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政治の和姦と強姦

「隠居爺の世迷言」記事の一部で、面白いから転載するのだが、私には今ひとつ理解しがたい部分がある。安倍総理は和姦で岸田総理は強姦だ、という比喩である。私には安倍総理こそ希代の強姦魔で、日本の政治をあれほど強姦した人間はいないと思うし、岸田のやったことのどのあたりが強姦なのかよくわからない。いや、憲法無視、国会無視、国民無視という点では安倍とまったく同じであり、そのミニチュア版だという印象なので、安倍和姦、岸田強姦という比喩の基準が分からない。一見品のいい容貌なので、それが意外な「軍国化路線」(強硬路線)を突っ走ったのが、印象が強いのだろうか。ついでに言えば、安倍は本人のスキャンダルも膨大に出ていたが、岸田にはそれはあまりなくて、せいぜいが息子を要職に就けた程度ではないか。そういう面でも強姦魔的ではない。
おそらく、隠居爺氏は、安倍政権時には政治にあまり関心がなく、安倍政治の獰悪さに気づいていなかったのではないか。(その割には民主党政権時の政策に詳しいのが不思議である。これだけ記憶していたら凄い頭脳だが、まあ、調べて書いたとしても、今現在、それを思い出させてくれた功績は大きい。これを読んで、まだ覚醒しない日本国民は白痴であり、知っていて自民党を応援する人間は極悪人である。)

(以下引用)民主党政権時の民主党が志向したのが何かが明確に描かれている(私が赤字にした部分)のが、素晴らしい。だから官僚や日本ハンドラーたちは恐慌して民主党を引きずり下ろしたのである。そして、それを座視して、安倍政権時の「悪夢の民主党政権時代」発言を馬鹿みたいに信じた日本国民が、今の日本の惨状を作ったのである。安倍政権の誕生自体が、「日本強姦」だったわけだ。そして、強姦された日本はさらに維新などとの協力で輪姦され、手足を斬り刻まれ、惨殺されたのだ。

 それにしても、ここまでコケにされても、一般国民というか、庶民というか、普通の人というのは、疑問を感じないみたいですね。考えてみれば、神などという見えないものを信仰するのが人間というものですから、温室効果ガスでも、地球温暖化でも、それがどんなデタラメでも信じますよね。

 さて、そうやって多くの人にデタラメを信じさせた後は、利権政治家の登場になります。電気自動車、太陽光発電、風力発電などに関する法律を制定します。そして、この段階になると、政治家・官僚と各企業との間で贈収賄が活発に行われるようになります。

 企業は政治家に対して献金、パーティー券購入、裏金用の資金提供などを行います。官僚に対しては、金のやり取りが発覚すると即懲戒免職になりますので、天下り先としての〇〇研究所、〇〇財団などを設立し、そこのポストに各省庁のOBを招きます。

 一方、政治家や官僚はその見返りとして、癒着している企業が儲けを得られるように、法律や条例、通達などを作って便宜を図ります。さらには、補助金を出したり、「省エネ賦課金」などという電気代を値上げする仕組みまで作って、賄賂を出す企業を優遇します。

 政治家も、官僚も、各企業も笑顔で頬が緩みます。学者や専門家は出世の道が開けます。ただし、これで全てがうまくいくかというとそうはなりません。ニコニコ大百科の利権の説明では「国民(納税者)や消費者は金だけ払わさるため、ほぼメリットが無い。」と書いてありましたが、これは大きな間違いで、国民や消費者は大損なのです。なぜなら、電気代は上がりますし、補助金だって私たちの税金です。政治家や官僚や各企業が上機嫌になる分、私たち一般国民は削られ、落とされているのです。

 こうやって説明してみると、利権とは「政治家、官僚、各企業が癒着して贈収賄を行い、不当な利益を得ること。その分、一般国民や消費者が損害を被る。」と定義してもいいかもしれません。

