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長いものには巻かれろ主義の国民

小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」から転載。
さすがにプロの物書きらしく、面白く、警抜な文章である。私のような素人の垂れ流す駄文とはレベルが違う。とは言っても、最近のプロの多くは素人以下だし、素人の中にも非凡な人は多いのだから、昔とは「プロの中の本物のプロ」の比率が違ってきた、ということだろう。科学者の中にも本物のプロは稀少だろうし、マスコミ人や政治家の中の本物のプロはほとんどゼロに近いことは多くの国民が今では分かっていることだ。まあ、利権政治家も、ある意味ではプロとは言えるかもしれないのだが、それはヤクザもプロだ、というレベルの話だ。だが、問題は、国民の側の話だ。
我々はこの国で行われる虚偽や悪事をすべて黙認してきたではないか。
それを今さら正義漢ぶって詰問し、些細な悪事や欺瞞を問い質すという、昨今の「食品偽装問題」の様相には、割り切れないものを感じていた人は多いはずだ。
些細な悪事や欺瞞だからいい、というわけではないが、それより巨大な国家的犯罪がこの国では明らかに進行中だというのに、マスコミは何をしているのか、という話だ。まあ、例によってスピンとかスピン・オフとかいう目くらましであろう、とは多くの人が感じているだろうが、善良なる大衆はこれまた例によって目を眩まされてしまうのである。
いや、目を眩まされているのではないかもしれない。多くの人は、分かっていて、斜めに眺めて冷笑しているのかもしれない。だが、それでいいのだろうか。それを永遠に続けるのだろうか。
「社会とはそういうものさ」という訳知りめいた「大人」が「空気を読んで行動する」社会が日本である以上、この国が変わることは非常に困難だろう。つまり、国民の自業自得、ということだ。もちろん、私もその国民の一人として、子孫にそういう社会を残してしまうことを謝罪しなければならないのだが。


(以下引用)


 わたくしたちが暮らしているのは、一票の格差が2倍を超える設定の選挙で国会議員を選出することを、もう何十年も放置している国だ。
 そういう意味で、わが国の平均的な国民の遵法意識は必ずしも厳格なものではないのであって、それらは、いまさら法が守られていないことに驚いてみせている人々のカマトトぶりと、好一対を為しているのである。
 われわれは、法が適正だからそれを守るのではない。
 処罰が厳格だから法を遵守せんとしているのでもない。
 多くの日本人は、「みんなが守っているから」という理由で法を守っている。
 であるからして、「みんなが守っていない」法律は、時に、軽視される。
 当然の展開だ。
 かかる観察を踏まえて、私は、この度の食品偽装の問題は、遵法精神や倫理の問題であるより、横並び思想の結果だというふうに考えている次第だ。

幸い、食品を偽装していた関係者は、一斉に表沙汰になることによって、是正の機会を得た。
 大変に良い機会だと思う。
 こういう展開になれば、われわれは、法を守れるようになる。
 これまで、不承不承に法を軽視していた人たちも、ようやく、正々堂々と法の内側で暮らせるようになる。
 そういう意味で、このたびのこの馬鹿げた事態は、大筋からすれば、望ましい展開なのである。
 おそらく、これから先何年か(あるいは何十年か)の間は、誤った表記を顧みない態度や、食材の生産地を偽ろうとするタイプの商売はカゲを潜めることになるはずだ。われわれは、「みんなが守っていれば」どんなにくだらない決まり事であっても、驚くほど律儀に守り通すことができる国民だからだ。
 焼香のマナーと同じだ。
 参列者は、線香の粒に畏怖の念を抱いてアタマを下げているのではない。
 単にみんながそうしているから、似た仕草をしているだけなのだ。
 同様にして、われわれが法を犯すのは、法を軽視しているからではない。国家権力に対して害意を抱いているからでもない。法の成り立ちに疑問を持っているからでもないし、その有効性を疑っているからでもない。うちの国の人間が法を守らないのは、多くの場合、「みんなが守っていないから」だ。
 国道を走ってみればすぐにわかる。
 制限速度を忠実に守っているドライバーはほぼ皆無だ。
 誰もが、10キロ程度は制限速度を超過したスピードで巡航している。
 と、こういう状況では、かたくなに制限速度を守る態度の方が、どちらかといえば忌避される。
 事実、遵法運転者は、交通の流れを阻害する混乱要因として、しばしば、周囲のクルマに無用なブレーキを踏ませる。
 だからこそ、ドライバー間で共有されている不文律の中では、道路交通法を字義通りに遵守することよりも、「周囲の運転者の円滑なドライビングを妨げない運転」を心がけることの方が重視されているのである。
 で、以下は、私個人の憶測であることをお断りした上で書くのだが、この「制限速度を10キロ程度上回る速度で走る」というわが国の運転者の間で共有されているアンリトン・ルールを、実は、交通警察の側も、ある程度は含み置いた上で交通の取り締まりをしている。

