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ドン・ガバチョの唄

やるぞレッツゴー 見ておれガバチョ
あーやりゃ こーなって あーなって こーなるでチョ
何がなんでもやり抜くですチョ
頭のちょっといいドンガバチョ ハイ
ドンドンガバチョ ドンガバチョ ハイ
今日が駄目なら明日にしましょ
明日が駄目ならあさってにしましょ
あさってが駄目ならしあさってにしましょ
どこまでいっても あすがある ハイ
チョチョイのチョイのドンガバチョ ハイ
ドンドンガバチョ ドンガバチョ ハイ


*昨日に続いて、井上ひさし追悼の記事で、これも「ひょっこりひょうたん島」の挿入歌、「ドン・ガバチョの唄」である。
ドン・ガバチョはひょうたん島の初代大統領という偉い人だが、他になりたい人もいなかったので、自ら名乗り出て大統領に就任したという奇特な人物である。口八丁手八丁の才人で、日本が大統領公選制をとったなら、ぜひ大統領になってほしい人物だ。ほらふきの詐欺師ではないかという噂もあるが、政治家にはそのような批判はつきものだから、無視してよいだろう。
「今日が駄目なら明日にしましょ。明日が駄目ならあさってにしましょ。あさってが駄目ならしあさってにしましょ。どこまでいってもあすがある」というフレーズの素晴らしいこと! まさしく、全国民を導くリーダーは、このようにまったく根拠のない夢と希望を信じていなければならない。私の敬愛する植木等の歌もそうだったが、かつての日本は何と、明日を信じていただろうか。それが、今では小学生でさえも日本の未来など信じていない世の中である。
「ドン・ガバチョ、カムバ~ック!」

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「ひょっこりひょうたん島」の主題歌

「ひょっこりひょうたん島」 (ある人の耳コピである)

波を ちゃぷちゃぷ 
ちゃぷちゃぷ かきわけて( ちゃぷちゃぷちゃぷ)
雲を すいすい 
すいすい 追い抜いて( すいすいすい)
ひょうたん島はどこへゆく
僕らを乗せてどこへゆく うううう うううう
丸い地球の 水平線に 何かがきーっと待っている う
苦しいこともあるだろさ 
かなしいこともあるだろさ
だけど僕らはくじけない
泣くのはいやだ笑っちゃお
すすめー
ひょっこりひょうたん島 
ひょっこりひょうたん島 
ひょっこりひょうたん島


*もう少し枯堂夏子の詞を続けるつもりだったが、それをコピーするつもりだったサイトがコピー不可能だったので、別の歌詞にする。つい先日物故した作家、井上ひさしによる「ひょっこりひょうたん島」の歌詞である。
小説家、劇作家としての井上ひさしよりも、作詞家としての井上ひさしのほうが良かったのではないかというのが、私の気持ちである。おそらく、彼自身は、スラスラと書ける歌詞よりも、作るのに難渋する小説や戯曲の方が価値があると思っていたと思うが、作品の価値は長さや作成の困難さとは無関係である。詩や歌詞というものは、どんなに短くても、素晴らしい価値があることがある。
この「ひょっこりひょうたん島」の歌詞もその一つで、「泣くのはいやだ笑っちゃおう」などというフレーズは天才にしか思いつけないのではないか。「泣くのはいやだ」まではいいが、それがいきなり「笑っちゃおう」に続く、この落差の凄さ。まるで、『2001年宇宙の旅』で、ネアンデルタール人が空中に放り投げた骨が次の瞬間に宇宙を行く宇宙船になり、人類数万年の時間が一瞬に凝縮された、あの奇跡の映像みたいではないか。
まあ、もちろん、私は少々おおげさに言ってはいるが、それでもこの「泣くのはいやだ笑っちゃおう」に励まされた子供は全国で無数にいたはずである。だから、『思ひ出ぽろぽろ』などでもこの歌が効果的に使われたのである。

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枯堂夏子の歌詞 1

BOYS BE FREE!

