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運命(3)

太孫(洪武帝の孫)が皇太孫(皇位を継ぐ孫)となった以上、若年とは言ってもやがて天下の君となるべく、諸王に或いは功績があり、或いは徳があっても、遠からず皇帝の前に頭を下げてその命を奉ずるべきであり、道理において皇太孫を尊敬するべきである。しかし、諸王は積年の威を押し立て、封土の巨大さに傲慢になり、また皇太孫の叔父であることの尊さを理由にして不遜なふるまいが多かったので、皇太孫はどれほど心苦しく厭わしく思い沁みたことだろうか。
或る日、侍読(皇室の家庭教師的存在)の太常卿黄子澄という者に、諸王の驕慢の様を嘆き、諸叔父それぞれ大封大兵を擁し、叔父の尊い故を頼みに私に対して傲然と向かう、この行く末のことも、どうすればいいのだろう、これに処し、これを制する道を問う、とおっしゃった。
子澄は博学の人であったが、世故に長けておらず、ひたすら太孫に忠実であろうと思うあまり、「このような例はその昔もあったことで、ただし、諸王の兵が多いとは言っても、元々は護衛の兵で、わずかに自ら(護衛対象)を守るだけの兵です。前々代に漢が七国を削った時、七国は背きましたが、まもなく平定しました。心やすくお思いください」と七国の例を出して答えたので、太孫も、子澄の答えを道理(もっとも)だと信じなさった。太孫は年が若く、子澄もまだ世に老いておらず(世間知が少なく)、片時の談にすぎない七国の論が、あに図らんや、他日、山崩れ、海が沸騰する大事を生じようとは。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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