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運命「8」

建文元年二月、帝、諸王に詔(みことのり)して、文武の官吏、兵士の数を限定し、官制を変えないようにさせた。これも諸藩を抑える手段のひとつであった。夏四月、西平侯が敏王(敏は当て字)の不法を奏す。よって王を廃して平民とする。また湘王(湘は当て字)の不法を以て、兵をやって捕えさせる。湘王は自ら邸に火を放って死ぬ。斉王、代王もまた庶民に落とされる。

燕王は最初から朝野の注目するところであった。また、威望も財力も抜群であり、彼が終には天子となることを期待する者もあった。また、彼は異能の人や術士を養い、勇士、強兵を蓄えていた。人も彼を疑い、己も行く末を危ぶみ、朝廷と燕と両立不可能な形勢があった。
斉泰、子澄はもとより燕王を許す気はない。たまたま北辺に寇(異民族の侵略)があったのを好機として、防辺を口実に燕藩の護衛の兵に砦から出て王都を去らしめ、その羽翼を取り去り、咽喉を締めようとした。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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