歌:小桜エツ子
(作詞:枯堂夏子/作曲・編曲:長岡成貢)

魔法使いがあなたを 女の子に変身させても
わたし 平気よ
いままでどおり きっとあなたが 好きでいられる
おそろいの リボンつけて
おしゃれを しましょ
いまよりも もっとなかよくなれる
そんな気も するわ

◇大好きよ 強くなくても 大好きよ ガンバらなくても  

守って欲しい わけじゃないわ  
あなたと ただふたり 
いっしょに いるだけでいい

大きな 敵と戦っているような
鋭い目は イヤ
甘い夢 見てトロンとしてる 
そんな瞳が とても 好きだわ
しなきゃいけないことなどこの世に ないわ
優しさが なければ
自由になる資格はないのよ

 ◆大好きよ 偉くなくても 大好きよ 負けてばかりでも  

勇気も 力も いらないわ 
あなたと いつまでも 
なかよくしていたいだけ


(解説)「神秘の世界エル・ハザード」のエンディング・テーマの一つ。(エンディングアニメの洒落ていたのも、エルハの魅力の一つだった)小桜エツ子がアレーレの声で歌っていた。パトラ(本当はファトラだが、私の耳にはパトラと聞こえたので、私のノベライズではパトラになっている。)王女の女装をする羽目になって悩む真(これも本当は誠である。)への応援歌であり、枯堂夏子の少年たちへの応援歌である。「大好きよ 偉くなくても 大好きよ 負けてばかりでも」というフレーズを、子供の頃に聞いていたら、生きるのが、どんなに楽になっただろうと思う。
「男らしくなければならない」「勝たなければならない」「偉くならなければならない」という思いに雁字搦めに縛られて苦しんでいた、子供の頃の自分が、今は可哀想に思われる。女性の側からも、そんな男や男の子が痛々しく見えていたのだろう。
「少年たちよ、自由になりなさい!」というこの呼びかけは、様々な固定観念のために人生を窮屈にしているあらゆる人間への呼びかけでもある。枯堂夏子は作詞の天才であるだけではなく、素晴らしい思想家(有名な思想家とか哲学者よりも、本当に人間の役に立つ、真の思想家だ。)でもあるのだ。

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「我が愛のエル・ハザード」終了の挨拶と今後の予定

「我が愛のエル・ハザード」はこれで終わりだ。もちろん、これはOVA版「神秘の世界エル・ハザード」に基づく半創作ノベライズなので、主要設定やキャラクターなどは、ほとんど原作者に負うている。しかし、それを文章化するというだけでもなかなかの苦労はあったのである。
だが、言うまでもなく、原作OVAの素晴らしさに比べたら、こんな文章など足元の足元にも及ばない。この作品は、それに関わったすべての人間が、その最良の仕事をした結果生まれた、奇跡的な作品なのである。原案、脚本、キャラクター設定、原画、音楽、挿入歌の作詞、声優、etc、etc。
まあ、そう思うのは個人的な感想にすぎないかもしれないが、残念ながら、この作品の素晴らしさを知らない連中の手によって、「エル・ハザード」はスタッフを変えて低劣な品質の続編やその続編などが作られ、初期のファンたちからもあきれられてそっぽを向かれてしまったという不幸ないきさつがある。その中ではテレビ版エル・ハザードが比較的良い出来だったが、『異次元の世界エル・ハザード』は愚作であると私は思う。
成功した作品の続編を作るのに、なぜスタッフを変える必要があるのか、私にはさっぱり理解できない。制作会社上層部が阿呆揃いだから、としか考えられない。
これはアニメだけに限らず、日本の映画会社などでも同じであり、だからこそ日本映画は、最初から客が入るはずのない映画を延々と作り続けているのである。
まあ、『エル・ハザード』のように埋もれた名作は、ほかにもあるだろう。そうした作品に出会う喜びがたまにあるだけでも、人生は生きるに値する。

