
戦後の「村落共同体」や「家」の解体も、たとえば、「家」は消滅しても「氏」を中心とする戸籍の体系はそのまま残されたように、過去を振り返り、受け継ぐ部分と断ち切る部分を仕分けした上で、受け継ぐべき部分は受け継ぎ、断ち切るべき部分はきちんと断ち切るという作業を十分にした上でのものではなかった。
その結果として、この高度資本主義社会にも、過去の亡霊は、「日本型管理社会の核」として生き残っている可能性がある。いわゆる国粋保守派の人々が、「夫婦同姓=事実上夫の姓を名乗らせる」制度にあれほど固執するのも、この「過去の亡霊」への執着と考えれば、よく理解できるのではないか。『現代日本人の法意識』で論じてきた事柄のすべてを解く鍵の一つは、この「意識化されないままに残存している江戸時代の負の部分」という問題かもしれない。
先の「オキテ」とも関連するが、日本社会の問題の一つとして、何の意味もない、本当に無意味な「規則」の多いことが挙げられる。その代表的なものである校則についてさえ、ようやく改善の動きが出始めたという段階なのだ。これは、学校だけのことではない。日本社会のどの部分をみても基本は同じなのである。
私は、裁判官として、事件を通じ、さまざまな組織や社会の有様を見た上で学界に移り、出版やジャーナリズムの世界もひととおり見てきた。したがって、日本人としては相対的に多数の部分社会をみてきた人間だと思うが、「どこまで意味があるのか不明な規則や規制でがんじがらめ」の感が強いのは、おそらく、それらのすべてに共通する事柄ではないかと考える。
特に、あらゆる部門の官僚たちは、そうした規則の精緻化作業ばかり行っている。独立性の高い職業の代表とみられている裁判官の実情にしてからが、無意味なオキテ・規則や自己規制で身動きのとれない有様なのである。
そして、作る意味がどこにあるのかはっきりしない規則や制度は、容易に空洞化する。日本企業のコンプライアンスが規則ずくめで時間を食う割には機能していないのも、社外取締役制度が存在する企業で実際には人の支配が横行しているのも、ただ「かたち」だけをまねて、それらを採用した「目的、動機」について、また、その「意味、機能」についての考察がお留守になっているからではないだろうか。

拍手

日本人の幼稚化と道徳的劣化

「隠居爺の世迷言」記事の一部で、日本社会や日本人の精神的劣化を「中二病」という言葉で表現するのは間違いだと思うが、「幼稚化」というか、精神的に未熟なままで大人になり社会人になり老人になった者が大半だと思う。私などその最たるものだ。
で、大人になるとは「悪(ワル)」になることでもある、という視点が下の記事には欠けている。ワルというと言い過ぎだが、人情や道徳より合理性や利益を優先する生き方である。政治家は「中二病」ではまったくなく、現代社会に適応してきただけである。
そして、権力者やその周辺は昔からワルが大半だったが、社会が人情や道徳を重んじていたので、表向きはそれに従ってみせていたわけである。それが道徳の本当の意義だろう。ワルを世界から無くすのは(ワルであること自体ある種の合理性なのだから)不可能である以上、法律や道徳で社会秩序を維持するのは当たり前なのである。現代は、その道徳が子供の間ですら馬鹿にされてきたのではないか。大人が道徳を守らないのだから当然の成り行きである。
賢さという点では、今の青少年や子供は大人以上に賢いかもしれない。ただ、モラルの無い怪物になる可能性もある。

(以下引用)一部を省略すると今回は記事筆者に対して不公正になるので全体を載せる。


 最近は"中二病"という言葉もあまり聞かなくなったような気がします。中二病の人が減ったせいでしょうか。だとすると減った理由は何でしょうか。大人が増えたためでしょうか。それとも子供が増えたためでしょうか。

 中二病がどのような意味であるかはご存知のことと思いますが、念のため調べてみましょう。おや、国語辞書に載っていますから、もう立派な日本語ですね。ただし、説明はちょっと長いです。

「思春期に特徴的な、過剰な自意識やそれに基づくふるまいを揶揄 (やゆ) する俗語。具体的には、不自然に大人びた言動や、自分が特別な存在であるという根拠のない思い込み、またはコンプレックスなどをさす。名称は、その年代の子供が抱きがちな心理状態であることから、一過性の病気に見立てたもの。」(デジタル大辞泉)

 あれ? 何だか分かったような分からないような説明ですね。案外皆さん分かっていないのかな。私自身も中2病を経験していますので、それを書いてみましょう。

 まず中2病とは第1に、「男の子が思春期に経験する混乱した心理状態」を背景にして生じています。女の子には基本的に中2病はないでしょう。

 "混乱した心理状態"とはどのようなものかというと、それまで子供の位置にあって、名実ともに子供だった自分が大人に近づき、場合によっては大人を追い越す場面も生じることによってもたらされます。

