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ネット上に乱舞する「下品ネーミング」

「世に倦む日々」から転載。
少し前から幾つかのブログやツィートで「ぱよぱよちーん」という意味不明の言葉が散見されたが、どうも語感も汚いし、ゴミの匂いがするので、特に調べる気は無かったが、気になっていたことはいた。そこで、下の記事を見つけて、少し概要は見えた気がするが、これを読んでも未だに「ぱよぱよちーん」が何を意味するか、よく分からない。人の名前なのだろうか。ネット上の名前は何と言うのか、作家ならペンネームだが、ハンドルネームと言うのか、実は私は未だにそれすら知らないのである。それで長年ブログなどを書いている。(笑)
「しばき隊」というのも「世に倦む日々」ブログの中ではよく見るが、これも汚い語感のネーミングである。それだけで品性が分かる。実際、品性下劣な集団のようだ。お下劣右翼に匹敵するお下劣左翼か。まあ、自称左翼も自称右翼も、本当の中身がどうか知れたものではないが。
だが、名前はともかく、「ネット私刑」、つまりネット上での個人情報の暴露は、これはれっきとした犯罪行為だろう。この点に関しては、「世に倦む日々」氏の言うとおり、法制化も(慎重に行うべきだが)考えるべき時期に来ているのではないか。それが逆に、ネット上での安全確保にもつながり、ネットを健全な発言の場(政府公認の発言のみが許容される場になっては困るが)にするだろう。
ところで、「あざらし隊」という言葉もネット上で揶揄的に使われるが、これは「シールズ」への揶揄なのだろうか。(「シール」はあざらしの意味。もちろん、「シールズ」は「盾」の意味だと思う。「自分たちは民主主義を守る盾になろう」という意味での命名だろう。)また、「人工芝運動」というのも最近よく聞くが、これも「シールズ」などへの揶揄や中傷の文脈で使われることが多いように感じる。こちらは「あざらし隊」より意味不明だ。といって、わざわざ調べること自体、そうした愚劣な言葉に振り回されている感じで、嫌である。まあ、知らなければ知らないで済む話である。



(以下引用)

「闇のあざらし隊」が掘った「ネット私刑」の墓穴 - 個人情報晒されたしばき隊員

いわゆる「ぱよぱよちーん」の事件が起きて一週間が経った。極右イラストレーターのはすみとしこのFBのページに、「いいね」を押したり、コメントした者たちの氏名や住所や出身校や勤務先を、「闇のあざらし隊」を名乗るしばき隊員の久保田某がリストにし、個人情報晒しの行為に及んで騒動が広がった事件である。現在、この男のアカウントは非公開状態だが、11/1に「『はすみしばき』プロジェクト、密かに進行中。320人以上のものが名前と共にまもなく公開されます」と予告がされ、同日、「337人の名前、プロフィールURL、居住地、出身校、勤務先のリストが公開されました」と言って、そのリストの一部を公開した。すぐにネットで騒動となり、右翼が、千葉麗子と男との過去の悶着の情報を見つけ、「闇のあざらし隊」が都内で外資系セキュリティソフト会社に勤める男だと判明、右翼が強力にネットを掘り返して男の個人情報を洗い出し、住所、電話番号、学歴、職歴、家族構成、過去の政治活動、等々、あらゆる個人情報が晒される狂乱の顛末となった。すべて、男が自ら過去にネットに書き込んだ情報が元になっている。それが11/3の出来事で、さらに、FBの不正使用ではないかという告発が本社幹部のTwに直接入り、休日明けから日本支社で調査となり、11/6には男の退職を会社が発表するという事態へと進んだ。