であるから、10キロ以下の速度超過で違反切符を切られることはまず無い。
 憶測ついでに、もうひと押し邪推を重ねるなら、行政側は、典型的なドライバーが、ある程度の速度超過をおかすことをあらかじめ織り込んだ上で速度規制を設定している。つまり、彼らは、60キロ以下で走ることが望ましいと考えられる道路には、50キロ以下の速度制限標識を設置することにしているのである。
 私は善悪の話をしているのではない。
 速度標識を無視することを推奨しているのでもないし、軽微な速度超過を看過している警察官の怠慢をなじっているのでもない。
 ただ、「そういうふうにして世間は動いている」ということを申し上げているだけだ。
 で、われわれの社会は、「そういうふうにして世間は動いている」という世間の人々の思い込みを上書きするべく運営されることになっている。
 ある日、新米の板前が板場に入ってくる。
 たとえ話だ。
 その厨房経験半月に満たないド素人の小僧が、ある日
「板長、これ、クルマエビじゃないっスよね?」
 と、尋ねたとしたらどうだろうか。
 板場にはどんな革命が起きるのだろう。
 彼は、シャープな質問をする切れ者のルーキーとして、板場の先輩たちの賞賛を浴びるだろうか?
 浴びない。
 断じて、愛されない。
「何言ってんだタコ助」
「出すぎた真似をするんじゃねえ」
「仕入れのネタを勘ぐるなんざ十年早い」
「空気読めクソガキ」
 ぐらいなことで、彼は、黙殺されるはずだ。
 というよりも、返事すらしてもらえず、包丁の背でアタマを叩かれて終わりかもしれない。
「いいか。おやっさんが峰で叩いたのは温情だぞ」
「なあヒロイチ。オレたちが心をこめてエビのカラを剥いて背わたを取るのは何のためだと思う?」
 親切な先輩が諭してくれたら、むしろ幸運な展開といえるだろう。
「ベトナム生まれのエビ君をクルマエビに変えてあげたいからだよ」
 とか。
 ともあれ、昨日今日やってきた新人が、長年にわたって板場で守られてきた伝統を打ち破ることは、不可能に近い話だ。
 では、ベテランの板前になら、それができるのかというと、もちろん簡単ではない。
 業界全体が、クルマエビでないエビをクルマエビと呼ぶことを常態化させている中で、自分たちだけが、「ブラックタイガーの黄金焼き」なんていう間抜けな一品をメニューに載せたら、なんのことはない、正直者だけが損をするデキの悪い寓話になってしまう。
 何年か前に読んだ『みんなのプロレス』(ミシマ社)という本の中に、テリー・ファンクが著者に語った言葉として、印象的なフレーズが引用されていたのでご紹介する。
「プロレスを見る上で一番大切なのは」
 と、テリーは言ったのだそうだ。
「サスペンション・オブ・ディスビリーフだよ」
 なるほど。
 Suspension of Disbelief
 なんと味わい深い言葉ではないか。
 直訳すれば「疑念を棚上げにすること」ぐらいになるのだろうが、テリーの真意に寄り添って思い切った意訳を試みるなら
「そこ、突っ込まんといてや」
 ということだ。
 トップロープからのニードロップの時に膝と反対側の足が先に着地してるんじゃないかとか、パイルドライバーで、頭頂部はマットに当たってないんじゃないかとか、そういう野暮なツッコミは、プロレスを殺す、と、テリーは言いたかったはずだ。疑う心は、レスラーに失礼なだけじゃなくて、興行主にとって災難だし、なにより観客であるキミ自身にとって自滅の道だよ。だって、自分がプロレスを楽しめなくなるじゃないか、と。
 厨房の人間も、似たようなことを考えていた。
「エビの本名とか、野暮なこと言うなよ」
「クルマエビだと思って食った方があんたらも気持ちが良いだろ?」
 しかし、プロレスの時代は、終わった。
 われわれは、ブラックタイガーとガチで闘わなければならない。
 おそらく、偽装の慣習は今回の一連のケースのように、「業界が足並みを揃えて謝罪会見をする」流れを経ずしては、決して根絶できなかったはずだ。
 なんとなれば、われわれにとっては、法が法であることよりも、法が守られているかどうかの方が重要で、誰も守っていない法は、誰も守ろうとしないからだ。
 われわれは「法を守ること」よりも「職場の秩序を乱さないこと」や「伝統を毀損しないこと」を重視することになっている。ずっと昔からそうだ。帝国陸軍も清和源氏もみんなそんなふうな人たちだった。
 だから、うちの国の集団に秩序だった行動を求めるためには、遵法精神に訴えるよりは、同調圧力に委ねたり、前例踏襲力学に訴えた方が適切だったりするわけで、もしかしたら、われらの遠い祖先はイワシかペリカンだったのかもしれない。

つい昨日、さる大学が校内で展開している禁煙キャンペーンのコピーが、ツイッター上でちょっと話題になっていた。
 コピーは以下のようなものだ。
《「金がない」とボヤく友だちに限って、タバコを吸っている。》
《卒業までに、空気の読める大人になろう。》
《マナーも守れない学生に、内定を出せますか。》
《カッコつけて タバコを吸っていた。 カッコ悪かった。》
 特に、二番目の「卒業までに、空気の読める大人になろう」が、集中砲火を浴びた。
 これは、タバコの煙で「空気」が汚れることを、「空気を読む」という21世紀の流行語に上乗せして表現したコピーで、技巧上は、なかなか凝った作品だと思う。
 ただ、大学側が、「空気の読める大人」になることを学生に求めているように解釈できる点が、ツイッター雀の反発を買ったようで、そう思って読んでみると、たしかに、いやな圧力がある。
 私自身は、コピーの出来不出来はともかくとして、この種の学内規則に類する事柄を広告代理店の手に委ねてしまった大学の姿勢に失望を感じた。具体的言うと、校内禁煙という方針自体への賛否は措いて、「規則」よりも「空気」で学生を動かそうとした点がどうにも気持ちわるいのだ。
「長いものには巻かれろ」
 ということわざの続きを、権力者の側から言い足すと
「すべての長きものは汝らを縛る捕縄なればなり」
 ぐらいのフレーズになる。
 実にいやな感じだ。
 日本中の少なからぬ数の厨房でエビが経歴詐称を繰り返すようになったのは、おそらくバブルからこっちのこの20年のことだ。
 こういうことが起きたのは、「前例」が「踏襲」されたからであり、板場の人々が「空気」を「読んだ」からだ。
 この先、われわれの国を誤らせるものがあるのだとしたら、それは、おそらく「法」や「イデオロギー」や「悪意」ではない。
 「空気」みたいな、一見なんでもなく見えるくだらないものが、人々に虚偽の申告を促し、あるいは沈黙を強制し、抵抗力を奪い、そうすることで、この国を後戻りのできない道程に導くことになるはずだ。
 そう思うと、たかがエビと笑ってばかりもいられない。
 エビの次は死。
 あ、これ、ABCのシャレね。ショボいオチですまない。
 空気読んで笑ってください。

