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これからの家づくり

「反戦な家づくり」の「理想の家」という記事の一部を転載する。
家づくりは生活の基盤であり、日本国民全体が今後どのような生活をするかにつながるものであるから、ただの個人的趣味の問題としてではなく、国家経営の一部として考えていくべきだろう。
そういう意味で、この記事にはいろいろと示唆的なことがある。自然エネルギーの利用や雨水の利用など、たいていの人が考えてはいても、具体的な困難がイメージしにくい。特に太陽光発電は、今のところペイしないというのは確かである。今後、画期的な段階になるまでは、金銭的に余裕のある人以外は手を出さないのが無難だろう。雨水利用については、この記事にある「雨水・水道切り替え」方式が容易にできるなら、これはどんどん取り入れていくべきだろう。洗濯やトイレにまで飲料用水を使うという無駄は、これからはやめるべきである。もっとも、我々が飲まされている水道水の水質が実はひどいものだという可能性もあるのだが。
家の建築材料の中で鉄が一番耐用年数が小さいというのも覚えておきたい。たしかに、鉄というものはすぐに錆びてしまうものだ。我々は鉄が固いから丈夫だと錯覚しているが、固いことと腐食しにくいことは別である。白蟻対策さえすれば、実は木造建築が一番耐久性はある、とも言う。何しろ、法隆寺など、2000年近くもっている。(歴史にはうといので、正確な年数は知らない)
ともあれ、我々が膨大な資源とエネルギーを食いつぶす消費経済から脱出することは、未来の世代への責務でもあるだろう。経団連のように、人々が金を使わなくなると困る連中もいるのだが。


(以下引用)


これが、私の中にある家のイメージ

材料はもちろん、木と紙と土。
屋根と外壁は、これだけでは耐久性に難ありなので、若干の工業製品を使用。
基礎は、法律で決められているので、鉄筋コンクリート。

実は、この鉄筋コンクリートが、家の構造材料の中で、一番寿命が短い。
普通の家に使われているもので、60年の想定だ。
これではちょっと寂しいので、私の設計では、ワンランク上のコンクリートを使う。

それでも、想定は80年。適宜メンテをして100年と言うことになっている。
ちなみに、よく100年住宅なんて言うのを聞くが、コンクリートが60年の想定なのに、100年住宅と謳うのは詐欺じゃないかと思うんだけど、如何。

エネルギーは、太陽熱温水と雨水利用はぜひやりたい。
いま設計させてもらっている家で、これを両方ともやることになっているので、とても楽しみ。

なにせ、確実に元が取れる。
元というのは、オカネだけじゃなくて、エネルギー的に。
ローテクで、利用形態がシンプルなものが、いちばん「使い尽くす」ことになる。

反面、太陽光電池は迷いがある。
原発の電気を使わないために、パネルを屋根に載せるという選択肢もあるが、太陽光電池が元を取れるかどうかは疑問。

オカネの面では、補助金と強制的な売電価格で無理やりペイさせているが、本来は今のところ全然合わない。
エネルギー的には、原料のシリコンを抽出する過程がグレーゾーン。意図的に隠されている。

北陸先端科学技術大学院大学で発明された液体シリコンの利用が実用化すれば、新しい可能性が出てくるかもしれない。

太陽電池、液体シリコンで製造成功 大量生産に期待
2011年2月8日 朝日

もっとも、本当に革新的な技術は、文科省にも経産省にも無視抹殺される危険があるから、予断は許さない。

雨水利用は、これまでは庭に播いたり洗車をしたりという用途に限られていたが、水栓メーカーが画期的な蛇口を開発したので、家の中でも利用が可能になった。
主に、便所の流し水は雨水で賄うことができる。

これまでは、雨水と普通の水道を、同じ蛇口に切り替えで使うことができなかった。
水道に雨水が逆流する危険があるからだ。
だから、雨水タンクがからになると便所が流せないという大問題があった。

しかし、メーカーが開発した蛇口は、雨水と水道が混じらないようになっていて、水道局もOK。
雨水タンクが空になったら、便器に座ったままコックを切り替え。
無事水が流れる と言う次第。

それと、ぜひやりたいのが、屋根と壁に水を流すこと。
雨水を小さいポンプで屋根まで上げて、夏の最中はちょろちょろ出しておく。
西日の当たる壁にも、できれば流す。
これだけで、家の中の体感温度は激変する。

冬には、やっぱり薪ストーブ。
隣近所に迷惑にならない限りは、薪ストーブがほしい。
ただし、薪ストーブは工事費入れると100万円コース。
たぶん、経済的な元は取れないが、炎を眺める魅力は捨てがたい。

これまでも、何軒か入れさせてもらったけれども、なんというかシビレルものがある。

同じ炎で言うと、ランタンもいい。
割り切るところは、LEDで節約して、「あかり」が欲しいところにはランタン

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HN:
酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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