ロード・ダンセイニと言えば、殿堂入り的な古典的名短編推理小説の作者として有名だが、その短編集を新古書店で見つけたので買って読んでいるが、その題名が、かの殿堂入り作品の名前である。
問題は、それが「二壜(瓶)の調味料」となっていることで、これは昔から「二瓶のソース」と訳されていたと思う。そこで、原題を見ると「The Two Bottles of Relish」と書かれている。
確かに「relish」は「調味料」と訳できるし、中学生レベルの英和辞書には「味、調味料」のふたつくらいしか載せていないものもある。しかし、沖縄の人間ならよく知っているように、何やら得体の知れない緑色の(小さな赤色も点在する)物体を詰めた瓶詰の瓶の表示が「relish」であるわけだ。さて、かりにそれが「調味料」という漠然とした表示なら、それが塩なのか醤油なのか、砂糖なのか、さっぱり分からないではないか。それで買う人がいるのか。
そこで、少し程度の高い英和辞書で調べると、relishは「①趣、面白み、味わい②(ホットドッグに載せる刻んだピクルス、パプリカなどの)香味料、薬味 etc」とあり、この推理小説のrelishは明らかに、この②である。訳するなら「二瓶の香味料」だろう。(「薬味」は、子供だと「薬の味」かと思うかもしれないww)まあ、「ソース」という言葉も「薬味」的な意味で使うこともあるから、昔どおりの「二瓶のソース」が正解なのではないか。
海外書の新訳には、こういうことがわりと多いのである。物、新しきがゆえに尊からず。
問題は、それが「二壜(瓶)の調味料」となっていることで、これは昔から「二瓶のソース」と訳されていたと思う。そこで、原題を見ると「The Two Bottles of Relish」と書かれている。
確かに「relish」は「調味料」と訳できるし、中学生レベルの英和辞書には「味、調味料」のふたつくらいしか載せていないものもある。しかし、沖縄の人間ならよく知っているように、何やら得体の知れない緑色の(小さな赤色も点在する)物体を詰めた瓶詰の瓶の表示が「relish」であるわけだ。さて、かりにそれが「調味料」という漠然とした表示なら、それが塩なのか醤油なのか、砂糖なのか、さっぱり分からないではないか。それで買う人がいるのか。
そこで、少し程度の高い英和辞書で調べると、relishは「①趣、面白み、味わい②(ホットドッグに載せる刻んだピクルス、パプリカなどの)香味料、薬味 etc」とあり、この推理小説のrelishは明らかに、この②である。訳するなら「二瓶の香味料」だろう。(「薬味」は、子供だと「薬の味」かと思うかもしれないww)まあ、「ソース」という言葉も「薬味」的な意味で使うこともあるから、昔どおりの「二瓶のソース」が正解なのではないか。
海外書の新訳には、こういうことがわりと多いのである。物、新しきがゆえに尊からず。
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