「アサ芸プラス」から転載。
下記記事で語っているのは闇金に勤める男である。
闇金と言えば、ヤクザ、暴力団の同類のようなものだが、その闇金でさえ政府や東電の遣り口に比べれば天使である。政府の棄民政策で生きる手段を失った被災地住民は、闇金に手を出すわけで、当座の生活費を融通してくれる闇金業者は、彼らにとってまさしく神様、天使だろう。もちろん、その後には高利返済の地獄が待っているのだが。
[追記] 話はまったく別だが、「山科恭介のブログ」(正式名は「夢想ロウカン(漢字はワードでは簡単に出せないので、カタカナで失礼する)」)がとうとう終わるようだ。残念である。別の場所で新しくブログを始めるとか書いていたので、どういう理由によるブログ終了なのか、よく分からない。ブログなど、書きたい時に書けばいいし、コメント等にいちいち返事する義務もない、と私なんかは思っているのだが、それは読者数の少ないブログの特権なのかもしれない。私にとってはブログとは基本的に「浮遊思考のメモ」でしかない。紙に書くより手早いから電子的にメモし、自分のパソコン内に保存するとほとんど死蔵するだけで見直しすらしないから、ブログに載せておくだけだ。もちろん、読む人も少しはいるだろうから、「読者サービス」的なつまらないジョークを挟んだりもするが、基本は思考メモである。そのように考えれば、ブログなど気楽なものだ、と思うのだが、まあ人にはそれぞれの悩みもあるのだろう。これまで楽しませてくれた山科恭介氏に感謝する。
(以下引用)
僕は、都内で仕事をしているんですけど、今は被災地からの問い合わせがいちばん多いですね。でも、返す手段が薄いので、なるべく貸さないようにしているんです。たぶん、一般的に今の闇金のほとんどは、被災地からの電話が多いと思いますよ。
1位福島県
2位岩手県
3位宮城県
の順番だと思います。ただ、うちの店は今ではほとんど貸さないようにしています。被災者は条件が悪すぎます。仕事もないし、被災地へ派遣されている作業員の人も問い合わせが多い。仮設住宅の人も多い。
借りたいという人の大半は給料日までの生活費。みんな、贅沢をしたからとかではないんです。
落ち着いた口調で語りだしたのは、現在30代の栗本源太郎さん=仮名=。これまで長年、都内で闇金を含める金融関係の仕事を10年以上続けてきた。しかし、震災以降、借り手はもっぱら東北地方の被災地からのSOSになってしまっているという。
まず、普通の金融機関は金を貸してくれないですよ。たぶん、「東北」でなおかつ被災者ってだけで、パスされちゃうんだと思います。だからオレらみたいな暴利な金利を取るいわゆる闇金「スピード出資」にしかたなく電話してくるんですよね。みんな口をそろえて言いますよ。
「あと何日かあとにはお金が入る。それまでのつなぎがなければ家族が生活できない」
って。みんな小口(小額)で1万、2万円とかの小さな金額ですよ。正直、うちらみたいなのがいうのもヘンですけど、国が被災者を見捨てすぎ。現実を甘く見すぎなんですよ。明日、食べるものに苦労してる人がどれだけ多いか。家がなくなって仕事がなくなって、でも、ローンという借金だけが残って‥‥。
実は、今の闇金業者は過当競争になっていて、借りるほうも知恵つけてるから平気で「飛ぶ」(行方をくらませる)んです。だから貸すほうもリスキーです。
こっちは普通に返済の期限の話をしてるのに、被災者でも素人ほど、すぐに「警察」の言葉を出す。こっちは信用してすぐにお金を貸すんですけど、何か詐欺よりタチが悪い。ボランティアでやってるんじゃないんだから。完璧に人間不信ですよね。
でも、ちゃんと返済してくれた人たちは、最後にみんな「ありがとう」と言ってくれるんです。オレら闇金業者ですよ。そんなヤツらに感謝の言葉をくれる。まぁ、その感謝の言葉がなければこんな仕事やっていけないですよ。
あと最近目立つのが、「お金を借りる必要がないのに電話してくる」人たち。要は、寂しくて誰かと話をしたいんですよ。被災で家族を亡くした方、高齢者が多いですかね。誰かと話をしたいから、悩みを聞いてほしい。ついでにお金も借りる。もう事務所はテレクラ状態。いや、お金のかからないホストかも(笑)。一度話をすると相手は「孫」「息子」「彼氏」扱いですよ(苦笑)。
顔を合わせたこともなく、話をしただけなのに、中には「従業員にさせてください」とか「息子を雇ってくれないか」って‥‥。完済してもずっと電話をかけてくる。「東京は物価が高いでしょう」「ちゃんと野菜食べてるかい?」「何もお礼できないからせめてうちで採れたものを」とかで、産地の野菜、果物とかを送ってくださる人も多いですね。
下記記事で語っているのは闇金に勤める男である。