ネット時代らしく、息つく間もなく、あれよあれよと事件が進行し、2chでスレが疾風怒濤で乱立され、週末まで爆発的な勢いで暴力と狂躁が拡大して行った。今週に入ってからは一息ついた状態だが、まだ熱が収まっておらず、嵐の前の静けさという雰囲気がしないでもない。週刊誌(文春・新潮)が記事にすれば、すぐにフジ・日テレがネタとして飛びつくだろう。この事件には、千葉麗子とろくでなし子という、ある種スキャンダラスな属性と魅力を持った、すなわち大衆の低俗な興味を集めやすいキャラクターの存在があり、ワイドショーで視聴率にしやすい要素がある。テリー伊藤とか佐々木俊尚とかビートたけしが騒ぐには格好の話題で、テレビ関係者は、千葉麗子に「ぱよぱよちーん」と言わせる絵を撮り、スタジオの痴呆コメンテーターに「ギャハハ」と爆笑させ、茶の間のお笑いフレーズにしてブームを演出するという欲望に疼いているだろう。「闇のあざらし隊」を名乗る久保田某も、この男と一緒に「『はすみしばき』プロジェクト」を計画実行したところの、しばき隊の同志である某組合管理職の石野雅之も、一週間前にはこのような劇的な展開になり、自らが深く傷つく結末になるとは想像もしなかっただろう。傍から客観的に見れば、これは個人情報晒しの嫌がらせを仕掛けた二人のしばき隊員が、逆に個人情報を晒されて返り討ちに遭い、大火傷をしたという皮肉な物語である。

しばき隊は、ネットに公開されている個人情報は纏めて晒し行為に使っても問題ないとする立場であり、違法性はないからどんどんやれと扇動してきた。敵と見なした者の個人情報を晒し、徒党で拡散する嫌がらせを執拗に繰り返し、相手を怯ませたり脅したりする手法をこれまで幾度となく実践してきた。今回のように、しばき隊がレイシストやネトウヨと認定した右翼系の一般市民が標的になる場合もあれば、しばき隊に近い左翼リベラルの位置にありながら、しばき隊と意見が合わなかったり、しばき隊を批判して逆鱗に触れた者が制裁の対象になる事例もある。目撃証言を言えば、後者のケースの方がより陰惨で執拗で異常なほど嗜虐的ではあった。ともかく、個人情報を晒すという方法を駆使した卑劣な脅しと嫌がらせの暴力行為が、しばき隊が最も得意として頻用してきた政治手法であり常套手段である事実は、政治的立場の左右を問わず、ネットを観察し言論をしている者には説明不要の常識の範疇だろう。これまで、このテロリズム(政治暴力)の手法で多くの実績と成果を上げ、しばき隊は日本の政治の中で一勢力を築き上げてきたから、「闇のあざらし隊」なる久保田某も、相棒の石野雅之も、プロジェクトの立案と実行を躊躇うことなく、今回も大いなる成功を収めるものと作戦の破壊力に酔い痴れていたのに違いない。豈図らんや、個人情報晒しで逆襲され撃沈したのは彼らだった。

ネットに公開されている個人情報をこうした「ネット私刑」に利用することが、法的に合法なのか違法なのか、弁護士の判断も一様でなく分かれている。しばき隊の主張を見ると、個人情報保護法は業者を規制するものであって、自分たちのような個人は無関係で、公開情報を集めて晒すことは違法ではないという論法を立てて、「ネット私刑」の行為を正当化している。しばき隊の顧問弁護士の神原元や、しばき隊を擁護する小倉秀夫も、こうした法理でしばき隊の行動を合法として後ろ盾してきた。が、これとは反対の見解も多くあり、個人情報晒しは違法だと指摘している弁護士の説明もある。1996年に神戸地裁が出した判決では、公開した個人情報をネットの掲示板に掲載したことを、民法上の不法行為として損害賠償を命じている。今回の事件は、しばき隊側が、はすみとしこの民族差別思想に賛同する右翼系一般市民を制裁する目的で、FBから彼らの個人情報を抽出してリストを作成している。それを公開して「ネット私刑」の威嚇に及ぼうとしたところ、逆に対抗する無数の草の根右翼からしばき隊員への「ネット私刑」の報復が始まり、猛攻撃にたまりかねてリスト公開の撤回に至った。同時にTwも非公開にして逃亡、会社退職にまで追い込まれ、弁護士の保護下に入って逼塞の身という始末になっている。しばき隊は、屡々、彼らの政治行動をカウンターと呼ぶが、まさに右翼のクロスカウンターが炸裂してKOされた図だ。