 思春期に達していない男の子はとっても素直で、本当に自分のことを子供だと信じています。何をやっても大人には太刀打ちできないと思っていて、実際問題としても、10歳くらいまでの男の子はそうなんです。体力的にも、知的能力的にも。ですから、大人に対しては、飼い犬のように従順な状態になります。

 バイデンに対する岸田元総理がそうでしたね。従順な飼い犬でした。ご主人様であるバイデンになでられて嬉しくてたまらず、たくさん尻尾を振りました。千切れるのではないかと心配になるくらい力を込めて、振って振って振りまくりました。ということは、岸田元総理の精神年齢は10歳程度であるのかもしれません。

 そんな男の子も少しずつ成長して、14歳くらいになると部分的には大人に追いつく、ものによっては大人を追い越すことも生じてきます。身体能力は誰にでもすぐ分かります。力が強くなってくる、早く走れるようになってくる、耐久力も上がるなどです。

 それに加えて、知的能力も進歩します。一番はっきり分かるのが、理屈を理解できるようになることです。つまり論理的な矛盾に気がつくようになります。例えば、平和が大切だと言う人が、なぜ武器を購入するのかといった疑問が湧いてくるようになります。

 人間社会は、作為的にも不作為的にも矛盾で満ち溢れていますから、賢い子どもであればあるほど、「一体世の中どうなっているのか」「大人は嘘つきだ」などと思い悩むことになります。そのような面では大人を非難したり馬鹿にするようなことにもなります。

 その一方で、大人と比べて圧倒的に知識の量が少なく、経験も乏しいために、常識を知らず、自分の思考や行動の偏りに気が付かないことも生じます。大人から見ると吹き出してしまうような珍妙なことを言ったりやったりすることもあります。

 思春期の男の子は自分自身でも大変なんですよ。自分の位置がつかめていませんから、嵐の海を小舟で揺られて、どこに行くのか分からないような不安を抱えています。それが怒りや衝動に結びつくこともあります。

 おまけに、第2次性徴とも重なりますから、それまでとは女の子の見え方が変わってきて、性欲も感じるなどという、自分でも理解不能の現象に悩まされます。まあ、仕方ないですよね、体の方が自分の意思とは無関係に変わってしまうのですから。

 そして、そんな大変な時期にある自分のことを周囲は"中二病"などとからかったり、叱ったりするわけですから、本人にとっては災難です。

 あ、中二病の説明がずいぶん長くなってしまいましたが、ご理解いただけましたでしょうか。男の人には思い当たることがあると思いますが、女の人には理解が難しいことでしょう。

 まあ、それはそれとして、今回の記事では、あの石破茂(総理大臣)が中二病であると書いてみたいと思います。なぜそんなことを書く気になったかといえば、石破茂が国会(昨年12月5日の衆議院予算員会)で「当選したからといって公約をそのとおりに実行するとはならない」と答弁したからです。これは、自ら自分が嘘つきであることを認め、嘘をついてもいいと開き直って発言したことになります。
(「【詳報】「総裁選の政策通りやることない」 首相答弁にどよめき」2024.12.5 朝日新聞)
【要拡散】全日本国民が見るべき:Xポスト)

 まずは、その石破茂の答弁を逐一書き出してみましょう。
 「当選をさせていただきました、じゃあそこにおいて掲げました政策が、"私が当選したのだからこのとおりにやる"ということにはなりません。(えー?)いや、なりません。それは、エー?と言う方が問題で、失礼、私はそう思う。」

 「じゃあそこで当選をしたら自分が掲げたこと、すべて我が党は総理が掲げた公約を実現させる、これでやるというようなことを私どもの党がやったことはありません。私は何度も総裁選挙というものは自分が出る出ないは別として、経験をいたしてまいりました。私は当選したのだから私が選挙中に言ったことを全部実現するぞということは、それは私は一度も存じません。」

 皆さん、これが中二病です。もう典型的な中二病ですね。石破茂がこの答弁で何を言ったかを整理してみましょう。

1 選挙中の公約を実現させる必要はない。
2 過去の経験においても、自民党が総理大臣の公約を全て実現させたことはない。

 まあ、こんなところでしょう。石破茂の言おうとしたことをもっと端的に言ってしまうと、"公約を守る必要はない"ということになります。

 実に驚くべき発言なのですが、一番驚くべきことは、自分で自分が何を言ったかを理解していない石破総理の能力です。日本という国の総理大臣がこのレベルなのですから、涙が出てきてしまいます。何かの悪い冗談なのでしょうかねえ。

