燕王は危難が我が身に迫っていることを察し、病を口実に自らの邸に閉じこもって難を避けようとしたが、六月に至り、燕の臣下の謀略を帝に告げる者があって、その臣下ふたりは捕えられて京で誅殺された。帝は詔して燕王を責める。燕王は弁疏不可能と見て精神異常を装うが、帝の臣下はこれを偽りとして、燕王の反逆のための時間稼ぎだとする。また、燕王の臣下某が宮廷に参内した際に、それを捕えて尋問すると、燕王の挙兵計画を白状した。
これをまさに待ち設けていた斉泰は、燕王の信任する部下、張信という者に密勅を送って、燕王を捕えることを命じる。信は、燕王の恩義と勅命との板挟みとなって苦しむが、燕邸に赴き、燕王と面会する。そして、燕王の真意を問うと、王は信に朝廷と自分との齟齬の様を詳しく言う。信もまた朝廷から自分への密勅を王に言う。
ここに至って、急転直下、帝と燕王との事態は決裂した。燕王は道衍を召して、大事を挙行することを決定したと告げる。
これをまさに待ち設けていた斉泰は、燕王の信任する部下、張信という者に密勅を送って、燕王を捕えることを命じる。信は、燕王の恩義と勅命との板挟みとなって苦しむが、燕邸に赴き、燕王と面会する。そして、燕王の真意を問うと、王は信に朝廷と自分との齟齬の様を詳しく言う。信もまた朝廷から自分への密勅を王に言う。
ここに至って、急転直下、帝と燕王との事態は決裂した。燕王は道衍を召して、大事を挙行することを決定したと告げる。
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