「ライブドアニュース」から転載。
ロッテの神戸選手が自分のツィッターで「(被害者の)自業自得だ」と書いて大問題になり、ロッテが謝罪する騒ぎになっていると言うが、その発言は間違いではないだろう。ただ、社会的知名度のある人間がそういう発言をするのは無謀であり、正しいから言ってよいというものでもない。まあ、ネットには「炎上マーケティング」という商法もあるが、神戸選手自身には何のメリットもない行為であった。下の記事とは別の意味で、これも「IT時代の怖い落とし穴」である。
さて、この事件は「自業自得」だと言えば、多くの善良な人々を激怒させるだろうが、すべての行為の結果は自業自得でしかない。「倍返し」が流行語大賞になるとか何とか言うが、それは「他人は加害者、自分は被害者」という決めつけが土台にある。はたしてそうか。相手(加害者)から見れば、それは正当な行為であり、「倍返し」は逆恨みだ、という主張をするかもしれない。
私が自分のブログで有名人の個人名や実在の組織名を挙げて非難・批判するのは、相手にそうされるだけの悪行があったという判断からだが、それも当人たちには「いわれの無い非難」だ、と思われるかもしれない。
まあ、もってまわったような言い方はやめよう。
フェイスブックで知り合った相手と関係を結び、その関係を一方的に断ち切って恨まれ、殺された、というのがこの事件だ。
それを自業自得と言って、なぜ悪いのか、ということである。
男と女が肉体関係を結ぶというのは、常にそういう危険性と隣り合わせである。
その程度の知識もない子供が他者と性的関係を持つべきではないのだ。
私は神戸選手のファンでも何でもないが、この件では彼の発言は正しいと思う。
だが、繰り返すが、それは人気商売の人間がしていい発言ではなかった。要するに、立場の問題にすぎない。
(以下引用)
ZAKZAK(夕刊フジ)
2013年10月10日17時12分
三鷹女子高生殺人にみるIT時代の怖い落とし穴 FBで交際に発展…
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送検された池永チャールストーマス容疑者を乗せた車には多くの報道陣が群がった=10日午前、東京・警視庁三鷹署(鈴木健児撮影)
東京都三鷹市の路上で女子高校生タレントの鈴木沙彩(さあや)さん(18)が刺殺された事件。警視庁に殺人未遂容疑で逮捕された池永チャールストーマス容疑者(21)は、交流サイトのフェイスブック(FB)を通じて知り合い、別れ話のもつれから、凶行に走ったとみられる。別れた恋人を手に掛けた非道なストーカー男。その素顔と、ネット社会の落とし穴とは-。
8日の惨劇から2日がたち、事件の背景が徐々に明らかになってきた。
警視庁によると、2人は、2011年10月ごろ、FBを通じて交際を開始。鈴木さんの留学を機に別れたものの、帰国後、池永容疑者が執拗に交際継続を迫り、今年10月になって鈴木さんの自宅周辺にまで姿を見せるようになった。事件当日、池永容疑者は無施錠の2階から自宅に侵入し、鈴木さんの帰宅後に室内で襲い、屋外に逃げたところをナイフで刺したという。
複数の関係者によると、池永容疑者は京都市出身。フィリピン人の母親と4歳の妹とともに同市内のアパートで暮らしていた。病気の母親や年の離れた妹の面倒をみることもあったといい、「まじめなところがある頭のいい子」(知人)とも。京都市内の公立中学時代は、本名ではなく「仁」と名乗っていたという。
家族思いの一面もみせる池永容疑者と「国際的な女優を目指していた」(知人)という鈴木さん。事件前後、ネット上には2人の関係の変化を示す対照的な画像が投稿されていた。
捜査関係者は「仲むつまじそうな様子が写されたツーショット画像がある一方、数日前からは、鈴木さんとみられる個人画像が出回っていた。池永容疑者が脅迫目的で投稿した可能性がある」と明かす。
事件はネット時代のリスクも改めて浮き彫りにすることになった。
「FBを見れば相手の個人情報や居場所、行動まで把握できる。関係を断ち切ろうとしても、ネット上の個人情報を把握されていれば対処が難しい」(サイバー犯罪に詳しい捜査関係者)
ITジャーナリストの井上トシユキ氏もこう語る。「FBは実名での登録が前提で、ユーザー同士で相手の素性がある程度把握できる。そのせいで、ユーザーが妙な安心感を抱いて心のハードルを下げてしまう。書かれた内容を信じ込んでしまったり、情報に都合のいい解釈を加えたりしがちで、そこに落とし穴が潜んでいる」
トラブルになりやすいのは、今回の事件のようにFBで交際に発展したケースだ。
「FBに『自分はこうありたい』とか、『相手にこう見られたい』という願望を投影し、実像とかけ離れた自己演出をしてしまう。実像と虚像のズレが、現実の場面で対面した時に『イメージと違う』『ウソをついた』などともめる原因になる」(井上氏)
最近では、「相手に申請を送って承認されれば、『友達』になって情報を交換できる」(同)というFBの機能を悪用する悪質業者も目立つ。
美女の写真をエサに、偽の申請を手当たり次第に送りつけて相手の個人情報を抜き取るのが常套手段だ。井上氏は「ネットには、善人もいるが、詐欺師もいる。情報は虚実ないまぜだということを肝に銘じておいた方がいい」と忠告している。
