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効率主義の罠

「お」を発声する一瞬の時間を節約することで、何か人生が豊かになるのだろうか。
「お」が無駄だと思うなら「おはよう」も「はよう」でいいだろう。
「お帰りなさい」と「帰りなさい」では正反対だから、誰も「お」を省略はしない。しかし、「無駄」だと思うと省略する。
それを効率的だと考えるからだ。
だが、その省略で失われたものは本当に無駄だったのか。

我々の人生は、多くの「無駄」によって、逆に豊かになっているのではないか。
レジャーすら「効率的に」遊ぼうとするのが現代人である。企業的思考が我々の日常まで支配している。いや、毒している。

このエピソードは、現代人が効率主義の罠に嵌りこんでいることを教えているかのようだ。


(以下引用)カマヤンのツィッターで知ったツィートである。



             さんがリツイート

公園で老人が「おいっちに、さんし…」と言いながら体操していたので、「最初の『お』、いりますかね?」と声をかけると、「人生も残りわずか、丁寧に生きていきたいんです」と返され、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。


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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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