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客観的相関物

「客観的相関物」について調べると、なぜか韓国のウィキペディアらしきものが検索上位に出てきたので、読むとなかなか明確で正確な解説のようだ。そもそも日本語訳である「客観的相関物」という言葉自体が分かりにくいのである。
要するに、個人の内部の主観的感情や主観的思想をそのまま作品に出すのではなく、その感情や思想を他者がイメージしやすい事物を媒介にして描くことである。そのほうが、「読者の思考の参加」「読者自身の疑似体験」が加わって感動が深くなるのである。
映画「道」の最後で、海岸の砂浜にうつ伏して号泣するザンパーノの姿を見て、観客は、この無表情で冷酷に見えた男がジェルソミナを失ったことの深い悲しみを知り、その悲しみを自分自身で体験するわけだ。

(以下引用)「草虫」という言葉は日本人にはあまり一般的ではないと思う。これだと、「草虫」という種類の虫がいるみたいだ。まあ、俳人あたりが平気で使っているかもしれない。また、記事タイトルの中の「客観」の「観」や「相関」の「関」の漢字が現代日本の漢字ではない。旧字体か。
  / objective correlative

文学作品で作家が使用する表現技法の一つ。 作家が明らかにしようとする感情や思想を直接的に表わすのではなく、他の事物を利用して明らかにしたい場合、この時使用される事物を客観的相関物と呼ぶ。

2. 詳細

この概念はトーマス・スタンス・エリオットによって提唱された。 彼は作家が自分の感情を表すことができる事物、事件を見つけることで芸術的に感情を表現することができ、これを通じて読者にも同じ感情を呼び起こすことができると話した。 言い換えれば、作家が自分の感情を言いたい場合は、直接的に明らかにするのではなく、事物や事件などを利用して間接的に言わなければならないということだ。 そしてその時の事物や事件などは客観的相関物となる。

例えば、父が死んで悲しみを感じている作家がいる。 この時、作家が自分の情緒を芸術的に表わしたいなら「悲しい」と直接現わしてはならない。 その代わり、草虫の泣き声が父を失った自分の悲しみと関連があると考え、草虫の音を作品にあらわしたら初めて芸術的に情緒を表現したことになる。 そしてこの作品に触れた読者は、草の虫の音を通じて「悲しい」という作家の情緒を芸術的に感じるようになる。 この時、草虫がまさに客観的相関物となる。

3. 感情移入との関係

客観的相関物と感情移入の概念が混乱することがあります。 一部の学校では、客観的相関物が感情移入を包括する概念で説明しているが、受験生の立場で混乱しないように一貫して記憶するには正しいと見るほうがよい。 その理由は文学作品で登場するすべての事物、事件などは作家が自分の感情表現のために配置した客観的相関物だからだ。 感情移入ができる対象がまさに客観的相関物である。

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