「in deep」から転載。
数日前の記事だが、2月15日まであとちょうどひと月なので、掲載するのにいいタイミングかもしれない。もてない青少年の中には、どうせなら2月14日が地球最後の日であればいいのに、と思っている奴もいるかもしれないが、そうはうまくいかない。人生最後の屈辱を味わった翌日に、人生最後の日が来るかもしれないわけだ。
まあ、地球にはぶつからないだろうと予測されているのだが、なにせ月よりも地球に近いところを通過するのである。そう計算どおりに行くかどうか。少なくとも静止衛星にぶつかり、その破片と共に地上落下、そしてその衛星破片や石片のどれかが、あなたの家にちょうど落っこちてきて、あなたにとってのこの世の終わりになるという、「ド※ー・ダー※」みたいな展開もありうるわけだ。
元記事には画像や図表も掲載されているので、興味のある方は元記事へどうぞ。
グリニッジ時で19時25分が最接近なら、日本時間なら9時間前の10時25分が、あなたの人生最後の時かもしれない。もちろん、静止衛星とはその前にぶつかるかもしれないから、その数時間前からカウントダウンしつつ空を見上げているのもいいだろう。晴れてさえいれば午前10時ごろの冬空は美しいはずだ。
(以下引用)
しかし、今回は別のニュースをご紹介します。
まだ少し先ですが、2月15日に地球から非常に近い場所を通過していく小さな小惑星のことを書きます。
なぜかというと、この小惑星のコースが「当初想定されていた距離よりどんどんと近くを通過する軌道となってきている」からです。
近年では最も地球の軌道圏内の近い場所を通過していく小惑星「2012 DA14」
2月15日に地球をかすめる小惑星は「2012 DA14」と名付けられたもので、地球に近い場所を通過することはもともとわかっていたものですが、問題は「そのコースが想定とズレてきている」ということのようです。
下の表は スペースウェザー のページ下段に日々更新されている「地球の近辺を通過する小惑星」の表です。NASA が軌道を把握しているものに関しては、すべて載せられます。
上で赤く囲んだ「2012 DA14」というのが今回書いている小惑星で、大きさは「約 58メートル」と、小惑星としてはかなり小さなものです。通過する距離は、上の表で「 0.09 LD 」と書かれてあるのが距離なんですが、この「 LD 」という単位は、月と地球との距離を「1」としたもので、月と地球の距離は約 38万 4000キロメートルですので、目安として、
1LD = 38万キロメートル
ということでよろしいかと思います。
なので、2月15日の「小惑星 2012 DA14」が通過していく距離はまあ、大体地球から3万キロメートルくらいのところを通過していくということになっていたのですが(これはこれで地球の地殻を通過する小惑星としては非常に近いです)、今朝の「ロシアの声」のニュースで下のようなものがあったのです。
40m級の小惑星DA14、2月15日に地球に接近
VOR 2012.01.12
2月15日に地球に接近する40m級の小惑星2012 DA14の軌道が以前考えられていたよりも遥かに地球に近いことが分かった。最新の研究結果によれば、当初予測より 800kmも地球に近い。
天文学者らによれば、この小惑星の軌道は地球の軌道と交差する。
この小惑星の直径はおよそ45m、重量はおよそ13万トン。万一この規模の天体が地球に落下した場合に発生するエネルギーはTNT火薬2.4メガトンに相当する。しかし現在のところ、計算によれば、地球への衝突の可能性はない。
小惑星2012DA14はグリニッチ時で2月15日19時25分、地球に最接近する。
ということで、刻々と軌道を変化させてきている 2014DA14 ですが、地球に直接影響のあるコースをとる可能性はないでしょうが、ただ、今の予想されるコースの時点で、すでに地球から打ち上げられている「静止衛星などの衛星」に影響を与える可能性が出てきているとはいえるようです。
ちなみに、そのあたりの宇宙空間には私などが想像していた以上に「地球から打ち上げられた物体」が多く、Wikipedia の地球周回軌道によりますと、下のようになっているようです。
地球周回軌道
地球周回軌道とは、月や人工衛星のように地球の周囲を周回する軌道である。
現在、約2,465個の人工衛星が地球の周囲を回っており、6,216個のスペースデブリがゴダード宇宙飛行センターによって監視されている。
またこれまで16,291個を越える物体が地球から打ち上げられ、地球の大気圏内で燃え尽きた。
そのことと、あとは2月15日の当日の予想軌道を示した図を載せた記事がガーディアン・エクスプレスというメディアにありましたので、ご紹介しておきます。
記事にある NASA の説明によると、これほど予測からのコースを変えてきているのは、「重力による軌道のパターンの変化」とのこと。なので、重力の影響次第では、さらにコースを変える可能性も排除できないと述べています。