 こんなことを、現在の日本、そして西側欧米諸国が大手を振って行う世界にしてしまったものですから、トータルとして西側諸国は衰退していくばかりとなりました。労せずして利益を得られるような社会になると、誰も真面目に働こうとしなくなりますからね。いわゆるBRICSなどが勢いを増してきているのも、このような西側の腐敗した社会態勢を見るとうなずけるような気がします。

 さて、話は少し飛びますが、2009年に日本では民主党政権が誕生しました。自民党麻生内閣を破って政権を獲得しました。この時、私の記憶では一番の論点というか、民主党が目指したものは " 利権 " からの脱却ではなかったかと思います。同時にこれが民主党が支持を失った原因ではないかとも思っています。

 公益法人の廃止、天下り斡旋廃止、企業献金禁止、パーティー券禁止、世襲の禁止、高速道路無料化などの公約を民主党は出しましたが、これらの公約の底流にあるのは利権政治の否定ではないかと思います。当時の民主党には利権政治から脱却して新しい日本を作るという意気込みがあったのでしょう。大変に素晴らしいことでした。蓮舫の「2位じゃダメなんですか」で話題になった事業仕分けも、利権政治を叩き潰そうとするものでした。

 こうした中で、特に象徴的な出来事が「八ツ場ダム」の建設中止でしょう。八ツ場ダムの建設は、建設会社ばかりではなく、都県をまたぐ巨大プロジェクトで、総工費は5320億円だったといいます。当然のこととして、そこに政治家、官僚、地方公務員、各企業などがワッと群がり、公金チューチューを行いました。そのような面から見ると、当時の民主党の行なおうとしたことは間違いとはいえないですね。

 とはいえ、すでに工事が始まったような巨大プロジェクトを中止することは大変に危険なことでした。というのも、上は政治家から、下は土木作業員に至るまで、八ツ場ダムの工事が行われることを見込んで生活の計画を立てていたからです。末端になればなるほど辛いものがあったでしょう。無理をしすぎましたね。

 そのほかにも、大小様々の公共工事が民主党政権下では中止になったようです。そりゃみなさん怒ります。当てにしていた工事がなくなり、金が回ってこなくなったのですから。仮にそのようなことをやろうとするのなら、新規工事を計画しないこと、それもある年いきなりではなく、徐々に削減するようにしなくては、何も知らない一般国民は途方に暮れます。

 民主党政権は3年余で終わり、安倍政権がスタートしました。みなさん喜びましたね。大好評でした。その理由は、民主党政権がストップをかけていた公共事業を再開させ、財界との結びつきを強めるなどして、金を動かし始めたせいです。アベノミクスなどと変な名前がつきましたが、煎じ詰めれば利権政治の復活です。

 安倍元総理は「利権政治はこうやってやるものだ」と見せつけるかのように推進しました。それが政権が長期間続いた秘訣になります。利権政治に関わる者は儲かりますから文句なしです。関わらない者も直接的に損害を被るわけではないので、大人しくしていました。

 安倍政権は悪いこともたくさんしました。新型ワクチンを導入して、日本人を大量に虐殺する上での道筋をつけたのは安倍元総理でした。アメリカのスーパーリッチであるビル・ゲイツやビッグファーマを引き込み、それらの者との間で利権政治を行いました。海外へのばらまきも始めました。報道関係(マスメディア)を全社抱き込みました。司法にまで手を伸ばして違法行為をした政治家が捕まらないような下地を作りました。移民推進の方針を打ち出し、軍備拡張にも手を染めました。これ以上の悪人はそうそういるものではありません。利権使いの名人でしたね。祖父や大叔父などからしっかり仕込まれたのでしょう。

 実は、岸田総理も安倍元総理の政治をそっくりそのまま踏襲しているのですよね。1にも2にも利権政治です。ただし、岸田総理と安倍元総理のはっきりした違いは、岸田総理が国民を騙そうとせず、直接食い物にしたことです。岸田総理の乱暴なやり方はまるで強姦魔です。

 安倍元総理は気づかせないように、寝た子を起こさないように、騙し騙しそ〜っと行いましたが、岸田総理はいきなり襲いかかりましたからね。そりゃ、日本国民も反発するわけです。岸田総理はそんなにも飢えていたのでしょうか。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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