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強者の思想・弱者の思想

孔徳秋水さんのツィッターから転載。
吉田兼好は「徒然草」の中で、「友とするに悪(わろ)きもの」の一つに、「病(やまい)なく、身強き人」を挙げている。こういう人は、他人(弱者)への同情がまったく無いからだろう。下のツィートも、そういう「強者」が、「弱者をいじめるのが楽しい人間」になるか、そこまでは行かなくても弱者に対して無理解・無神経な人間になりがちであることを言っているのではないか。
弱者は、「強者弱者問題」の脳内シミュレーションの結果、自分が強者になれば、絶対に、「弱者を迫害する側」に回るだろうから、強者になることを放棄する、ということもある。(権力的立場を最初から放棄するわけだ。)仮に努力して強い力を手に入れても、「弱者だった過去の自分」を忘れることはあまり無いのではないか。そして弱者に同情的になるのではないか、と思うが、それとも、強者になると、一転して「弱者差別」の側に回るのだろうか。
強者は、弱者を迫害することで一層強者としての地盤を強固にする。弱者への同情は、自分の地位を危うくするのである。

だが、強者でありながら、弱者への同情を持つ人々もいる。
そういう心を「侠」と言う。
男らしさ、などではない。(世間の「男らしさ」は、肉体的な力や外見、粗暴な勇気や自分の野獣性の誇示であることが多い。筋肉に包まれた体の中身が猿か豚である、ということもある。)女性でも「侠」の心を持つ人はたくさんいるし、むしろ女性の方が弱者への同情心が強いものだ。また、女性でも権力欲の強い、「外面だけ女で中身は権力親父」という女性もたくさんいる。自分自身が権力を得なくても、権力のある男に取り入って権力の分け前を得たいと思う人間は、男女を問わず、無数にいる。




(以下引用)




この世には二種類の人間がいる…弱者をいじめるのが楽しい人間と苦痛な人間。両者では善悪の基準がそもそも正反対になる。

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