(文・イラスト/小田嶋 隆)




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絆があるから大丈夫!

「村野瀬玲奈の秘書課広報室」から転載。
私は、民主党革命や、3.11で日本人は覚醒し、日本は変わる、と期待していたのだが、現実の日本国民(一般大衆)は、下記記事のような「心優しいダニ」でいることを選んだのだろうか。

3.11の直後からマスコミで洪水のように流された「絆」という言葉の偽善性。

「同情するならカネをくれ」という昔の流行語があったが、3.11の被害者たちが得たのは、日本全国の皆さんが、温かい心で寄せた、「同情」だけであった。

そして、東電は今年は黒字を計上し、来年以降も黒字を続けるために原発再稼働を計画し、大手銀行はそれに協力して、5000億円の融資をするそうである。

これが、日本という「美しい国」の実態である。


(以下引用)


日本人とは、見棄てられた心優しいゴミクズである
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日本人とは何でしょう。この問いに答えるために、今この時期だからこそ読みたいテレビドラマのシナリオがあります。ふなぼりすたさんのブログ、「お花畑めざして」の書き起こしをお借りしましょう。


●お花畑めざして
だって絆があるから
http://d.hatena.ne.jp/funaborista/20120626/1340685941
2012-06-26

「リーガルハイ」(フジテレビ系・火曜21:00~)
(http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html)

第9話(6/12放送分)より

・・・・・・・・・・

仙羽化学と住民との和解交渉は、住民への切り崩し工作が露呈し決裂。
 
  (仙羽化学側が帰った後のふれあいセンターにて)
 
黛   :今後もさまざまな手段でみなさまに懐柔してくると思います。
     気を引き締めてください。

     あなたを原告団から排除しようとは思いません。
     これからも、みなさんを引っ張っていってください。

村 人 : あの

黛   : はい?

村 人 : 私は和解でいいかな、って思うんだけど。ね、あなた。

黛   : は?

村 人 : うん、そうだね。

黛   : 待ってください。仙羽化学はみなさんを騙そうとしたんですよ。

村 人 : 騙すなんて言い方しちゃ、仙羽化学さんかわいそうですよ。

村 人 : 私たちも娘にね、裁判なんてやめた方がいいんじゃないかって
      言われてるのよ。

村 人 : 2000万もあれば、みんなで分けたら一人頭100万近くにはなる。
      私たちには分相応なんじゃないかな。

黛   : 公害訴訟なんですよ。もっともらって当然なんです。

村 人 : そんなにあったって、ねえ。

村 人 : 私たちの望んでいたものは、仙羽化学さんの誠意なんです。
      今回、それがよく感じられました。

村 人 : そう、絆を、再確認できたもんね。

村 人 : 金が全てじゃないんですよ。
 
  (「そうだそうだ」村人一同拍手)
 
古美門 : 素晴らしい!
      皆さんのお考えに感服いたしました!
      さすがふれあいと絆の里だ。
      それではそのように手続きしましょう。
      黛君、後は頼んだ。さようなら。
      (立ち上がり歩き出す)

黛   : (古美門を追いかけ)先生!これでいいんですか?

古美門 : 良いんだよ。

黛   : でも…

古美門 : (立ち止まり)彼らが良いと言っているんだから。
       ですよね、みなさん?

村 人 : ええ。この世には金よりも大事な物がありますから。
      (他の村人に向かって)なあ?
 
  (「そうだそうだ」うなずく村人一同。)
 
古美門 : 見給え、彼らの満足そうなこの表情を。
      ズワイガニ食べ放題ツアーの帰りのバスの中そのものじゃないか。

      黛くん、よく覚えておき給え。
      これがこの国の「馴れ合い」という文化の根深さだ。
      人間は長い年月飼いならされると、
      斯くも「ダニ」のような生き物になるのだよ。

村 人 : なにぃ、俺達のことを言ったのか?

古美門 : 他に誰かいますか?自覚すらないとは本当に羨ましい。
      コケにされてるのも気づかないまま墓に入れるなんて
      幸せな人生だ。

村 人 : あんたちょっとヒドイんじゃないか!

古美門 : 申し訳ありません。
      最初に申し上げた通り、みなさんのような惨めな老人どもが
      大っ嫌いなものでして。

村 人 : おい若造、お前なんなんだよ。
      お前そんなに偉いのか?

村 人 : そうよ、目上の人を敬うってことはないの?

