1)安倍が嫌いだから、安倍のやることはすべて否定する。
2)ロシアが嫌いだから、(安倍支持者であっても)ロシアとの関係修復を否定する。
のどちらかではないか。
私は逆に、安倍の「勇気ある行為」を高く評価していることは前に書いた通りだ。
「スプートニク」は、現ロシア政権の意向が強い影響を及ぼしていると推測されるから、ロシア側が日露関係の「リセット」と経済協力を望んでいることは確かだろう。日本の経済界もそれには関心があるはずだ。
当然である。誰がどう考えても、原発がこのまま存続できるはずはないのだから、それに代わるエネルギー源が是非とも必要だ。それには、不安定な政情の中近東石油に頼るより、ロシアと恒常的な信頼関係・通商関係を結ぶのが最善策であるのは明らかだ。
そう思わないのは「絶対的ロシア嫌悪症」の化石人間だけだろう。そもそも、彼らが憎むべき対象たる「ソ連」という国家はとうの昔に消滅しているのだが、彼らは坊主が憎いと袈裟まで憎いようだwww
日本はあらゆる面で劣化している社会だが、経済面での再生の手段としても、日露関係改善は重要な契機(要素)になりうるかと思う。その考察はいずれやりたい。
(以下引用)どうでもいいことかもしれないし、私の勘違いかもしれないが、引用文中の「左肩下がり」は、そういう表現自体耳慣れないし、文脈から言ってもおかしいのではないか。「右肩上がり」の反対語は(物理的に、あるいは身体力学的に言って)「左肩下がり」ではなく、「左肩上がり」か「右肩下がり」になる。左肩下がりだと自動的に「右肩上がり」になるのである。
リセット間近の露日関係
http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/657.html
リセット間近の露日関係[スプートニク日本語]
オピニオン
2016年05月07日 20:31
リュドミラ サーキャン
プーチン大統領と安倍首相の会談が示したものは両国ともがあらゆる方面で二国間関係を拡大する可能性の模索に狙いを絞ったということだった。平和条約についての協議は続けられる。これについて会談終了後の記者会見でラヴロフ外相が語った。
5月6日ソチで両首脳はあわただしさを避け、落ち着いた雰囲気の中で会談を行った。3時間以上にも渡った話し合いでは二国関係の主要問題や一連のアクチュアルな国際問題が討議された。プーチン大統領が安倍首相と初めて顔をあわせたのは2014年のソチ五輪だった。それ以来、ふたりは国際サミットの場で何度も席を設けてきたものの、そうした場ではもちろんのこと、十分な話し合いを行なうためには時間が足りなかった。昨日の会談のテーマはシリア正常化、ウクライナ、朝鮮半島情勢、国連の枠組みの中での相互関係などだった。
領土問題では胸襟を開いた意見交換が行われた。領土問題の解決は平和条約締結にむけた重要な一歩だ。この問題についての両外務省間の次の協議は6月に予定されている。このほか両国はそれぞれの安全保障局のラインでの作業を続け、外務省と国防省の「2プラス2」フォーマットでの交渉を再開することでも合意した。
両首脳の注意はもちろん、貿易経済パートナー関係にも当てられた。プーチン大統領は会談の初めに、「日本は単なる隣国ではなく、我々のパートナーだ。しかも我々にとってはアジア太平洋地域における重要なパートナーだ。周知の事実により政治面でも貿易経済関係でも特別な注意を要する問題が複数ある」と指摘した。プーチン大統領は安倍首相を今年9月2日、3日とウラジオストクで開催される第2回東方経済フォーラムに参加するよう招待した。シベリア、極東の優先的発展路線をとったロシアは日本の投資と協力の招致に関心がある。日本はこの極東マクロ地域にとっては主要な貿易パートナー国の一つであり続けている。日本の投資家らはまた先進発展領域(TOR)やウラジオストク自由港への関心を表している。
ラヴロフ外相は「様々な理由が重なり貿易取引高も左肩下がり(夢人注:? 誤訳ではないか)の傾向があったし、今もそれは続いている。だが両指導者はこの状況を正す道の模索に狙いを定めると強調した。そしてこれを単に貿易関係を拡大することを通してだけではなく、大型の投資プロジェクトの実現化を通しても行なおうとしている」と指摘している。TORの枠内での外資が挙げた最初の結果も、第2回東方経済フォーラムで紹介される計画となっている。
東洋学研究所の上級研究員、エリゲナ・モロヂャコヴァ教授の見解をご紹介したい。
「対話を継続しようとする露日の意気込みは双方にとって必要なものだ。ロシアは極東において中国だけに頼ることなく自国の経済的国益を多角化せねばならない。ロシア自身、エネルギー資源や旨みのある投資といった観点からも、またアジアのパワーバランスの維持という点からも魅力的なポテンシャルを抱えている。平和条約を含め、多くの問題解決に接近できるのは経済を通してのみだ。近い将来にポジティブな解決ができないとしても、対話を行い、ビジネスにとって関心のあるあらゆる方面で経済協力を推し進めることは欠かせない。日本の首相が自国でのG7サミットを目前に控え、米国の承認が取り付けられないにもかかわらず、なんとしても会談を成立させたという事実ひとつをとっても、首相が自国の地域政策の中でロシアにいかに重要な意味を付与しているかが覗える。」
安倍首相もこれに対し、プーチン大統領を日本に招待することを確認した。現時点では訪日の期日は発表されていないものの、安倍首相はプーチン大統領を東京ではなく、故郷の山口県で出迎えるつもりであることは明らかにされた。専門家らはこれは特別な扱いだと評価している。
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160507/2098135.html