ロッテの神戸選手が自分のツィッターで「(被害者の)自業自得だ」と書いて大問題になり、ロッテが謝罪する騒ぎになっていると言うが、その発言は間違いではないだろう。ただ、社会的知名度のある人間がそういう発言をするのは無謀であり、正しいから言ってよいというものでもない。まあ、ネットには「炎上マーケティング」という商法もあるが、神戸選手自身には何のメリットもない行為であった。下の記事とは別の意味で、これも「IT時代の怖い落とし穴」である。
さて、この事件は「自業自得」だと言えば、多くの善良な人々を激怒させるだろうが、すべての行為の結果は自業自得でしかない。「倍返し」が流行語大賞になるとか何とか言うが、それは「他人は加害者、自分は被害者」という決めつけが土台にある。はたしてそうか。相手(加害者)から見れば、それは正当な行為であり、「倍返し」は逆恨みだ、という主張をするかもしれない。
私が自分のブログで有名人の個人名や実在の組織名を挙げて非難・批判するのは、相手にそうされるだけの悪行があったという判断からだが、それも当人たちには「いわれの無い非難」だ、と思われるかもしれない。
まあ、もってまわったような言い方はやめよう。
フェイスブックで知り合った相手と関係を結び、その関係を一方的に断ち切って恨まれ、殺された、というのがこの事件だ。
それを自業自得と言って、なぜ悪いのか、ということである。
男と女が肉体関係を結ぶというのは、常にそういう危険性と隣り合わせである。
その程度の知識もない子供が他者と性的関係を持つべきではないのだ。
私は神戸選手のファンでも何でもないが、この件では彼の発言は正しいと思う。
だが、繰り返すが、それは人気商売の人間がしていい発言ではなかった。要するに、立場の問題にすぎない。
(以下引用)
ZAKZAK(夕刊フジ)
2013年10月10日17時12分
三鷹女子高生殺人にみるIT時代の怖い落とし穴 FBで交際に発展…
写真拡大
送検された池永チャールストーマス容疑者を乗せた車には多くの報道陣が群がった=10日午前、東京・警視庁三鷹署(鈴木健児撮影)
東京都三鷹市の路上で女子高校生タレントの鈴木沙彩(さあや)さん(18)が刺殺された事件。警視庁に殺人未遂容疑で逮捕された池永チャールストーマス容疑者(21)は、交流サイトのフェイスブック(FB)を通じて知り合い、別れ話のもつれから、凶行に走ったとみられる。別れた恋人を手に掛けた非道なストーカー男。その素顔と、ネット社会の落とし穴とは-。
8日の惨劇から2日がたち、事件の背景が徐々に明らかになってきた。
警視庁によると、2人は、2011年10月ごろ、FBを通じて交際を開始。鈴木さんの留学を機に別れたものの、帰国後、池永容疑者が執拗に交際継続を迫り、今年10月になって鈴木さんの自宅周辺にまで姿を見せるようになった。事件当日、池永容疑者は無施錠の2階から自宅に侵入し、鈴木さんの帰宅後に室内で襲い、屋外に逃げたところをナイフで刺したという。
複数の関係者によると、池永容疑者は京都市出身。フィリピン人の母親と4歳の妹とともに同市内のアパートで暮らしていた。病気の母親や年の離れた妹の面倒をみることもあったといい、「まじめなところがある頭のいい子」(知人)とも。京都市内の公立中学時代は、本名ではなく「仁」と名乗っていたという。
家族思いの一面もみせる池永容疑者と「国際的な女優を目指していた」(知人)という鈴木さん。事件前後、ネット上には2人の関係の変化を示す対照的な画像が投稿されていた。
捜査関係者は「仲むつまじそうな様子が写されたツーショット画像がある一方、数日前からは、鈴木さんとみられる個人画像が出回っていた。池永容疑者が脅迫目的で投稿した可能性がある」と明かす。
事件はネット時代のリスクも改めて浮き彫りにすることになった。
「FBを見れば相手の個人情報や居場所、行動まで把握できる。関係を断ち切ろうとしても、ネット上の個人情報を把握されていれば対処が難しい」(サイバー犯罪に詳しい捜査関係者)
ITジャーナリストの井上トシユキ氏もこう語る。「FBは実名での登録が前提で、ユーザー同士で相手の素性がある程度把握できる。そのせいで、ユーザーが妙な安心感を抱いて心のハードルを下げてしまう。書かれた内容を信じ込んでしまったり、情報に都合のいい解釈を加えたりしがちで、そこに落とし穴が潜んでいる」
トラブルになりやすいのは、今回の事件のようにFBで交際に発展したケースだ。
「FBに『自分はこうありたい』とか、『相手にこう見られたい』という願望を投影し、実像とかけ離れた自己演出をしてしまう。実像と虚像のズレが、現実の場面で対面した時に『イメージと違う』『ウソをついた』などともめる原因になる」(井上氏)
最近では、「相手に申請を送って承認されれば、『友達』になって情報を交換できる」(同)というFBの機能を悪用する悪質業者も目立つ。
美女の写真をエサに、偽の申請を手当たり次第に送りつけて相手の個人情報を抜き取るのが常套手段だ。井上氏は「ネットには、善人もいるが、詐欺師もいる。情報は虚実ないまぜだということを肝に銘じておいた方がいい」と忠告している。
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