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人間の美意識と昆虫

北欧女子オーサという人が、日本大好き人間で、日本に来てある種のルポ漫画を描いている。で、本人は美人系の顔立ちだが、漫画の中に自分を描く時には可愛い系の顔で描いている。
そこで、「美しい」と「可愛い」の違いを考察してみる。

「可愛い」の定義、あるいは本質を示す言葉として、清少納言の「何であれ、小さいものはみな可愛い」という指摘がある。実際、蜘蛛のような嫌われ者の虫でも、小さい蜘蛛がじっとしていたり、チョコチョコ動く様は、可愛く感じるのである。これが「大きい蜘蛛」だと可愛いどころか見ると同時に逃げ出したくなる。
それに対して「美しい」というのは、人間だけでなく自然に対しても使われる表現であり、「あの山は可愛いね」と言えないこともないだろうが、あまりそう言う人はいないだろう。それも「小さい山」に限定して言われるはずで、清少納言の言葉がまさに的を射ている所以だ。

したがって、オーサ嬢が漫画に自分を登場させる時に「可愛い」表現を採るのは、戦略的に大正解だ、となる。つまり、見る人読む人に親愛感を持たせるという効果があるからだ。それに対して、美人はしばしば敬遠され、同性から嫌われることすらあるだろう。

さて、ここで問題だ。世の中にはゴキブリが大嫌いという人が多いと思うが、あの大きさの「昆虫(か?)」をそれほど嫌悪するのはなぜなのか。バッタやコオロギをあれほど嫌悪するだろうか。その理由が「不潔だから」というのは、はたして正しいか。清潔不潔以前に、あの姿を見ただけでおぞましく思う人は多いのではないか。カブトムシやクワガタムシを喜んで採集する子供は多いと思うが、夏休みの宿題にゴキブリを採集して教師に提出してみたらどうかwww

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酔生夢人
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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