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経済発展と幸福

「ITスペシャリストが語る芸術」というブログから一部転載。
筆者はITスペシャリストというよりは神秘主義者(つまり、現在の科学では証明されていない力の存在を信じる人間)のKAYさん。
まあ、一般の人にはあまりぴんと来ない話かもしれないが、これからの日本の方向性を考える上では、聞くべき発言であろう。その意見に私もほぼ同意である。日本は生活水準を現在の8割程度に落とすべきだと私も思う。つまり、エネルギー使用量や食料消費量を2割落とせば、それだけ日本人の生活は健康的なものになるということだ。
それと同時に、それは国民間の異常な競争と他者排斥の精神を改善する。要するに、競争で一番簡単なのは、自分が努力するよりも他人の足を引っ張って蹴落とすことではないか? 今の日本で幸福な顔をした人間がほとんどいないのも当然だろう。子供も大人社会の陰惨な現実をよく知っているから、子供社会もそのコピーになる。
経済発展とか生活水準維持は、本当に我々にとって必要か? クーラーや車やテレビの無い生活はつまらない生活か? 我々は雲を眺め、風に吹かれるだけで幸福を感じる能力があるのではないか?


(以下引用)


そして、もう1つの理由は、面白いことに、第1の理由と逆に、共通の、そして、強固な固定観念があるということだ。これは分かるだろうか?
共通であるだけに、そして、強固なために、壊しようが無いものだ。それは、固定観念というより、幻想や迷信である。
それは、今の生活、今の国力(経済力)を保たねばならないという妄信で、そうでなければ、日本は惨めになるという迷信である。
日本は既に惨めであるが、それは経済力が衰退したためではない。

中国に抜かれたとはいえ、日本はGDP世界3位であり、4位のドイツとはまだ大差がある。
そのような、確固たる経済大国であるが、実際は、GDPでははるか下の、オランダ、フィンランド、スイスあたりと比べても、国民は惨めである。本当に酷い国と比べれば、悲惨ではないが、幸福でもないのである。
結論を言えば、今の生活も経済力も維持する必要は無い。いや、してはいけないのである。
今までの生活が異常だっただけである。
今のままを維持すれば、既に解消不能な負債は更に増える。これらの負債は、そもそも、今までの異常な生活や経済が生み出したものである。それでも良い生活をしたいなら、自分だけ金持ちになればいいのである。確実に不幸になるとは思うがね。

これまで、我が国は、経済力を、不幸になるためにつぎ込んできたのである。
ほとんど動かなくてよくなり、生活環境は快適な上に、飽食・美食で、過剰栄養となり、医者はそう言わなくても、慢性病と異常性欲で、もう身体も心も完全に駄目になっている。
娯楽も、自分の身体も頭も使わず、刺激を与えられるだけのものばかりで、しかも、性的欲望を煽りそれを解消するものも大っぴらになり、身体、感性、発想力、思考力、全て破壊され、失っている。
根本的に問題なのは、教育、マスコミ、医療であり、それらをいまのように在らしめているのは国家なのであるから、実際は、もう滅ぶ以外にないのだとは思う。第二次世界大戦で敗戦した時、実際は、国民はほっとしたのだ。今、国家が滅べば、やはり同じではないかと思う。

だが、可能性がある限り、諦めないのが人間の正しいあり方だ。
そして、エネルギー問題は、表面的なことだけで解決できるものではなく、我々の内面の変性を必要とするものなのである。
具体的には、大雑把に言えば、皆が、身体を使って勤勉に働くことと倹約である。消費拡大の必要など、混乱した倒錯者の妄言である。

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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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