ここからです。
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Asteroid 2012 DA14 will Flyby Us In Medium Earth Orbit: NASA
The Guardian Express 2013.01.07
NASA によると、小惑星「 2012 DA14」は、地球の軌道内を通過する
地球の近辺を通過する軌道を持つ小惑星 2012 AD14 は、2013年2月15日に地球に最も接近するが、 NASA の「地球近傍天体プログラム ( NEO ) 」によると、その小惑星の軌道から計算すると、地球の静止衛星などに影響を与える可能性があるという。
NASA は「この小惑星が地球に衝突するというような直接的な影響についての可能性はない」ことを明言したが、ただ、 重力による小惑星のコースのパターンのさらなる変化についての可能性は、排除できないという。
NASA によると、2月15日にはこの小惑星は地球から 約 33,000キロメートルの地点を通過するとしているが、地球から約 42,000キロメートルの上空には、地球の軌道を周回している静止衛星があり、赤道上空の約 35,000キロメートルにも静止衛星がある。
下図は NASA のジェット推進研究所のシミュレーションの当日の通過コースの予測。
地球上空 2,000キロメートルまでの低軌道(LEO) から、高度が22,236キロメートル以上の高軌道(HEO) の間には、数多くの地球から打ち上げられた物体がある。それらに影響がないとは言えない場所を小惑星は通過する。
この小惑星 2012 DA14 の直径はおよそ 45メートル、重量はおよそ 13万トン。万一この規模の天体が地球に落下した場合に発生するエネルギーは TNT 火薬 で2.4メガトンに相当する。
NASA によると、現在の計算では最大地球に近づいた場合で、地球の赤道上空の約 27,000キロメートルの位置まで接近する。
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(訳者注) 最初のほうに「ひとつひとつの記事を短めに」って書いておきながら、あまり短くはなってないですね。
どうも効率的に記事をまとめられないです。
数日前の記事だが、2月15日まであとちょうどひと月なので、掲載するのにいいタイミングかもしれない。もてない青少年の中には、どうせなら2月14日が地球最後の日であればいいのに、と思っている奴もいるかもしれないが、そうはうまくいかない。人生最後の屈辱を味わった翌日に、人生最後の日が来るかもしれないわけだ。
まあ、地球にはぶつからないだろうと予測されているのだが、なにせ月よりも地球に近いところを通過するのである。そう計算どおりに行くかどうか。少なくとも静止衛星にぶつかり、その破片と共に地上落下、そしてその衛星破片や石片のどれかが、あなたの家にちょうど落っこちてきて、あなたにとってのこの世の終わりになるという、「ド※ー・ダー※」みたいな展開もありうるわけだ。
元記事には画像や図表も掲載されているので、興味のある方は元記事へどうぞ。
グリニッジ時で19時25分が最接近なら、日本時間なら9時間前の10時25分が、あなたの人生最後の時かもしれない。もちろん、静止衛星とはその前にぶつかるかもしれないから、その数時間前からカウントダウンしつつ空を見上げているのもいいだろう。晴れてさえいれば午前10時ごろの冬空は美しいはずだ。
(以下引用)
しかし、今回は別のニュースをご紹介します。
まだ少し先ですが、2月15日に地球から非常に近い場所を通過していく小さな小惑星のことを書きます。
なぜかというと、この小惑星のコースが「当初想定されていた距離よりどんどんと近くを通過する軌道となってきている」からです。
近年では最も地球の軌道圏内の近い場所を通過していく小惑星「2012 DA14」
2月15日に地球をかすめる小惑星は「2012 DA14」と名付けられたもので、地球に近い場所を通過することはもともとわかっていたものですが、問題は「そのコースが想定とズレてきている」ということのようです。
下の表は スペースウェザー のページ下段に日々更新されている「地球の近辺を通過する小惑星」の表です。NASA が軌道を把握しているものに関しては、すべて載せられます。
上で赤く囲んだ「2012 DA14」というのが今回書いている小惑星で、大きさは「約 58メートル」と、小惑星としてはかなり小さなものです。通過する距離は、上の表で「 0.09 LD 」と書かれてあるのが距離なんですが、この「 LD 」という単位は、月と地球との距離を「1」としたもので、月と地球の距離は約 38万 4000キロメートルですので、目安として、
1LD = 38万キロメートル