次回からしばらくは、天才作詞家枯堂夏子の作品を幾つか掲載しよう。残念ながら、「エル・ハザード」や「天地無用!」を知らない人には、その面白さが分からない可能性もあるのだが、まあ、興味のある人だけでも読んでもらえばいい。

ついでに、私のお気に入りの歌詞も幾つか掲載してみる。
GW頃から、大長編小説を掲載するつもりだが、それまでのちょっとした中休み的な記事としての掲載である。

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OVA「エル・ハザード」エピローグテーマ

   ちいさな花

      歌:天野由梨
     (作詞:枯堂夏子/作曲・編曲:長岡成貢)


足下で 咲く
小さな 花に
いま やっと気づいた
そよ風に
揺れながら
ただ 咲いているのね

だれかの ためにと
生きて ゆくたびに
ほんとの 自分を
ひとは なくしてしまう

あんなに 空が青いこと

…忘れていたわ

やさしさは
ただ生きてゆくこと
この足で 
大地をしっかりと
踏み締めてゆく
それだけのこと

大きな 世界を
夢に 見るたびに
小さな ふたりの
愛を なくしてしまう

こんなに 風が気持ちいい

…思い出したわ


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我が愛のエル・ハザード 19

第十九章 時空の彼方で

 一万年の時が流れた。未来に向かって? それとも過去に向かって?
 時空の闇の中、沈黙の夜の中をイフリータの体は旅し、そしてその体は耐久の限度を迎えていた。その時、イフリータは目覚めた。
 彼女の前に一人の少年が立っていた。
 驚いたように彼女を見つめているその顔は、彼女が一万年待ち続けた顔だった。
「真、真、やっと会えたね」
イフリータは少年に向かって歩いた。
「一万年、……一万年、この時を待っていた」
 イフリータは少年の胸に顔を埋めて涙を流した。
「夢を……
夢を見たよ。
……
数え切れない夜の間で、
ただお前の夢だけを、
見ていたよ……」
 少年は呆然としているだけであった。
「時間が無い。一万年の間に、私の体は消耗し尽くした。
私にはただ、お前をエル・ハザードに送る力が残されているだけだ。
後はお前に任せたよ」
 イフリータは、真をエル・ハザードに送るために祈り始めた。
「ちょ、ちょっと。僕には何がなんだか」
 少年は戸惑った顔で言った。
 涙を流しながら、イフリータは真への最後の言葉を言った。
「あのなつかしい世界に行ったなら、私によろしく言っておくれ」
 真の姿が光に包まれ、彼と、そこから数十メートルの範囲にいた人間のすべてがエル・ハザードに送られた。

 イフリータはほとんどすべての力を使い尽くし、地面に崩れ落ちた。
 やがて、やっとのことで立ち上がり、イフリータは歩き出した。
「ここは、……学校?」
 校舎の中に入って、教室の中を眺める。真から貰った思い出の中で知っている風景。
 校庭にでると、空には星が広がっていた。エル・ハザードの満天の星とは違って、ぼやけたようにまたたいている。
 校庭のバックネットに凭れて、イフリータは目を閉じていた。心が空っぽになったみたいだ。
 ふと、何かの気配を感じて、イフリータは目を上げた。
 夜が明けようとしていた。薔薇色の朝空に、秋の雲が薄くかかっている。
 力なく、イフリータは再び目を閉じた。
 その時、もう一度、強い気配を感じて、イフリータは顔を上げた。
 今度は本当だった。
 グラウンドの向こうに空間のゆがみが生じ、そこに人の姿が現れていた。その姿は……。
真の姿だった。白い服を着てイフリータの杖を持ち、彼女に向かって、あの懐かしい微笑を浮かべている。イフリータを迎えにきたのだ。
 イフリータは走り出した。その顔は生まれて初めての喜びに溢れ、尽きることの無い幸福の涙を流していた。
 真は手を差し伸べて、イフリータを待っている。
 二人の手が結ばれ、二人はしっかりと抱き合った。