村 人 : 私たちは君の倍は生きているんだ。

古美門 : 倍も生きていらっしゃるのに、
      ご自分のことも分かっていらっしゃらないようなので、
      教えて差し上げているんです。

      いいですか。みなさんは国に見棄てられた民、「棄民」なんです。
      国の発展のためには、年金を貪るだけの老人なんて無価値ですから、
      チリトリで集めて端っこに寄せて、
      羊羹を食わせて黙らせているんです。

      大企業に寄生する心優しい「ダニ」、それが皆さんだ!

黛   : 先生、もうやめてください

村 人 : テメーだってダニに寄生しているバイキンじゃねえか!

村 人 : あたしたちの何が気に入らないの?

古美門 : かつてこの地は、・・・一面に桑畑が広がっていたそうですよ。
      どの家でも蚕を飼っていたからだ。
      それはそれは美しい絹を紡いだそうです。
      それを讃えて人々は、いつしかこの地を
      「絹美」と呼ぶようになりました。

      養蚕業が衰退してからは、稲作に転じました。
      日本酒に適した素晴らしい米を作ったそうですが、
      政府の農地改革によってそれも衰退した。

      そのあとはこれといった産業もなく、過疎化の一途を辿りました。
      市町村合併を繰り返し、補助金でしのぎました。

      5年前に化学工場がやってきましたね。
      反対運動をしてみたらお小遣いがもらえた。

      多くは農業すら放棄した。

      ふれあいセンターなどという
      中身のない立派な箱モノも建ててもらえた。
      使いもしない光ファイバーも引いてもらえた。
      ありがたいですねぇ~。

      「絹美」という古臭い名前を捨てたら、
      「南モンブラン市」というファッショナブルな名前になりました。
      なんてナウでヤングでトレンディなんでしょう。

      そして、いま。
      土を汚され、水を汚され、病に冒され、
      この土地にももはや住めない可能性だってあるけれど、
      でも、商品券もくれたし、誠意も絆も感じられた。ありがたいことです。
      本当に、よかった、よかった。

      これで土地も水も蘇るんでしょう。
      病気も治るんでしょう。
      工場は汚染物質を垂れ流し続けるけれど、
      きっともう問題は起こらないんでしょう。
 
      だって絆があるから!!
  
村 人 : うわあああああ

  (↑の村人に古美門が殴られる。他の村人が制止。殴った村人が↓)

村 人 : てめえなんか、てめえなんか、ぶっ殺してくれる。

村 人 : 譲二の気持ちはもっともだ。

村 人 : そうよ、どうしてそんなひどいことが言えるの。あんたは悪魔よ。

村 人 : あんたなんかにゃ、俺たちの苦しみが分かってたまるか。
      俺達だってあんたの言ったことぐらいイヤというほど分かっている。
      みんな悔しくて悔しくて仕方ねぇんだ。
      だけど、必死で気持ちを押し殺して納得しようとしてるんじゃねえか!

古美門 : なぜ?
      ゴミ屑扱いされているのを分かっているのに、
      なぜ納得しようとしているんです?

村 人 : おれたちはもう年寄りなんだよ!

古美門 : 年寄りだからなんなんですか?

村 人 : 具合が悪いのにみんな頑張ってきた!

古美門 : だからなんだってんだー!
 
      だから労って欲しいんですか?
      だから慰めて欲しいんですか?
      だから優しくされたら
      すぐに嬉しくなってしまうんですか?
 
      先人たちに申し訳ないとは、
      子々孫々に恥ずかしいと思わないんですか?
 
      何が南モンブランだ。
      絹美村は本物のモンブランよりはるかに美しいと
      どうして思わないんですか!
 
      誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、
      みんな仲良しで暮らしていけば楽でしょう。
 
      しかし、もし、誇りある生き方を取り戻したいのなら、
 
      見たくない現実を見なければならない。
      深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない。
      戦うということはそういうことだ。
      愚痴なら墓場で言えばいい。
 
      金がすべてではない?

      金なんですよ!

      あなた方が相手に一矢報い、意気地を見せつける方法は!
      奪われたものと、踏みじられた尊厳にふさわしい
      対価を勝ち取ることだけなんだ。
      それ以外にないんだ!
 
      錦戸晴雄さん、あなたは元郵便局長だ。
      幾度となく閉鎖されそうになった村の郵便局を最後まで守り抜いた。

      森口三郎さんは小学校の校長先生。
      村にいた子どもたちはみんな、あなたの教え子だ。

      奥さんの久子さんは街のデパートの化粧品売場で
      月間売上の記録の保持者。

      合田譲二さんは実に100ヘクタールもの田畑を開墾した。

      川田聡子さんとご主人は田んぼをやりながら
      日雇いの仕事をいくつもいくつも掛け持った。

      富田安広さんは商店街の会長。
      毎年祭りを盛り上げて、あのクリスタルキングを呼んだこともある。

      板倉初恵さんは、女だてらにクレーン車を動かし、
      6人の子供を育て上げた。

      敗戦のどん底からこの国の最繁栄期を築き上げたあなた方なら、
      その魂をきっとどこかに残してる!
 
      ・・・はずだと期待した私が愚かでした。

      いいですか、二度と老後の暇つぶしに私を巻き込まないで頂きたい。
      心優しいダニ同士、お互い傷を舐め合いながら
      穏やかに健やかにどうぞくたばっていって下さい。

      それではみなさん、さようなら!
 
