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有事の出動は自衛隊

読み物として面白い。こういう感じの文体の女流作家がいた気がする。
昔、子供相手の学習塾の教師をしていた時、休み時間に小学生女子たちが、「親から子宮頸がんワクチンを受けろと言われた」という話をしているのを近くで聞いて驚いたことがある。性行為前提だろ、あれって、と思ったからだ。下の記事を読むと、やはり私の考えていたとおりのようだ。

(以下引用)

2024-06-12

齢27。子宮頸がん検診に行く。

母「子宮頸がん検診あるなら行けよ!ガンの家系からな!」


私「確かに~」


健康診断の予約にある、乳がん子宮頸がんの検診にチェックを入れた。


健康メチャクチャ気を使っている。今までもオールA。何も問題なし!運動もして睡眠時間たっぷり食生活ばっちり!


健康診断当日、何事もなく検診を終わらせていく。乳がん検診がくそいてぇ!!!!!!なのが問題だっただけで特に止められることもない。そして子宮がん検診へと進んでいく。


個室には女性看護師さんが私の情報を見て「血圧計りますね~」と。私は血圧のあれに腕を突っ込む。終わった後にいくつか質問をされた。


看「婚姻歴はなしだね。彼氏はいる?」


私「「は?」


突然すぎる言葉に猫ミームの猫みたいになる。


看「異性の恋人。今じゃなくても過去は?」


か、彼氏?か…………?普段聞かなさすぎる言葉だったが脳がフル回転して過去検索し始める。


私「いないです」


顔色一つ変えずこの言葉が出た。


看「男性の友人で仲いい人は?」


私「いません。女子校だったんで」


看「仕事プログラマーね。水商売とかの副業してないよね?」


ここで気が付く。も、もしや子宮頸がんって…


看「この検診ってね、子宮にぶっさすのよ。綿棒的なものを。それで子宮破裂の恐れってあるわけ。加えて経験のない子はめちゃいてぇ。それに子宮頸がんって基本的には対人もんなのよ。例外はあるけど、経験のない子の場合する必要はないんだよね。危ないだけ。今まで生理不順などもないし、健康的な体している。有事がないならしないほうがいいよ。リスクでかすぎ」


私「つまり、性行為したことないやつは」


看「しなくていい」


私「じゃあしません」


そうか。経験ないとしなくていいのか、これ。無知だった。超音波検査はと思ったがこの健康診断ではなかった。


お辞儀して部屋を出て最後採血へと向かう。あ、採血採りにくいらしいんです。と定型文を言ってぼーっと意識を飛ばす。意識飛ばさんと針を意識してしまって痛いからな。


ネットでやたら見る「子宮頸がんって20代もなるんだよ!検診を受けよう!」的なものを思い出す。そうか、普通経験するのか。そうだよな。普通高校大学彼氏の1人や2人、いるよな。んで、有事も当然あるよな。知ってるさ。(※経験してなくてもがんになる場合もなくはないので一概にはいえないが。生理問題がなければしなくていいのが普通のようだ)


高校の時に子宮頸がんワクチンを受けた。予防できるならしようとワクチンは受けるタイプだった。今のところ恩恵がないということか。そうすっか…。


いつかSNSでみた「女子校男子校に通うと一生の友だちはできるが、一生恋愛ができない」という投稿が笑いながらジワジワ効いてくる。


今回の採血する人めっちゃ下手で両腕真っ青になっちゃった。私の恋愛事情は真っ白だがな。


でもこれは過去の話!そんな私でも今は理解のある彼氏君が!


いたらいいですね!いるわけないだろ。今までも今も、男友達すらいたことない。


そもそも男と喋ったのいつだ…?会社の人や家族ノーカンしたら…店員


検診が終わり、母と食事をした。


母「検診どうだった?痛かった?」


私は「必要ないって言われちゃった~彼氏いたことないからさ」と本音でなんともドアホな返事をした。


母「あ、そう!まじでいないんだ!この前のディズニーは本当に女と行ったの?」


私「ネットの女友人」


母「この前の温泉旅行は?」


私「女子校ときからの友人」


母「じゃあ年越しのお泊まりは?二人っきりって言ってた女子はまじで女子?」


私「そやつも女子校の友だち」


あとはなんとなく話して健康診断の話は終わった。


そして電車に揺られて考える。


母は当然子宮頸がんがどんな検査をするか知っている。つまり私に子宮頸がんの検診を持ち出したのも「この子もいい年だし、有事くらいはしてるでしょう」ということか?


すまん。母。私はな、27年クリーンで無事だ。


なんだか申し訳なくなった。と同時に「経験しなきゃ子宮頸がんならんのか」という考えも生まれた。むしろ経験したら子宮頸がんリスクあんのか!」と怖くもなった。「ってことは子宮頸がん受けたやつってみんな経験済みか!?」と馬鹿な考えになった。「え、じゃあ母は27の段階でもう…」と思って考えるのをやめた


ふと目の前を見ると、座っていたカップルが本格的にイチャイチャしていた。「こいつらやってんのかな」と思ってしまい、いろいろと恥ずかし、情けなさを感じた。


こんな馬鹿思想から喪女なんだよなぁ、どあほ


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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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