御多分にもれず、私も御幼少のみぎりはギョニソ(と、一部では省略されているらしい)が好物のひとつだったが、成人してからはさすがにあまり食べることはない。安いので、庭猫(通い猫)のおやつにすることもあるが、彼らもあまり好みではないようだ。まあ、食材のひとつとして料理に使えないこともないが、たとえばギョニソを使ったホットドッグなどは考えにくい。あくまで、本体だけで食べるのが常道だろう。
実は、その同類で魚肉ハムというのがあって、私はそれが大の好物だったのだが、(今でも、カルパスとやら称する安いサラミソーセージよりは滋味があったと思う)いつの間にか世間から消えたようだ。あれも、ギョニソ並みの値段で売ってくれたら、私は晩酌のつまみ用にまとめ買いするのだが。下の記事にも書いてあったが、何より常温保存できる期間が長いのが価値がある。災害時には電気もガスも無いということも想定しなければならないからだ。
台風などの夜に魚肉ハムやギョニソを食いながら屋内キャンプ気分を味わうのも面白いのではないか。氷が無ければ酒は日本酒が最適になるだろう。日本酒の一升瓶も常備しなければww
(以下引用)
なぜ「魚肉ソーセージ」が人気に? 昭和のスター商品が再ブレークのワケ
なぜ病名表記が可能になったのか
なぜこんなことが可能になったのか。マルハニチロの福田副部長は、商品開発の経緯をこう述べる。 「もともと弊社には2005年に魚肉ソーセージで初めてトクホの認可を取得し、現在も発売中の『DHA入りリサーラソーセージ』という商品があります。この商品は、血液中の中性脂肪値を下げる効果が期待できるトクホです。その後、研究を重ね、DHAには脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患のリスクを低減させる可能性があることが分かり『DHA入りリサーラソーセージω』の発売につながったのです」 とはいえ、先ほども説明したように、日本の食品行政では「病名」をパッケージに表示することにはかなり慎重なはずだ。病気に何かしらの影響を及ぼすのは、食品ではなく「医薬品」だからだ。そんな高いハードルをクリアできたのは、意外にも医療側からの「理解」だったという。 「消費者委員会で審議をされる専門家の方々が、DHAが非常に健康に良いものだと認めてくれていることに加えて、心血管疾患の権威でもある医師の方々からも太鼓判を押してくれたことが大きいです。さらに、このようなエビデンスのしっかりとした健康的な食品をもっと開発してほしいというありがたい言葉をかけてくださる方もいます」 このような形で「不可能」だった疾病リスク低減トクホを世に送り出すことに成功したわけだが、マルハニチロがなぜそれを可能としたのかという疑問が浮かぶ。魚肉ソーセージの製造元は他にもあって、トクホを取得しているメーカーもある中で、ここに到達できた「勝因」は何か。
マルハニチロの「勝因」
「それはやはりこれまでの蓄積だと思います。実は今回のトクホ取得に大きく貢献した研究員はそろそろ定年を迎えるベテランなのですが、学生の頃から魚油を研究していて、食べて健康になる食品をつくりたいということで、弊社の研究所に入りました。そこから30年近く魚油研究を続けてきて、最後にたどり着いたのが今回の商品です」 サラリーマンならば誰もが胸が熱くなるような開発ドラマだが、そんなマルハニチロの魚油研究30年の集大成ともいうべき「DHA入りリサーラソーセージω」に対する市場の反応はどうか。 「おかげさまでよく売れています。あと、実は社内の評判もいいんです。昼休みや、業務の合間に食べている人がたくさんいます。何を隠そう、私もこれを毎日食べています」 もちろん、トクホは病気の治療を目的としたものではない。健康に最も大切なのは、バランスの取れた食生活や運動であることは言うまでもないだろう。 とはいえ、仕事に追われて忙しいビジネスパーソンがそれを十分にできないのもまた事実だ。そういう人はビジネスバッグに魚肉ソーセージを忍ばせておいてもいいかもしれない。かさばるものではないし、常温保存ができるので入れっぱなしで問題ない。 小腹が空いた時はもちろん、巨大地震などで帰宅困難になったり、電車や建物に閉じ込められてしまったり、そんな時の非常食にもなる。しかも、それで健康にもなるというのなら、中高年的にはこれほどありがたい話はない。 魚肉ソーセージ「再ブレーク」の背景には、このように今の時代にマッチしたさまざまなポテンシャルが秘められているからだ。 「疾病リスク低減魚肉ソーセージ」をバッグに忍ばせるのがビジネスパーソンの新常識……。なんて時代がやって来る日も近いかもしれない。 (窪田順生)
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