闇金と言えば、ヤクザ、暴力団の同類のようなものだが、その闇金でさえ政府や東電の遣り口に比べれば天使である。政府の棄民政策で生きる手段を失った被災地住民は、闇金に手を出すわけで、当座の生活費を融通してくれる闇金業者は、彼らにとってまさしく神様、天使だろう。もちろん、その後には高利返済の地獄が待っているのだが。
[追記] 話はまったく別だが、「山科恭介のブログ」(正式名は「夢想ロウカン(漢字はワードでは簡単に出せないので、カタカナで失礼する)」)がとうとう終わるようだ。残念である。別の場所で新しくブログを始めるとか書いていたので、どういう理由によるブログ終了なのか、よく分からない。ブログなど、書きたい時に書けばいいし、コメント等にいちいち返事する義務もない、と私なんかは思っているのだが、それは読者数の少ないブログの特権なのかもしれない。私にとってはブログとは基本的に「浮遊思考のメモ」でしかない。紙に書くより手早いから電子的にメモし、自分のパソコン内に保存するとほとんど死蔵するだけで見直しすらしないから、ブログに載せておくだけだ。もちろん、読む人も少しはいるだろうから、「読者サービス」的なつまらないジョークを挟んだりもするが、基本は思考メモである。そのように考えれば、ブログなど気楽なものだ、と思うのだが、まあ人にはそれぞれの悩みもあるのだろう。これまで楽しませてくれた山科恭介氏に感謝する。
(以下引用)
僕は、都内で仕事をしているんですけど、今は被災地からの問い合わせがいちばん多いですね。でも、返す手段が薄いので、なるべく貸さないようにしているんです。たぶん、一般的に今の闇金のほとんどは、被災地からの電話が多いと思いますよ。
1位福島県
2位岩手県
3位宮城県
の順番だと思います。ただ、うちの店は今ではほとんど貸さないようにしています。被災者は条件が悪すぎます。仕事もないし、被災地へ派遣されている作業員の人も問い合わせが多い。仮設住宅の人も多い。
借りたいという人の大半は給料日までの生活費。みんな、贅沢をしたからとかではないんです。
落ち着いた口調で語りだしたのは、現在30代の栗本源太郎さん=仮名=。これまで長年、都内で闇金を含める金融関係の仕事を10年以上続けてきた。しかし、震災以降、借り手はもっぱら東北地方の被災地からのSOSになってしまっているという。
まず、普通の金融機関は金を貸してくれないですよ。たぶん、「東北」でなおかつ被災者ってだけで、パスされちゃうんだと思います。だからオレらみたいな暴利な金利を取るいわゆる闇金「スピード出資」にしかたなく電話してくるんですよね。みんな口をそろえて言いますよ。
「あと何日かあとにはお金が入る。それまでのつなぎがなければ家族が生活できない」
って。みんな小口(小額)で1万、2万円とかの小さな金額ですよ。正直、うちらみたいなのがいうのもヘンですけど、国が被災者を見捨てすぎ。現実を甘く見すぎなんですよ。明日、食べるものに苦労してる人がどれだけ多いか。家がなくなって仕事がなくなって、でも、ローンという借金だけが残って‥‥。
実は、今の闇金業者は過当競争になっていて、借りるほうも知恵つけてるから平気で「飛ぶ」(行方をくらませる)んです。だから貸すほうもリスキーです。
こっちは普通に返済の期限の話をしてるのに、被災者でも素人ほど、すぐに「警察」の言葉を出す。こっちは信用してすぐにお金を貸すんですけど、何か詐欺よりタチが悪い。ボランティアでやってるんじゃないんだから。完璧に人間不信ですよね。
でも、ちゃんと返済してくれた人たちは、最後にみんな「ありがとう」と言ってくれるんです。オレら闇金業者ですよ。そんなヤツらに感謝の言葉をくれる。まぁ、その感謝の言葉がなければこんな仕事やっていけないですよ。
あと最近目立つのが、「お金を借りる必要がないのに電話してくる」人たち。要は、寂しくて誰かと話をしたいんですよ。被災で家族を亡くした方、高齢者が多いですかね。誰かと話をしたいから、悩みを聞いてほしい。ついでにお金も借りる。もう事務所はテレクラ状態。いや、お金のかからないホストかも(笑)。一度話をすると相手は「孫」「息子」「彼氏」扱いですよ(苦笑)。
顔を合わせたこともなく、話をしただけなのに、中には「従業員にさせてください」とか「息子を雇ってくれないか」って‥‥。完済してもずっと電話をかけてくる。「東京は物価が高いでしょう」「ちゃんと野菜食べてるかい?」「何もお礼できないからせめてうちで採れたものを」とかで、産地の野菜、果物とかを送ってくださる人も多いですね。
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