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「意地」と「美学」がハードボイルドの本質

私が別に持っているブログの記事を後で引用するが、倫理というものには「社会的倫理」と「個人的倫理」というものがあるのではないか。後者は「自分で自分に課す掟」のことだ。
それを描いたジャンルが「ハードボイルド小説」「ハードボイルド映画」だろう。
で、そうした作品の主人公が「自分自身の掟」を守る理由は、それがその当人の「美学」だからである。
「汚い行為」と自分が定めた行為は、絶対にやらない、ということだ。行動の美学。
そのために恋人を失おうが、社会全体を敵に回そうが、殺されようが、自分が根底的に嫌だと決めたことは絶対にやらない。そういう「意地」と「美学」を持った人物が「ハードボイルド」的人物だ、と言えるだろう。
小林信彦が、「夏目漱石の『坊ちゃん』はハードボイルド小説だ」と言ったと聞いたことがあるが、私もそう思う。別に、タフガイだから、とか、気障なセリフを言うからハードボイルド的なのではまったく無い。


(以下引用)



友情ではなく「意地」と「美学」

「さらば友よ」について、これほど的確な評は初めて見た。

「男同士の友情ではなく、ふたりの『意地』と『美学』。結局、それが互いの共感を呼び「つながり」をもたらす」

まさに、これ以外の評はすべて的外れだろう。




さんがリツイート

  1. 『さらば友よ』@午前十時の映画祭。映画史に絶対残るに違いないあのラストシーン。身震いがするほどしびれた。
  2.     
  3.  
  1. さんがリツイート

    『さらば友よ』@午前十時の映画祭。描かれているのは決して男同士の友情などではなく、ふたりの「意地」と「美学」。結局、それが互いの共感を呼び「つながり」をもたらす。それは男同士にのみ理解できるものなのかもしれないけれど、非常にうらやましく思えた。



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