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安物買いで得るものと失うもの

またしても「隠居爺の世迷言」からの転載だが、隠居爺氏の奥さんの発言が実に賢いので感心した。私もケチな性格なので、こうした「安物買いの銭失い」に類したことはよくやるが、安物を買うことで失うのは銭だけではなく、「満足感」つまりは、人生の貴重な時間でもある、ということだ。
ただ、私は安物好きでもあり、安くていい物を作っているメーカーは、社会貢献の高さから言って社会から褒賞を与えるべきだ、と思う。ただし、その判定を電通などがやったりするから、これは不可能で、せめて私は自分のブログで褒めようとは思っている。まあ、その種のものを買うこと自体が、そのメーカーへの褒賞である。ちなみに、昔、1万円近い外国ブランド物の靴を買ったら、履いたその日に匂いがしたので、怒りのあまりゴミ箱に叩きこんだこともある。
私が一番理不尽だと思うのが電話代で、私はLINEしかしないので通話料はゼロのはずだが、毎月5000円から8000円もの請求が来るのが理解できない。その料金の詳細が分からないのである。まあ、電子決済時代には、こうした「怪しい料金」が横行するのだろう。

(以下引用)赤字は夢人による強調。

 前回、米が5kgで150円の値上がりと書いたけれども、300円の間違いだった。コロナ前と比べると400円も上がっている。30%以上の値上がり。主食だからねえ。心細い限りだ。

 私の世代は子供の頃貧しくて、ご飯でお腹を一杯にしていた。副食は量が少くて味が濃く、ご飯を食べるためのブースターみたいなものだった。つまり、ご飯だけでは不味くて食べられないので、副食でごまかしながらご飯でお腹を一杯にするというのが食事だった。のりとか、塩辛とか、ふりかけとか、生卵に醤油とか、バターに醤油とか。肉や野菜などその他の副食も全般に味を濃くしてご飯が進むようにしてあった。

 だから、ご飯さえあれば生きていけるという頭がある。貧しくなれば副食をどんどん減らしていって、最悪塩をかけながらご飯を食べるということになっても、まあ生きていけるだろうとは思っている。

 その、ごはんの素である米がガッツリ値上がりするのは心細い。そこで今回は、いつもと違った少し安い米を買ってみた(安いのは新米ではないせいかな)。すると細君が珍しくも正論を吐いたのには驚いた。曰く「100円200円をケチって1か月まずい思いをして暮らすよりも、100円200円出して満足して1か月暮らした方がいいではないか」というのだ。

 確かにねえ。でも、癪に障ってね。値上がりしても何の抵抗もないまま高い金を出すって、気分がよろしくない。抗議したくなるよね。いつもよりちょっと安くてまずい米にしたのはそんな意味合いがある。まあ、無駄な抵抗なのだけれど。

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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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