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非常(非情にあらず)の人

ここのところ言説が低調だった山崎行太郎が、今回の政変劇について、なかなかいい事を言っているので転載する。
仙石を代表とする策謀と裏切りの政治家グループは、一時的には勝利を得るかもしれないが、その勝利はあまり長続きはしないし、歴史によって厳しく裁かれるものである。
近代日本を作った大久保利通、西郷隆盛の政治家としての偉大さは、ただ無私の心にある。私利私欲のために政治を行う人間は大事を成し遂げることはできない。しかし、また、そういう無私の人間は、自分の心に一点の疑いも無いから、クロムウェルやロベスピエールのような大虐殺もためらいもなくできる。そういう意味では、政治家というものは並みの人間ではない。
庶民が政治家を馬鹿にするのは、まあ、恵まれない自分の生活の憂さ晴らしにはなるだろうが、あまり褒められたことではない。
政治家に対する過度の敬意も困るが、政治家軽視はもっと困るのである。


(以下引用)

特に小沢一郎の場合、今回の政変劇で、「小沢一郎は終わった」のではなく、「小沢一郎は勝った」と言うべきかもしれない。小沢一郎の政治力が、何回も何回も危機に直面しながらも、なかなか衰えないのは、小沢一郎が「性善説」の人であって、「裏切る人」ではなく「裏切られる人」、「騙す人」ではなく「騙される人」だからではないのか。その醜い人間性を天下に曝け出した卑劣漢・菅直人首相の退陣は、本人や取り巻きが、どんなに足掻こうとも、かえって早まったと思う。いずれにしろ、「日本人の恥」を世界中に晒したのは、菅直人とその取り巻きである。政治家の本質は、やはり古いと言われるかもしれないが、「騙し」でも「裏切り」でもなく、「誠」である。小沢一郎の政治力が衰えないことの秘密は、意外かもしれないが、そこにあるように思われる。今回の政変劇でも小沢一郎は「一敗、地にまみれた」ように見えるが、そして「小沢一郎の時代は終わった」と思われているが、たぶん、今後もしばらくは「小沢時代」が続くように思われる。「騙し」や「裏切り」では、政治家はつとまらない。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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