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She's standing on her own

寝覚めの朦朧思考の中で、なぜか、大昔のポップスで、たぶんビージーズの「マサチューセッツ」のラストの歌詞が頭に思い浮かび、目が覚めてからしばらくそれを考えたので、メモする。
念のために言っておくが、私は特にこの歌が大好きだったわけでもないし、歌詞を調べたこともないので、以下に書く内容は大間違いの可能性が高い。ただ、突然思い浮かぶ思考は、私にとっては何かの意義がある、と思うので、書いているだけだ。
この歌が流行った時、私はたぶん中学生だったと思うので、英語じたいロクに知らないころだった、ということも追記しておく。

さて、この歌のラストは、こういう歌詞だったと思う。「マサチューセッツ」という単語の綴りを調べるのが面倒なので、記憶する内容を私が日本語訳する。

「そして、マサチューセッツではすべての明かりが消え、
そのマサチューセッツに彼女は一人で立っている」

まあ、歌全体は「マサチューセッツに帰りたい」という望郷の歌だが、その理由は「彼女」の存在にある、もしくはそれが大きな要因であるわけだろう。
問題は、この「彼女はひとりで立っている」と訳した部分の英語表現で、私が目覚めてしばらく考えたのがこのことなのである。英語ではたぶん

She's standing on her own

で、この「on one's own」が私の気になった部分だ。まあ、aloneだと曲の音数に合わないという単純な理由かもしれないが、もっと深い意味があるのではないか、と思って英和辞書を引くと、ownそのものに、なかなか深い意味があり、一語では訳出来ない。それは、こういうものだ。

(問題)を受け止めて積極的に向き合う覚悟をする。
問題などを「我が身に引き受けて」、責任をもって対処する、またはその覚悟をする。

もちろん、on one's ownは「独立して、自力で、一人で」の意味で、中学生でも知っている熟語だが、ownそのものにこういう意味があるとは知らなかった。それを知ると、故郷で「風(さまざまな困難)に向かって」(そしてたぶん「すべての明かりが消えた」闇の中で)ひとりで立つ若い娘の姿が目に浮かぶのではないか。

まあ、普遍化する意味はあまり無いかもしれないが、日本中に、そして世界中に

She's standing on her own

という、(社会や制度や状況と戦う)無名のジャンヌ・ダルクは無数にいるだろう。











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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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