ということでよろしいかと思います。
なので、2月15日の「小惑星 2012 DA14」が通過していく距離はまあ、大体地球から3万キロメートルくらいのところを通過していくということになっていたのですが(これはこれで地球の地殻を通過する小惑星としては非常に近いです)、今朝の「ロシアの声」のニュースで下のようなものがあったのです。
40m級の小惑星DA14、2月15日に地球に接近
VOR 2012.01.12
2月15日に地球に接近する40m級の小惑星2012 DA14の軌道が以前考えられていたよりも遥かに地球に近いことが分かった。最新の研究結果によれば、当初予測より 800kmも地球に近い。
天文学者らによれば、この小惑星の軌道は地球の軌道と交差する。
この小惑星の直径はおよそ45m、重量はおよそ13万トン。万一この規模の天体が地球に落下した場合に発生するエネルギーはTNT火薬2.4メガトンに相当する。しかし現在のところ、計算によれば、地球への衝突の可能性はない。
小惑星2012DA14はグリニッチ時で2月15日19時25分、地球に最接近する。
ということで、刻々と軌道を変化させてきている 2014DA14 ですが、地球に直接影響のあるコースをとる可能性はないでしょうが、ただ、今の予想されるコースの時点で、すでに地球から打ち上げられている「静止衛星などの衛星」に影響を与える可能性が出てきているとはいえるようです。
ちなみに、そのあたりの宇宙空間には私などが想像していた以上に「地球から打ち上げられた物体」が多く、Wikipedia の地球周回軌道によりますと、下のようになっているようです。
地球周回軌道
地球周回軌道とは、月や人工衛星のように地球の周囲を周回する軌道である。
現在、約2,465個の人工衛星が地球の周囲を回っており、6,216個のスペースデブリがゴダード宇宙飛行センターによって監視されている。
またこれまで16,291個を越える物体が地球から打ち上げられ、地球の大気圏内で燃え尽きた。
そのことと、あとは2月15日の当日の予想軌道を示した図を載せた記事がガーディアン・エクスプレスというメディアにありましたので、ご紹介しておきます。
記事にある NASA の説明によると、これほど予測からのコースを変えてきているのは、「重力による軌道のパターンの変化」とのこと。なので、重力の影響次第では、さらにコースを変える可能性も排除できないと述べています。
ここからです。
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Asteroid 2012 DA14 will Flyby Us In Medium Earth Orbit: NASA
The Guardian Express 2013.01.07
NASA によると、小惑星「 2012 DA14」は、地球の軌道内を通過する
地球の近辺を通過する軌道を持つ小惑星 2012 AD14 は、2013年2月15日に地球に最も接近するが、 NASA の「地球近傍天体プログラム ( NEO ) 」によると、その小惑星の軌道から計算すると、地球の静止衛星などに影響を与える可能性があるという。
NASA は「この小惑星が地球に衝突するというような直接的な影響についての可能性はない」ことを明言したが、ただ、 重力による小惑星のコースのパターンのさらなる変化についての可能性は、排除できないという。
NASA によると、2月15日にはこの小惑星は地球から 約 33,000キロメートルの地点を通過するとしているが、地球から約 42,000キロメートルの上空には、地球の軌道を周回している静止衛星があり、赤道上空の約 35,000キロメートルにも静止衛星がある。
下図は NASA のジェット推進研究所のシミュレーションの当日の通過コースの予測。
地球上空 2,000キロメートルまでの低軌道(LEO) から、高度が22,236キロメートル以上の高軌道(HEO) の間には、数多くの地球から打ち上げられた物体がある。それらに影響がないとは言えない場所を小惑星は通過する。
この小惑星 2012 DA14 の直径はおよそ 45メートル、重量はおよそ 13万トン。万一この規模の天体が地球に落下した場合に発生するエネルギーは TNT 火薬 で2.4メガトンに相当する。
NASA によると、現在の計算では最大地球に近づいた場合で、地球の赤道上空の約 27,000キロメートルの位置まで接近する。
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(訳者注) 最初のほうに「ひとつひとつの記事を短めに」って書いておきながら、あまり短くはなってないですね。
どうも効率的に記事をまとめられないです。
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