・・・・・・・・・・

(参考)http://news.thetv.jp/article/31085/

(転載ここまで)





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物言えば唇寒し 秋の風

「陽光堂主人の読書日記」から転載。
特定秘密保護法案の問題点を明確に示す、好い評論だと思う。
これを別の言葉で言えば、「何が秘密かはヒミツです」という、よく知られたフレーズ、あるいは、「アニメが全部黒塗りの『特定秘密のアッコちゃん』♪」というフレーズになるだろう。
しかし、冗談では済まない問題である。陽光堂主人の言うように、「司法制度完全崩壊」であり、その前に、安倍独裁政権により「民主主義完全崩壊」である。もっとも、後者は、先の二つの不正国政選挙で既に崩壊していたのだが。
さてさて、私のブログもそろそろやめる潮時か、とも思うが、今後は政治批判は一切しませんから、御免なさい、許してね、と言っても駄目だろうか。(笑)
それとも、今からでも右翼に転向してしまうかね。まあ、政治的発言は、今後はなるべく自粛する、という程度でとどめておこう。もっとも、頭が子供だから、何か書きたいことが出てくると、前後もわきまえず、過激な発言をすることになりそうな予感がする。
もともと何の知識も無いのに、柄にもなく政治論評みたいなことをしていたのだから、今後はなるべく風流事や趣味的な話を中心にしようかな、と考えている。



(以下引用)




【秘密保護法案】裁判所は特定秘密を扱えず、司法制度完全崩壊



 今の国会は来月6日で終了となり、残り1カ月もありません。この短時日の間に特定秘密保護法案を成立させようと、与党側はシャカリキになっています。

 野党側は、「もっと審議に時間をかけるべきだ」と反対していますが、政府・与党は余程急いでいるようで、修正協議に応じる構えを示しています。何か切迫した理由があるのでしょうか?

 法案に多少の修正を施しても代わり映えしないので廃棄すべきですが、与党が圧倒的多数を占めていますから廃案は難しいでしょう。継続協議の形で先送りできればよいのですが、野党側が変に妥協してしまっておざなりの修正でお茶を濁してしまう可能性が大です。

 この法案が通ってしまうと、この国の司法制度は名実ともに完全に死滅します。現在でも裁判所は、時の政権の顔色を窺って判決を下していますから、特定秘密保護法案が成立したら裁判自体が成り立ちません。何せ、裁判官も処罰の対象となるのですから。

 特定秘密保護法案が主に想定しているのは軍事・テロ関係の機密情報漏洩で、これを知ろうとしたら当然処罰の対象となります。例えば、2020年開催予定の東京五輪のテロ対策の詳細を入手しようとして、あちこち調べ回ったら処罰の対象となります。これは誰でも納得できます。

 しかし、TPPや原発など、我々に密接に関わる情報を集めていたら特定秘密保護法違反で逮捕され、そのまま起訴、非公開の裁判で有罪確定というまさかの展開も有り得るのです。これではネットでの情報発信も迂闊にできなくなります。

 特定秘密保護法案が今の形で施行されたとしても、こうした事件が発生する確率は低いと思われます。(少なくとも当分の間は) 強引な逮捕が続けば、奴隷のように飼い慣らされた国民も騒ぎ出します。そうなったら、政府も好き放題がやり難くなります。

 問題は、不当逮捕や暗黒裁判の情報自体が隠匿される可能性があることです。マスコミは自己検閲を得意としていますから、特定秘密保護法関係の事件の報道を忌避してしまう恐れがあります。第一、報道しようにも中身がよく判りませんから、碌な記事は書けません。「誰それが防衛関係の特定秘密に抵触した疑いで逮捕された」ぐらいしか書きようがないからです。

 特定秘密保護法案と司法の関係については未だ充分に認識されておらず、記事も殆ど見当たりません。日本共産党の「しんぶん赤旗」が11月2日付でこの問題を採り上げていますので、以下引用します。(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-02/2013110201_01_1.html)

   許すな!秘密保護法案 理由も秘密のまま逮捕 裁判官や弁護士も処罰の対象に

 外交・軍事情報から原発施設関連まで広範な行政情報を「特定秘密」とし、国民を処罰する「秘密保護法案」。「何が秘密かも秘密」にする同法案のもとで、捜査や起訴といった刑事手続きや裁判はどうなるのか―。10月31日、国会内で行われた超党派・市民の勉強会で議論となりました。
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 法案は、「秘密」を漏らす行為(未遂や過失を含む)や探知する行為(管理侵害行為)を処罰する仕組み。それらの「共謀、教唆、扇動」も処罰の対象です。

 しかし、「秘密」の中身は国民には知らされず、何が処罰の対象になるか国民にはわかりません。勉強会で、警察庁警備局警備企画課長の村田隆氏は、(1)告発がなされた場合(2)別件で捜査し書類などが発見された場合に「捜査を開始する」と説明。しかし、捜索令状や逮捕状に被疑事実が明記されるのかは明言しませんでした。犯罪とされた事実もわからないまま、捜査対象になったり、逮捕される場合もあるのです。

「認識」どう調べる

 政府は「特定秘密であるという“認識”がない場合は処罰対象になりません」(村田氏)ともいい訳します。しかし、その“認識”をどう調べるのか。

 日本共産党の仁比聡平参院議員が「どうやって誰がただすのか。拘束して自白を迫るしかないじゃないか」と迫ると、村田氏は「慎重に捜査するとしか言いようがありません」と否定しませんでした。自白を迫るか、盗聴などで日ごろの会話を調べる以外にあらかじめ「認識」を知ることはできません。