二人の受けた被害は深刻だ。特にセキュリティソフト会社の社員だった方は、収入を失い、家族にも迷惑をかけ、過酷な逆制裁の苦痛を受ける羽目となっている。ネットの個人情報晒しがもたらすリスクの恐ろしさは、一夜でこういう地獄に突き落とされる衝撃であり、自分だけでなく家族の生活や将来まで破壊される不安に怯えなくてはいけないことだ。「はすみリスト」のプロジェクトを敢行した当人は、まさかここまでの破滅に直面するとは想像もしていなかっただろう。事件を起こして被害者となった男の残りの人生は20年ほど。20年なんてあっと言う間だ。20年前は1995年の村山談話の年で、その翌年に司馬遼太郎と丸山真男が死んだけれど、そこから今まで時間の何と短かったことだろう。最近、一週間が特に早く過ぎる。あっと言う間に日曜のサンデーモーニングのテレビの前に座っている。世間の人々が事件を忘れるスピードも速いだろうけれど、ネットの中の証拠や痕跡の全てが消える前に、きっと男の人生が終わってしまう。しばき隊や弁護士がこの男を救助できず、何もできないまま黙って放置したのは、彼ら自身が「ネット私刑」の手法を正当化し、正攻法の戦法と位置づけ、これで政敵を叩き潰し、邪魔者を駆除し、批判者を黙らせ、この無敵の暴力装置を彼らが奉じてきたからだ。自分たちのお家芸を自分たちの仲間に目の前で凄絶に切り返され、しばき隊の幹部と仲間たちは無言で知らんぷりするしかなかった。

私は法律の専門家ではないが、そろそろ、この「ネット私刑」、すなわち悪意による(一般市民の)個人情報晒しの行為を禁止または規制しなくてはいけないと思う。そのことを正面から問題提起したい。右翼であれ、左翼であれ、イデオロギーの関係なしに、一律に禁じ、その行為の正当化を許さず、市民社会に脅威を与える有害無益な愚行だと断定する必要がある。「ネット私刑」を禁止・規制する法的な論理構造を固め、一般論化して社会常識にして普及させないといけない。まず、日弁連でWGを作って議論をし、結論と論理を固めて、異論を潰し、ペーパーを纏めて提示し、それを弁護士会で研修させて各弁護士に周知徹底させる必要があるだろう。いろんな考え方があるとか、違法合法はケースバイケースだとか、言論の自由だとか言うのではなく、悪意害意の動機での(一般市民の)個人情報晒しは不当で厳禁だと、法曹家が口を揃えて警告し説明する環境作りが必要だ。そうでないと、今回のしばき隊の男のような犠牲者がさらに出る。暴力の応酬になる。ホッブズの「自然状態」になる。ネット社会で生きている市民に言論の自由がなくなる。暴力の恐怖に怯えて、羊のようなSNS利用者になることを強制され、身を守るためにしばき隊のような私的権力集団に入隊しないといけなくなる。しばき隊のシンパにならなくてはいけなくなる。入隊しても、何かのはずみで幹部に逆らったり、頭目の機嫌をそこねる発言をしたら、オウム真理教のような粛清と制裁を受ける。

ネット空間での言論生活が長くなれば、必然的に個人情報は漏れるのであり、どれほど注意深く慎重にしていても、何かの契機や経路でそれは電子テキストとして記録が残ってしまい、検索で第三者に手繰り寄せられる文字データになってしまう。本人の責任でない「公開個人情報」も数多くある。一方で、ネットでの言論は実名でやれ、匿名でやるなと言いながら、その一方で、ネットにはなるべく個人情報を出すな、出して被害を受ければそれは自己責任だと言うのは、あまりにも矛盾した言い分だろう。弁護士や大学教授には、身分を保障された特権と地位がある。一般市民にはそれはない。そして、守るべき家族がある。「ネット私刑」は禁止だと、一律にそうすべきだ。神原元にこの主張に同意することを求める。

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