   「我が愛のエル・ハザード」   THE  END


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我が愛のエル・ハザード 18

第十八章 イフリータの最後

 外に出た真を待ち受けていたのは、藤沢、ナナミ、ミーズ、アフラ・マーン、アレーレの五人だった。
「真様あ、いったい、私たちどうなっちゃうんですかあ」
 アレーレが心配そうに聞いた。
「大丈夫や。きっと何とかなるて」
 アレーレに笑いかけた後、真は藤沢たちに言った。
「先生、ナナミちゃん、僕、神の目に乗り込んで止めてきます。あのままにしておくと、世界中を破壊しかねませんから」
「乗り込むって、お前、大丈夫か?」
「大丈夫です。どうやら、僕はここでは、機械の心が分かる不思議な力があるみたいなんや。多分、神の目を止められるのは、僕だけでしょう」
「なら、仕方ないか……」
「真ちゃん、本当に大丈夫よね。あんたを好きな女の子がたくさんいるんだから、死んだら承知しないわよ」
「大丈夫、大丈夫。じゃあ、アフラさん、すまんけど、神の目の中まで、僕を運んでくれませんか」
「分かりました。あんた、みかけは女みたいやけど、大変な男やな」
 上空の神の目は、今や、誰の目にもはっきりと分かる異常な気配を見せていた。まるで、空中放電の実験のような火花があちこちから出ているのである。
「じゃあ、行きますえ。覚悟はよろしゅうおすな」
 真は、頷いた。
 その時、空中からひらりと降り立ったのは、イフリータであった。
「真、神の目に入るのは、私の仕事だ。私は、もともと神の目と一体となって作られた存在なのだ。だから、神の目のことは私は良く知っている」
「イフリータ! しかし、神の目に入ったら、君は時空の彼方に飛ばされるかもしれんのやで!」
「おそらくそうなるだろう。だから行くのだよ、真。そうして、私はお前に会うのだ。行かせておくれ。そうしなければ、私はお前に会えないのだから。お前に会うために、一万年の彼方へ私は行こう」
「でも、君の体はもうぼろぼろなんや。一万年も、持つんかいな」
「持つさ。きっと私はお前に会うのだから。大丈夫だよ」
イフリータは、手にしていた杖を真に渡した。
「これを、真。これは私の体の一部だ。これを持っていれば離れていても私と交信できる。私が神の目の中に入るまで、これを持っていておくれ」
「でも、これがなきゃあ、君を動かす人がいなくなる」
「私はもう自由なんだ。お前が私にそれを与えてくれた。さようなら、真」
 イフリータはふわりと空中に浮かび上がった。そして、神の目の中に吸い込まれるように消えて行った。
 イフリータの心は、しかし、真の手の中の杖を通して、真と交信していた。
(「真、お前に会うまでは、私にはたった一つの思い出さえなかった」
「思い出さえ? なら、僕が君にそれを上げよう」
「えっ?」)
 イフリータの心には、真の様々な思い出が流れ込んだ。高校の入学式、夏休み、運動会、授業風景、……。そして、その一つ一つの思い出の中の真の側には、高校生となっている美しい、しかし普通の人間であるイフリータの姿があった。
 初めてのデート、並んで眺めた夕焼け、秋の爽やかな風の声を聞く二人、
 それらは真が作り上げた幻想であっただろう。しかし、イフリータには、それは現実の思い出と同じだった。
 イフリータは涙を流していた。
「真、真、ありがとう……」
 そして、イフリータの姿は神の目の中枢に消えた。
 やがて、一瞬の閃光があり、神の目は再び上昇していった。エル・ハザードは、イフリータの犠牲によって救われたのであった。ロシュタル近郊に迫っていたバグロム軍は、イフリータを失って、自分たちの森に向かって引き上げた。
 太陽に輝きながら青空の中に昇っていく神の目をみつめて、真は呟いた。
「イフリータ。いつか、僕は必ず神の目の秘密を解き明かし、君のところへ行こう」

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プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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