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闇に動く手

「国際機関」というのは「超国家組織」であり、ただの民間機関でありながら国家の支配をも超えた活動が認められていたりする。それは、「法律の支配」をも超えているということだ。皆さんはこれを理不尽だと思わないのだろうか? こういう存在を「あの人々」が利用しないはずはない。というより、国際機関という奴の大半は「あの人々」が作ったものだろう。私はだから、そういう機関の活動は常に疑いの目で見ている。だからアムネスティだろうが赤十字だろうが、信じていない。もちろん、ノーベル賞の権威など、お笑い草である。そういう国際機関の一つがIAEA(日本名は知らん。「国際原子力」なんたらかんたらだろう)で、そのIAEAが日本で何やら活動を始めたらしい。それについて「反戦な家づくり」の山本さんが的確な指摘をしているので、その一部を掲載する。


(以下引用)


IAEAの狙いは「統治権の剥奪」だ
IAEAの調査に期待しているむきもある中で、またしても身もふたもないことを言い出して恐縮だが、IAEAはそんな甘っちょろい組織ではない。

世界の原子力業界の元締めであると同時に、核兵器保有国(というかほぼアメリカ)の絶対的優位を確保するために、世界中を取り締まる憲兵のような連中だ。

だから、天野之弥のような 「あらゆる重要な決定で米国に同調する」 と宣言する男が事務局長におさまっているのである。

そのIAEAが日本にやってきて、何をしているか。
ニュースを見る限りでは、ほとんどが、菅内閣の不手際の洗い出しだ。

NHKによれば、IAEAの調査の目的は次の3点だという。

①詳しい被害状況の把握
②震災発生後の対応(東電、政府)
③周辺住民を保護するための政府の対応
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110525/t10013107721000.html

工学的な検証というよりは、東電と政府の情報隠蔽を暴きに来た正義の味方のように思っている人もいるくらい、政府などの対応の調査に比重がおかれている。

IAEAが菅にトドメ刺す 初動のマズさ“隠蔽”暴き出せ!
2011.05.27 産経
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110527/plt1105271602001-n1.htm

しかし、ちょっと待ってほしい。
あのIAEAが、そんな正義のために日本まで来るだろうか。
確かに東電も菅内閣も腐りきっているけれども、それを正すために空を飛んできてくれたのだろうか??

産経が舞い上がるように、おそらくIAEAは菅に「トドメ」をさすだろう。
つまり、菅内閣に、「事故処理能力なし」 の裁定を下すことになるだろう。

問題はその後だ。
私の予想では、福島原発問題は、IAEAの直轄になるだろう。
つまり、対策本部の顧問官としてIAEAからチームが派遣され、すべては彼らによって決済されていく。

しかも、菅の首のすげ替えはしない。
IAEAは、表向き顧問という立場で責任を負わない。
責任だけは菅にかぶせて、好き放題をやり始める。
そういう意味では、キョンシー菅は御しやすい、非常に便利な男である。

IAEAの統治下に入れば、半分は良い面も出てくるだろう。
それほどに東電と菅がひどすぎるとも言えるが、とにかく、今ほど稚拙な情報隠蔽はなくなるだろう。
指揮権は一本化され、黒子ならぬ防護服を被った白子に操られた菅や細野によって統制されていく。

稚拙な情報隠蔽が無くなると言うことは、より隠蔽が高度になるということでもある。
菅や東電の幹部がどうなろうと、IAEAにはどうでも良いことだ。
八つ裂きになろうが、さらし首になろうが、その時になれば笑ってみているだろう。
だから、責任逃れのための見え透いたウソはつかなくなる。

そのかわり、絶対に知られたくないことは、徹底的に隠すだろう。
しかも、彼らにとって福島県民も日本人も、やはりどうでも良い存在だということも、忘れてはならない。
菅内閣といえども、菅本人はいざ知らず、中には被害者に同情する心情もあるだろうし、自分たち自身も危険があると言うことを知っているはずだ。

ところが、IAEAの連中は、その辺はどうでもいい。
チェルノブイリのように、他国にまで被害を及ぼすことにさえならなければ、あとは壮大な人体実験だ くらいに考えている可能性大。

そのIAEAが、福島問題の直接統治で官邸に乗り込み、対策本部を牛耳るようになれば、その行き着く先は「FUKUSHIMA核処分場」にちがいない。
一見、まともそう(菅よりマシ)な施策をしながら、着々と「FUKUSHIMA核処分場」の準備を進めていく。

最初は、西側の山中に、県内の汚染土壌の処分場をつくるということもありうる。
問題になっている学校の表土をはがして、捨て場がないという口実で、西側の20キロ圏内の山中に捨て場を確保する。
そんなのが、核処分場に向けた露払いになっていくのかもしれない。

IAEAの来日にあわせて、海水注入を止めたとか止めないとか、そんな議論に花が咲いたのも、意味がある。
小沢一郎氏のインタビューをウォールストリートジャーナルが掲載したのも、意味がある。
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_242207

WSJは、この記事の続きに、かのジャパンハンドラーズ、ジェラルドカーティスを登場させ、小沢を切って捨てて見せた。
つまり、このインタビュー記事を乗せた意味は、小沢の復活ではなく、とりあえず菅を追い込んでおきたかったのである。
口答えしなくくらい、首相にさえいさせてやれば、なんでもハイハイと言うくらいに 追い込んでおきたいのだ。

この点を十分に注意して、今後のIAEAの動きを注視したい。

繰り返すが、アメリカに忠誠を誓った天野が事務局長のIAEAが、正義の味方のわけがない。
ねらいは、福島原発に関する、統治権の剥奪だ。
今回視察した 東海と福島第2もふくめて、実施的に直轄統治される。

そして、行き着く先は 「fukusima核処分場」である。
その可能性を、私は声を大にして警告しておきたい。

IAEAが正義の味方だなんて言った日には、ショッカーもびっくりしてへそで茶を沸かす。
とんでもない「誤解」をしないように、くれぐれもご注意を。

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