裁判の主題が不明

 裁判ではどうなるのか。勉強会では、内閣情報調査室の早川智之氏が「裁判でも『秘密』を開示することにはならない」「弁護人が特定秘密を入手することは考えられない」と答えました。裁判官だけに「秘密」を提示する場合があるとしましたが、その場合は裁判官も「処罰の対象となる」(早川氏)のです。

 被告人はもちろん、裁判官も弁護人も、裁判の主題が何であるかがわからない。それどころか弁護のため「秘密」を探れば弁護士も逮捕され、「秘密」を漏らせば裁判官も処罰される―異様な刑事裁判です。 (下線は引用者による)

 捜索されたり逮捕されても、何の容疑か分からないというのです。弁護士を呼んだとしても、役に立ちません。肝心の容疑の具体的内容を知り得ないからです。

 もちろん、取調べの段階で本人には知らされるでしょうが、それを弁護士に知らせたらどうなるのか? それも新たな情報漏洩となるのでしょうか?

 日本の警察は自白を強要するのが得意ですから、戦前さながらの環境で連日詰問されたら、大抵の人は音を上げ、何でも認めてしまいます。これで冤罪一丁上がりです。取調べ可視化など、特定秘密を扱っている以上、不可能です。裁判自体も、非公開とせざるを得ません。

 近代国家では有り得ない状況ですが、安倍政権は国民に考える間を与えることなく、この世紀の悪法をゴリ押ししようとしています。安倍は世界一が好きなようですが、暗黒独裁監視国家としても世界一を目指しているのでしょう。安倍自民党を支持した人たちの責任は重大で、自ら身を張って反対せねばなりません。




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オバマはキューバへの経済制裁を解除する?


「文殊菩薩」で知った記事である。「ロシアの声」はしばしば訪問するサイトだが、この記事は未見であった。
オバマがキューバ制裁を解除する裏には、キューバが社会主義的政策(生産手段は原則国有とする)を少しづつ解除しつつある、という事実があるかと思う。キューバ国民にとっては経済制裁の解除は朗報だが、キューバで今後資本主義的社会体制が進んでいけば、「全員が等しく貧しい」状態から「極端な金持ちと極端な貧乏人」が存在する格差社会になるわけで、手放しで喜ぶわけにもいかないと思う。貧しい報酬で人民のために優れた医療活動を行ってきた医者たちが、まずキューバを脱出してアメリカで「高額医療」に従事するのではないか。そしてキューバの医療も次第にアメリカ化していくわけだ。
まあ、私は現在のキューバの状況に詳しいわけでもないので、成り行きを見守るだけだが、私にとっては世界でも稀な老子的「小国寡民」の理想郷と見ていたキューバが拝金主義に汚染された社会にならないように祈りたい。


(以下引用)



米国、半世紀に及ぶキューバ制裁を解除か

タグ: 政治, 北米・中南米, 米国, キューバ, 記事一覧, 国際




9.11.2013, 11:49

сша куба сша флаг сша куба флаг куба 2011 январь коллаж

Collage: The Voice of Russia



米国政府は1960年に導入された対キューバ制裁措置を解除する構えだ。オバマ大統領が8日述べた。


政策を周到かつ創造的に革新しなくてはならない、と大統領。

対キューバ経済制裁措置は、キューバが米国市民・企業の財産を接収したことへの報復措置として、1960年に導入された。措置は1962年には完全禁輸にまで発展した。

イタル・タス




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11月17日ですか(117という数字には見覚えが……)

「播州武侯祠遍照院」から転載。
管理人の混沌堂さんはこの記事に「プチ・デフォルト」とタイトルを付けているが、まさにその通りだろう。水瓶座時代の筆者(「マドモワゼル愛」さん)が米国の「海外送金停止」「預金引き下ろし上限設定」を異常事態だと見抜いたのも慧眼だと思うし、それに「プチ・デフォルト」と端的に名付けた混沌堂さんも見事だと思う。
そして、マスコミがこの事態をわざと軽く扱っているという、下記記事の指摘も鋭い。
さてさて、米国はどうなるのか。日本では今後、どうなっていくのか。


(以下引用)*赤字部分は引用者(夢人)による強調



水瓶座時代  より  


上記文抜粋
・・・・・・・・



11月17日の怪  送金ストップって、、、


11月17日以降、アメリカの10を超える主力銀行から海外への送金ができなくなる、、、ということだそうです。また1か月5万ドルを超える引きおろしもできなくなるとか。

個人レベルなら1か月5万ドルもいらないでしょうから問題はありませんが、商売やってたらどうなるのでしょう。アメリカに出店した企業がいくら儲けても、アメリカ国内から日本や他国に送金できない、、、となると、大変なことですよね。本当だったとしたら。

お金もちにしてみれば、一か月5万ドルだったら、商売もできない、、、ということになりませんでしょうか。

これはどういうことかというと、例をあげると下記のようになるのではないでしょうか。

みなさん、11月17日から毎日1000人の国民を殺す事になりました。でも、わずか1000人だから何の心配もありませんよ、、、大したことではないので、まったく国民のみなさんは心配いりません。