 気がついたことを指摘してみましょう。まず、総理大臣は正しいことを言わなければならない役割を持っています。なにしろ日本で一番偉い人であり、それは石破茂が日本のリーダーであることを示しています。

 ある集団のリーダであるならば、その集団が大きくなればなるほど間違ったことを言ってはいけません。なぜなら、リーダーが間違ったことを言うと、リーダーに従っている人々もその影響を受けて間違い始めるからです。

 公約というのは個人レベルでいえば約束と同じですから、日本の石破リーダーは「約束を破ってもいい」とメンバーである日本国民に伝えたことになります。岸田元総理のように軽薄な人間は、「総理大臣は偉くて権力がある」としか理解できなかったようですが、それは間違いです。総理大臣はリーダーとして日本国民を統率する役割があります。

 もちろん、国民の方も総理大臣を見て「この人が自分たちを統率する人」であると受け止めています。そして、リーダーの言動に注目しているわけです。以前から、石破茂がしつけや作法を身に着けていないことでひんしゅくを買っていますが、それはリーダーとして恥ずべきことだからです。

 つまり、リーダーが最低限のしつけや作法を身に着けていないことは、日本の文化や歴史を軽んじてもいいと示していることになり、そのことは集団のまとまりを阻害することにつながるからです。リーダーの取るべき態度ではありません。それだけでも、国民はどうしていいか分からなくなり、不安が高まります。

 しつけや作法でもそのような問題があるのですが、それが道徳に触れることになってくると冗談では済まされなくなります。お分かりになりますよね?「嘘をついてもいい」などと総理大臣がいい始めたら、その国はもうおしまいでしょう。人と人との信頼関係を構築できなくなり、騙した者勝ちの世界になってしまいますが、なんと石破茂は総理大臣としてそれを是認したことになります。

 以上は、石破茂がいかに総理大臣として不適格者であるかを書いたことになりますが、私はこのことが石破茂だけの問題ではないかもしれないと心配しています。というのも、石破茂が総理大臣になるにあたってはライバルもいましたが、石破総理が誕生したということは、石破茂がいいと考えた人が一番多かったことになるからです。

 これが何を意味するかというと、ライバルたちは石破茂よりも劣っていたか、あるいは、投票した側の人間に見る目がなかったかになります。どちらにしたところで、日本には総理大臣適格者がいないか、それを見分けられる投票人がいないかになります。いい話ではありません。

 考えてみると、小泉進次郎とか、河野太郎とか、総理大臣には明らかに不適当な人物が総裁選に立候補しました。それを見るだけでも暗澹とした気持ちになってしまいます。本人たちも自覚に乏しければ、彼らを押す人たちも全く目が見えていません。日本人は一体何を考えているのでしょうか。立候補する者たちも、投票する者たちも、ふざけている余裕は今の日本にはないと思うのですけどねえ。ジャニーズの人気投票ではないのですから。

 そのように考えていくと、日本人全体が劣化しているのかもしれませんね。いや、実はそれだけにとどまりません。2020年にアメリカはバイデンという痴呆老人を大統領に選出しました。不正が行われたというもっぱらの評判ですが、仮にそうであるとしても、大掛かりな不正を実行に移せるだけの大応援団がいたことになります。また、いくら不正でも、大差をひっくり返すことは無理なようですから、痴呆老人に投票しようとする人が半数近くいたことになります。

 そのように考えるとアメリカ人も、バイデンはもちろんのこと、一般国民もかなりの部分劣化していることがうかがわれます。劣化しているのは何も日本人ばかりではないようです。

 こんなことを書くと、大抵の日本人は「ああ、良かった。アメリカ人も劣化しているのなら、日本人も安心して劣化できる」と考えがちですが、それではいけません。アメリカがそうであるならば、日本は少しでも自分たちの劣化を食い止めなければなりません。中国やロシアは劣化していないのですから、国の行く末に関わってきます。


 


 それにしても、現在の60歳代の政治家を見ていると、ほぼ全滅といっていいのかもしれません。誰かまともな人がいますか? 個人個人の問題ではなく、時代が劣化した日本人を作った可能性がありますね。今60歳代というと、昭和30年代の生まれです。

 昭和30年代生まれの人はどんな人生を送ってきたのでしょうか。おそらく、かなり生ぬるい人生を送ってきたのでしょう。昭和20年代生まれの私とどこが違うのでしょうか。おっと、書いているうちにかなり長くなりましたので、それはまた次回にでも題を改めて書きたいと思います。今日はここまでにさせていただきます。


 


