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日本人の「so so(まずまず)」主義

ジャズなのかポップスなのか、分類は分からないが、アメリカのスタンダードナンバー、つまり古典的ヒット曲の中に「So in love」という歌があって、作曲はコール・ポーターのようだ。
実は、わりと新しい、と言っても十年以上前のヒットポピュラーソングに「so in love」というフレーズが効果的に使われた歌があって、どちらかと言えばそっちの方が私は好みだ。だが、誰が歌った歌かも分からず、題名も分からない。
で、本題だが、この「so in love」をどう日本語に訳すのか、というのが問題なのである。接続詞と解釈して「だから恋している」とするか、副詞と解釈して「それほどに恋している」とするか。
後者の場合のsoはveryと同じ意味合いで、女性に多い用法だと辞書にはある。
などと書いたのは、前にも引用したマーク・ピーターセンの「英語の壁」の中に、「日本人はsoという単語を使いすぎだ」という趣旨のことが書いてあったからだ。副詞としてなら、むくつけき男が女性言葉を使うのは気持ち悪いだろうし、ピーターセン氏が言っていたのは、明確な因果関係が無いのに、接続詞としてsoを使うことへの注意であった。
その例文を引用しようかと思ったが、面倒なので省略するが、確かに接続詞としてのsoは「AだからB」という因果関係の「だから」に当たるはずだのに、何となくsoで文をつなぐ傾向が日本人にはありそうだ。
もともと、日本人は論理性をあまり重視しないで言語表現をする傾向があるのではないか、と私は思っている。昔の女子高生など「えー」「うそー」「本当?」だけで会話が成立する場面を私は目撃したものだが、今はどうだろうか。これ(論理性の軽視)は男性でも同様である。いちいち、相手の発言の論理を確認していては会話にならない。これは書かれた文章でも同じ傾向になるのではないか。


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