というような記事が一面ではなく、新聞の片隅に掲載され、一面には日本シリーズの結果や話しが堂々とのっている、、、、というようなものと同じです。

ものすごいことを、あえて小さく語り、大したことない風に言っている、、、ただそれだけの話。

デフォルトといわないで、17日から海外送金はできない、、、となるとアメリカから金を持ち出せない、、、アメリカにある企業はどうするの。

アメリカに物を売る人など、金輪際いなくなるのではないの。となってしまいますよね。大問題ですよね。

また月5万ドルというものの、それって、デフォルトということになりますよね。

アメリカ国債をしこたま買っている中国や日本には、国債の利息はじゃ入ってこなくなるのかしら、、、よくわからないけど、主力の銀行がそれをしたら結果的にそうなりますよね。

何だか凄い話しですよね。本当にそうだとしたら、、、いや、するって言ってるわけで、そうなるのでしょうが、そうなったら、日本だって中国だって、貿易だって、一度止まることになるのでは。

なんだか、切迫した内容のはずなんですが。日本のマスコミもやけに静かですね。何事もないかのようですね。
がさネタなのかしら。

シリアを軍事攻撃できない、、、というのが私は8月の阿部の発言でわかりましたが、マスコミはそんなことおくびにも出さなかったように、今回も同じだったら怖いですね。

確かにシリアを攻撃できませんでしたよね、、、ということは、今回も同じで、やはり17日から海外送金ストップになるのかしら、、、そしたら金融も経済も終わりということになりますよね。

NHKさん、もう少しきちんと説明してほしいです。起きても小さく言えばいいか、、、と思っているのでしょうか。それとも騒がれたくないのでしょうか。それとも根拠がないからなのか。

本日から1000人殺しが始まりましたが、まったく問題なく進んでいるので大丈夫です、、、実際、311以降、はじまっているわけですし、、







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天皇利用者たちの醜態

「神州の泉」から一部(と言っても大部分だが)転載。
山本太郎「直訴」騒ぎの本質を明瞭に語っている。
もう一つ、私も、これは問題だ、と思っていたことを「谷間の百合」さんが書いているので、そちらを「引用2」として一部転載する。
私などより問題を明確に分析し、明瞭に語る人が多いので、私などがそれ以上何も言う必要は無い。

引用の色字部分はどちらも引用者(夢人)による強調である。



(以下引用)



冷静に眺めると、山本氏の直訴行動を不届きだとか言っている連中のほとんどが、国賊のネオリベ(新自由主義)議員であることは注目に値する事実だ。
彼らは心底腐りきった似非保守連中なのである。
この連中は日本の精神をかなぐり捨て、国や国民を裏切る基本に立っているわけで、彼らに山本氏を糾弾する資格は全くない。
それどころか、おまえらが政界から早く降板しろやという話である。

山本氏の園遊会における振る舞いは、2004年の米長邦雄氏のそれに比べても取り立てて問題視することでもない。
宮台真司氏が言うように、米長氏の時はマスコミはあえて拡大させなかったが、なぜ今回はこの件にスポットを当てすぎるのだろうか。
神州の泉の個人的な感想としては、“今回はやんないほうがよかったよね”ではあるのだが、これを取り上げて、ことさら大きく扱うことには何らかの底意があるものと踏んでいる。

山本氏をこれ見よがしにバッシングする連中は、小泉構造改革を支持し、民主党政権下では、フェルドマン率いるネオリベ事業仕分けを影で支持していた腐った日本人どもである。
彼らは今、安倍晋三や竹中平蔵らが強行するネオリベ政策の中枢にいるのである。

つまり、山本太郎氏をこれ見よがしにバッシングしている連中は、TPPや国家戦略特区など不穏な国家破壊政策を押し進めている連中なのだ。
日本人の生活を破壊し、国家の本義に泥を塗り、多国籍企業中心とする海外投資家のために、日本と日本人を守る大事な諸規制を、諸悪の根源だと嘯(うそぶ)きながら、片っ端から規制緩和する悪政が目白押しだ。

アメリカ(CSIS等)から命令されて規制緩和に奔走している連中に日本を守る心はない。
当然ながら、彼らには皇室を守るなどという気持ちは微塵もない。

ネオリベ政策で皇室をすでに捨てている日本人のクズたちが、山本太郎氏の直訴案件を責め立てるのは、皇室とは関係のない底意が強くあるからに他ならない。
その底意とは、山本氏による安倍政権批判の封じ込めが目的なのである。

国民が小泉政権以降のフリードマン主義による国策に翻弄され、その実態を捉え損ねているのは、国策(国政)が体よく偽装され、マスコミがその偽装を本物らしく見せかけているからだ。(ただし、東京新聞は若干、それには当てはまらないが)
だから、山本太郎氏が全国キャラバンで語っていたように、おかしいものはおかしい、とストレートに訴えていたのは絶大な覚醒効果がある。

米官業利権複合体が、人物破壊のターゲットとして狙い定める人物は、政治経済学者の植草一秀氏を見ても分かるように、決まって国政偽装(こくせいぎそう)を見抜き、そのことを分かりやすく人々に知らせてくれる著名人だ。

山本氏も明らかにそういう系列に属する数少ない一人である。
だからこそ、彼は売国連中の攻撃を受けることになる。
そういう肝心な部分を知覚できずに、山本太郎が好きだ嫌いだなどと、見当違いに走っている連中は、頭のネジが緩んでいる。
彼らは日本が直面する危険に気付いていない。