 あ、書き忘れました。最近なぜ中二病と言わなくなってきたのでしょうか。それは日本人の多くが中二病になったからと考えていいように思います。みんなが中二病になったのであれば、中二病であるか否かを識別することは意味がなくなりますので、言葉も消えますよね。

拍手

政党内で異論を言うことは否定されるべきことか

とあるブログを読んでいて、石破茂に対して「後ろから鉄砲を撃つ男」が彼の代名詞のようにマスコミで繰り返されてきたのは、誰のどういう状況での発言が元になっているのか、疑問に思って調べたが、はっきりとは分からない。つまり「後ろから鉄砲」は誰が言った言葉だろうか。

ある一時期、自民党への不満から石破茂が離党したことや、その後復党してからも安倍総理や麻生総理などに直言してきたことが問題視されているようだが、それこそ政権与党の人間の責任として、党の中枢が間違っていたらそれに直言するのはむしろ素晴らしいことなのではないか。それを「自民党を分裂させるものだ」としていたら、党内のあらゆる悪事やミスが隠蔽され、党の退廃と政治の退廃をもたらし、国家を衰退させるだろう。安倍総理の二期目がまさにそうだったではないか。どれほど厚顔な悪行の数々があのころ行われたか。

つまり、これ(石破への悪口の定型化)は、たとえば共産党を「アカ」と呼ぶ類の「レッテル貼り」でしかないのではないか、というのが私の感想である。党の中心人物や中心グループの行動や発言を批判もできないなら、それこそ日本共産党の「民主集中制(幹部選挙以降は幹部による党内独裁制になるシステム)」とどこが違うのか。

なお、「後ろから鉄砲」関係記事はふたつ読んだが、内容はほぼ同一だった。つまり、これは石破攻撃のテンプレート化しているわけだろう。では、どういう連中がその指揮をとってきたか、それまでは分からない。まあ、日本のマスコミを指揮できるのは、あの国のあの連中だろう。「何、石破の記事? さあ記者の皆さん、声を揃えて『後ろから鉄砲』、さん、はい!」であるwww 石破が第二の田中角栄になることを恐れているのではないか。それが買いかぶりか、鋭い眼力だったかは今に分かるだろう。
石破は顔に似合わず、キャンディーズファンだったという柔らかな魂の持主らしいから、迷いに迷いながらやっていくと思う。うまく、面従腹背ができるだけの能力と根性があるかどうか、見ものである。



(以下引用)


【自民党総裁選のバクダン】「後ろから鉄砲玉を撃つ男」石破茂に天敵・麻生太郎が放った「人間性がわかる」



 自民党総裁選に出馬している石破茂元幹事長は「後ろから鉄砲玉を撃つ男」の異名をとる。このため、国会議員の間で評判が悪い。党員党友票では1位の見込みだが、議員票は伸び悩んでいる。陣営は「国会議員は民意を受け止めるべきだ」とアピールするが…。


 石破氏は第一次安倍晋三政権下、2007年の参院選で自民党が大敗した際、安倍氏が続投を表明したことに反発した。党総務会で「選挙に負けたにもかかわらず、続投するのは理屈が通らない」と述べ、退陣を公然と求めたのだ。石破氏はNHKの取材に対し、こう語っている。


「安倍さんにとっては、最も言われたくないことだったと思うな。だからその時から、感情的には『こいつは許せない』っていうのが、ずっとあったと思うんだよね」


 石破氏は2009年7月にも、麻生太郎政権の農水相でありながら「麻生降ろし」の先頭に立った。石破氏だけでなく、石破氏に近かった後藤田正純氏(現・徳島県知事)や平将明氏らも、麻生氏に退陣を突き付けた。


 麻生氏は2018年8月に、山梨県鳴沢村にある日本財団・笹川陽平会長の別荘で、安倍氏や森喜朗元首相、小泉純一郎元首相らと会食した。その際、森氏が1993年に自民党が下野した時、幹事長として離党者が相次いだ苦労話をすると、「そういう苦しい時こそ、人間性がわかるんですよ」と語った。ちなみに、その時に離党したひとりが石破氏だった。


 石破陣営では今回、「天敵」である麻生氏にも決選投票での支援を求め、頭を下げる覚悟がある、と言っていた。ただ、小泉進次郎元環境相は麻生氏に面会したが、石破氏はいまだに麻生氏と会っていない。


 テレビ番組などで現職の総理総裁を批判することで自らの存在感を高めてきた石破氏だが、5回目の挑戦で総裁の座に最も近づいた今、「後ろから鉄砲玉を撃ってきた」過去と、どう決別しようとしているのか。仮に決選投票で勝ち抜き、総裁になったら、もはや前には誰もいなくなるのだ。


(田中紘二/政治ジャーナリスト)


拍手

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
22
23 24 25 26 27 28

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析