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NHKは芯まで腐ったのか

前に書いた記事で私も問題にした出来事だが、案の定世間でも問題視されているようだ。専門家がそのポイントを詳しく説明したのが下の記事である。
NHKは籾井が退陣して良くなるかと思ったら、もはや芯まで腐っているのではないか。
ニュース番組でも、森友学園事件という「戦後最大の疑獄事件」(@ネットゲリラ)をほとんど報道していないらしいし。



(以下引用)



記事

ためしてガッテンの医療情報がアウトだった理由

2/22のNHK「ためしてガッテン」において、熟睡を促す新しい睡眠薬が血糖値を下げる効果がある、との内容の放送があり、医療業界者たちの間で非難の的になっている。

一体、この放送の何がマズかったのか。

①新しい睡眠薬(商品名ベルソムラ)の適応症は不眠症であり。糖尿病は適応外。なので、適応外処方を推奨する番組は問題。

国によって認められている症状以外への適用の推奨はアウトでは。

②睡眠と血糖値について検討した研究はあるにはあるが、糖尿病治療効果を検討したエビデンス・レベルの高い研究はない。

だから、適応外になってんだよね。

③医師が公共放送で薬剤の適応外処方を煽るのは利益相反にあたるのではないか。

製薬メーカーの営業手段は近年様々な規制(内部規制も含む)を受けているのに、こんなところで抜け穴ができれば、営業がバンバンテレビ局に行くんじゃね?

※利益相反=外部との経済的な利益関係等によって、公的研究で必要とされる公正かつ適正な判断が損なわれる、または損なわれるのではないかと第三者から懸念が表明されかねない事態を言う。(厚労省の定義)

④本来睡眠に問題のない患者が血糖値を下げるために、ベルソムラの処方を求めるケースが出る懸念。

いや、だから、血糖コントロールの基本は運動と食事療法、できなければ糖尿病薬でしょ。
睡眠医学に詳しくない内科医が患者の歓心を得るために、安易に処方して逆に(夢遊病などの)NREMパラソムニア等が発生する事態になったら、どうすんの?

④放送中で吹聴された(熟睡時に発生する脳波)デルタパワーの「パワー」が本来の意味とは違った意味で、(ウケ狙いで)つかわれた。

デルタパワーのパワーはハンドパワー(by Mr.マリック)のパワーではない。あえて言えば、脳波の周波数帯域を示すものに過ぎない。

⑤放送中、新しい薬だから副作用が少ないという営業発言があったが、そんなことはない。

市販後の使用数が少ないし、臨床試験の被験者数も少ない(254例)うえ、報告されている副作用の発生率(20%程度)も低くはない。(ちなみにマイスリーは17%、デパスは7%。まあ習慣性は・・・だけど)

以上参考。https://togetter.com/li/1084095

とまあ、問題山積ですが、当の「ためしてガッテン」の関係者もこれはマズいと思ったのか、番組紹介のホームぺージには睡眠薬の件には触れていない。

http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170222/index.html

医療業界もこの頃は、患者の要望をできるだけ聞く立場をとるので、場合によっては客観的な費用対効果より患者の要求を優先させることもままある。(営業の意味もないことはない。)

患者の生活・身体環境や服薬状況を勘案しながら、客観的なスタンダードよりも患者の好みをある程度優先するのは、情報と行動パターンが多様化した現代では、妥当なケースもありうるが、ウケ狙いのテレビで仕入れた情報をそのまま持ち込まれては、スタンダード医療と患者個人にあった医療の分別を超えて、治療の質を毀損してしまう恐れがある。

今後、この種の「あまり知られていないが、実はこういった効果があるんです、はーっ!これが隠されていたギャラクシーパワーです」的な番組が増えないことを祈るばかりであります。

蛇足
先週はうちの薬局にも4名ほどデルタパワーの睡眠薬出してもらってきた、という患者が来ていた。
そのうち一人はシータパワーと言っていたが、明らかにハンドパワーのパワーと同じ意味で解釈している。
(しかし、間違えるにしてもなんでαでもβでもなくてシータなんだ。ラピュタかよ。)

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