虚心坦懐に山本太郎氏の話に耳を傾けると、そこに私心はなく、彼はネオリベ政策群の悪辣さを真摯に訴えていることが分かる。
沖縄タイムズによれば、山本太郎議員が天皇陛下に手渡した直訴状は、東京電力福島第1原発事故による子どもの被ばくや、作業員の労働環境の現状を記したものらしい。
そういう思いがあふれた行為であり、悪意は感じられない。
神州の泉は山本氏の思想の全体像は見えないが、少なくとも彼が行っている、安倍政権の打ち出す亡国政策群に対する批判にはもろ手を上げて賛同する。


直訴問題は確かに繊細で微妙なことではあるが、国を傾けているネオリベラリストの政治屋たちが、それに言及できる筋合いはいっさいない。
参院議院運営委員会は本日(11月8日)の理事会で、山本太郎議員に対し、山崎正昭参院議長が厳重注意した上で皇室行事への出席を禁止する処分を決めたそうだ。
その根拠は国会法で議長に与えられている「秩序保持権」なのだそうだ。(東京新聞を参照)

秩序保持を根拠とするなら、日本特有の社会秩序、市場秩序をネオリベ国策で破壊している奴らに対しては、国会への登壇(出席)を禁じるべきではないのか!?



(引用2)



宮内庁は、手紙は陛下に渡さないと言いました。

山本太郎さんの非常識をことさら際立たせたいためにに言っているのでしょうが、反対に、自分たちのそういう態度がどれほど天皇を侮辱しているのかということには気がつかないのです。


陛下への手紙を自分たちで勝手に処分するなど言語道断です。
人間としても許されることではありません。

渡したくないのなら、せめて「それについての発言を差し控える」というような常識的慣例で対応すればいいものを、そういう常識をかなぐり捨てて怒りに身を任せたのです。

おそらく政治家といっしょで、自分たちが権力で権威をコントロールしていることや、営々との築いてきた既得権益が暴かれるのではないかという危機感に突き動かされたのでしょう。



あの侍従長の態度を天下に曝しただけでも太郎さんの行為は有意義でした。

皇室をタブーにして好き勝手やってきた人間を炙り出したのです。










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農業工場論再説

「播州武侯祠遍照院」から転載。
私も、日本は第一次産業の工業化で再生する、と考えているので、下記記事は我が意を得たり、である。
ずっと前に、「農業工場」というコンセプトについて書いたことがあるが、それは高層ビルの各フロアを田畑にし、密閉構造にすることで病原菌や害虫や雑草(今なら放射能も)の侵入を防ぎ、農薬不要にする、というアイデアであった。農業基盤を高層ビル化すれば、農地が土地面積や場所によって限定されることもなく、また農業労働自体をビルに付随した機械で半分以上賄うことも可能だろう。もちろん、給水機能や施肥機能はビル自体に付随するわけだ。
しかし、いくら機械化しても人力労働でなければならない部分が残るだろう。だからこそ、そこに雇用も生まれるわけである。
くだらない東京オリンピックなどに使う金があれば、こういう構想を実験的にでも実現してみてはどうかと言いたい。
給与や所得について言えば、学歴年齢性別不問の簡単な肉体労働になるはずだから高給は取れないが、1日4時間程度の労働で月給10万円、1日6時間なら15万円、8時間なら20万円といった相場になるのではないか。これらは基本的には老人でも可能な肉体労働であり、過重な力仕事は機械がやるだろう。あるいは、下記記事にあるように「パワードスーツ」を装着して行う、という未来の労働の姿もありうる。
私も膝が悪いので、パワードスーツは日常の道具としても欲しいところだ。昔なら8マンとか、少し前のロボコップみたいな姿の「スーパー爺さん」になるのは私の夢想の一つでもあった。(笑)



(以下引用)



日本の独立を目指して より

上記文抜粋

・・・・・・・・・・・

「現在の農村生活はごく最先端の科学産業になる」  

マスゴミ、とくにNHKは今の死にかけの老人の、自給自足的あり方をありがたがって見せているが

そんな生き方を、これからの人がするはずが無い

実際の農村はどうか?

ネットと衛星につながった、センサーだらけの科学技術の巣窟である。そもそも、農薬をどんな最先端技術だと思っているのか?

これから、微生物の利用に進んで行くだろう

しかしこれも昔の、保存食、乳酸菌発酵のなれ鮨に戻らない

新しい菌種で新しい、清潔環境で作られるに決まっている。

実際今の酒がそうである。工業生産的にあまりに精度を上げすぎた

ので挫折しているだけである。塩をNACLと勝手に解釈して、99.99%の塩を専売公社は販売して来たが

それが全くまちがいだったので、もう何処にも無いだろう。化学の棚にある試薬特級をのぞいて。

この変化はわずか10年の事だ。

清潔、純粋、という概念が暴走していたわけだ。

ヤンマーは耕耘機を開発し、日本の零細形態の農業を救った

今度は人形ロボットで解決する。

そうなるに決まっている



(画像省略:夢人注)




次の産業革命は農業である

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
抜粋終わり

>ヤンマーは耕耘機を開発し、日本の零細形態の農業を救った

>今度は人形ロボットで解決する。

>そうなるに決まっている

人形ロボットでなく「パワードスーツ」って奴の方が近い。

そうして、農業の「重労働」も、「パワードスーツ」で軽減化されると思う。

っていうか、そもそも「放射能だらけの原発収束作業」も、このパワードスーツがあれば、かなりなんとかなるのかもしれない。


でも霞が関・企業・東電・自公政権は、それをしない。それで新利権が生まれるとしてもだ。真性のアホはさっさと死んでもらうしかないのだろうか。


お読みいただいてありがとうございます。






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