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れいわ新選組と「命の選別」問題

大西つねき(著名人なので敬称略)の発言(「命の選別は不可避である」)は、私などから見ると当たり前の発言だが、れいわ新選組という党への他集団からの攻撃に良い口実を与えるものであり、軽率な発言だったと思う。
老人と若者のどちらに生き残る機会を与えるか、という単純化された問題なら、人生を味わう機会を十分に与えられた老人より、与えられていない若者に生きる機会を与えるべきだというのは自明だろう。そこに、価値のある老人とか無価値な老人とかいう選別を行うから話がおかしくなる。「命の選別」は必ず政治のどこかで生じている問題なのであり、たとえば行政側が住民の生活保護申請を拒否するという行為も命の選別であり、広く言えば、貧困者に教育の機会を与えないことも命の選別だと言える。大西氏は正直すぎる人間なのだと思う。それは政治家にはもっとも不向きな性格だろう。
ただ、彼の発言の中で、「老人のために若者の時間を犠牲にするのは不当だ」というニュアンスの部分があったと思うが、それが老人介護の問題のことを意味しているのなら、それは「命の選別」の問題をかえって分かりにくくするのではないか。介護問題は介護問題で、別に論じるべきで、介護自体が不要だとするならこれは暴論とされるしかないだろう。そもそも、れいわ新選組からは身障者の国会議員が二人も出ているのだから、老人介護を不要とすれば、それは身障者介護も不要となるのは当然であり、ナチス的な優生思想となり、れいわ新選組の基本理念と真っ向から対立するわけで、あまりに軽率な話だろう。
まあ、下の記事の山本太郎の言葉にあるように

多くの人々の心の中にもあるであろう何かしらかの優生思想的考えに、
光が当たったことを今回はチャンスと捉え

と考えるべきだと思う。

(以下引用)

大西つねき氏の動画内での発言について 2020年7月7日


大西つねき氏の動画内での発言は、
れいわ新選組の立党の精神と反するもので看過することはできない。


一方でそのことによって、
大西氏を除名するという判断はこちらにとっても簡単なことではあるが、
それでは根本的な解決にはならない。


多くの人々の心の中にもあるであろう何かしらかの優生思想的考えに、
光が当たったことを今回はチャンスと捉え、
アジャストする責任が私たちにはあると考える。


この作業は、
「何度でも人生をやりなおせる社会を構築する」
という理念をもつ私たちにとって、重要な意味を持つ。


大西氏には、命の選別の問題に生命尊重の立場から、
取り組んでいらっしゃる方々にレクチャーを受けて頂き、
命について真摯に向き合うチャンスを与えたいと思う。


人は変われる。
私はその力を信じたい。


れいわ新選組 代表 山本太郎




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それだけで人生は生きるに値します。

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