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「縮尻」の謎

今読みかけの「暗黒事件」の中に「縮尻」という言葉が出てきて首をひねったのだが、前後の文脈から判断して「しくじり」の事だと理解した。しかし、この漢字は明らかな当て字だろう。「しくじり」は「しくじる」という動詞形があり、「尻」とはまったく関係が無いからだ。あえて言えば「縮」を「しく」と読ませるのも無理くさい。
まあ、昔の人は割と平気で当て字をしたのであり、漱石なども「サンマ」に「三馬」という当て字をしたりしている。「三馬」って落語家かww (式亭三馬は江戸時代の小説家だったか。)まあ、もともと「秋刀魚」と書いて「サンマ」と読ませることに無理があり、「サンマ」という呼称の由来そのものが謎である。

そう言えば、漱石は子供とカルタ遊び(犬棒カルタである)をする時、「屁ひって尻つぼめ」というカルタを得意札としていたというが、屁をひるというのがまさに「しくじり」だから、尻をつぼめる意味で、失敗を「縮尻」とするのも、「漱石由来の当て字である」と強弁できないことはなさそうだww

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