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政治的出来事の「事実」を検証しよう

国際資本家の使用人・オバマ大統領の正体がまだ分からない人間も多いようだから、オバマ大統領誕生以来、彼が信頼できない人間であると警鐘を鳴らし続けてきた藤永茂博士のブログの一部を紹介しておく。
記事の内容とは無関係だが、井口和基博士といい、藤永茂博士といい、理系の学者で政治にも興味を持った人間は、物の見方が理性的で実証的であるために、世間では陰謀論として簡単に片付けられる論をもきちんと検証して、合理的な判断を下すことが多い。したがって、その意見は常に聞くに値する。まあ、私も、頭のレベルは別として、思考は理系型だから、自分に近いものを愛好しているだけかもしれないが。
愚民支配の基本は「愚民は行為(事実)を見ずに、言葉を信じる」である。オバマのしてきたことはすべてそれである。



(以下「私の闇の奥」から引用)


私自身は早くからオバマ氏を言葉巧みなコン・アーティストと見る立場を取ってきました。このブログの新しい読者のご参考までに、2009年11月11日付けの記事を以下に転載します。:
*************************
オバマ大統領、医療保険制度、ホンジュラス、コロンビア
 ・・・・・・・・・・・・・・・。 体力が落ちて、まともな記事を書くことが出来ませんが、オバマ大統領が来日したときの日本人一般の歓迎ぶりを想像すると、吐き気が催してきます。彼が稀代の「コンフィデンス・マン」、コン・マンであるという、私の信念は揺らぐどころか、ますます強くなっています。_ そこで、アメリカ専門のしっかりした学者の方々に、是非、お願いしたいことがあります。最大の国内問題である医療保険制度は間もなく大統領が法案に署名することになりますが、これまでに至る経過を、選挙戦以前の時点から今日にわたって、詳細に辿って、それを一般の日本人に分かりやすく記述し、説明して頂きたいのです。アメリカの医療保険制度について、アメリカの大多数、特に低収入階層の人々が求めた「単一支払い者制度(single-payer system)」、つまり日本やカナダや英国の制度に似た医療保険制度の政府一元化を、2006年の一時点でオバマその人も支持すると(選挙の票集めのために)明言していたのですが、大統領就任確定の頃から、単一支払い者制度を主張する声を、一貫して閉め出そうとした過程、関係閣僚の人事、議会でのノラリクラリ作戦、・・・、こうしたことを、くわしく辿ってほしいのです。その後ろに一貫して見えるのは、オバマ政権の医療保険業界との密接な関係です。アメリカでは、保険会社から医療費支払いを断られて死ぬ人が一日平均約百人は居ると考えられています。また、個人の破産の人数では医療保険に加入していないために高額の医療費を支払うことを強いられての破産が最高です。今度、オバマ政権の「チェンジ」の成功例として、大いに宣伝されるにちがいない新しい医療保険制度の本質は、医療保険業界側の、僅かばかりの、計算づくの譲歩に過ぎないと、私は考えます。これまでの制度の恐るべき欠陥から生じた死者や破産者の数が少しは減るでしょう。しかし、これまで酷い犠牲を強いられてきた低所得者層の不満は、決して解消しないと思います。それは、1年か2年のうちにはっきりするでしょう。ただ、私がここで問題としているのは、新しい医療保険制度の内容や効果そのものではありません。それが法案として長い時間をかけて審議され、署名されるまでのオバマ・チームの巧妙なノラリクラリ作戦の方に注目してほしいのです。結局のところ、オバマ政権が、当初から狙っていたものを見事に手に入れた、そのやり方です。私が、オバマ・チームを、稀代のコン・マン・チーム、詐欺師集団と呼ぶ理由はそこにあります。始めは、いつもなかなか良いことを言うのです。しかし、本当に達成したいことは別に決めているのです。_ ホンジュラスについても全く同じです。いや、オバマ政権のラテン・アメリカ政策についても、というべきでしょう。予期したとおり、アメリカはみごとにセラヤ大統領を失脚させることに成功しました。はじめオバマ・チームは、「武力で現大統領を追い出すなんて、そんな乱暴は許されない」などと、まことしやかなことを言っていたのです。専門の学者先生の方々に、ことの始まりから終わりまでの、オバマ・チームの狡猾極まるノラリクラリぶりを、われわれ日本の大衆のために、白日のもとに晒してくださるようお願いしたいのです。左翼的見解/右翼的見解といったことに関係ありません。事実を並べて、整理して下さればよいのです。コロンビアについても同じです。この国はいつの間にかアメリカの軍事的属領になってしまったようです。_ オバマ大統領の世界非核化宣言も、「広島、長崎を訪れることを名誉に思うだって、なかなか良いこと言うじゃない!」と日本人をうならせる始めのステージにあります。しかし、ヒロシマ・ナガサキといえば、パールハーバーと返してくるアメリカの心から、非核、反核の一体なにが期待できるでしょうか。私は、広島、長崎の人々、日本人全体が、この史上稀に見る大コン・マンに信頼(コンフィデンス)を置いて、後になってから、「ああ、やられた」と後悔することがないように、祈ってやみません。
藤永 茂 (2009年11月11日)
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 上のブログに書いたことを今読み返して、訂正しなければと思う事は何もありません。危惧を募らせている事柄は多々あります。その一例は、日本のテレビや新聞雑誌にしきりに見られるアメリカの医療保険会社の物凄い売り込み作戦です。オバマ大統領をすっかり丸め込んだ巨大業界ですから。いざとなるとなかなか払いが渋いのです。いつの日か日本でも大やけどをする人が出ないといいのですが。

藤永 茂 (2011年5月25日)


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