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大阪都構想への民意は出た

住民投票を実施するまでもなく、民意は出た、と言えるのではないか。
そもそも、どこの都市だろうが、「あなたの都市を『都』にしますか」と聞かれれば、大多数は「おお、立派そうじゃないか。賛成!」としか思わないだろう。「都」と「首都」が同じとなればなおさらだ。「あなたの都市を『首都』にしますか」と言われれば、どこの田舎でも住民の9割までが賛成するに決まっている。そういうのが普通の民衆だろうから、「都構想」に賛成に誘導するのは(些細な利益を大げさに言って誤魔化せばいいのだから)簡単だが、反対の側の意見を納得させるのは(前述した心理面から言って)困難だろうし、選挙民のレベルアップが必要だ、ということだ。それを思うと、事前予測で「大阪都構想賛成者」がたしか6割程度でしかなかったと思うが、それなら大阪府民市民はなかなか健全である。
そして、現実の大阪府内3市長選挙ですべて「大阪都構想反対派」が勝ったのだから、完全に民意は出たと言えるわけだ。
だが、住民投票で過半数を取れば、大阪都構想への合意はできた、と橋下が言い出すに決まっているが、そんな住民投票に何の意義や意味や効力があるものか。たとえば、「住民全員に100万円ずつ差し上げます。賛成ですか、反対ですか」と投票にかけて、反対と言う人間がいたら、顔を見たいものである。これは基地や原発などの問題を住民投票にかけるのとは、話がまったく違うのである。


(以下引用)

大阪維新、府内の3市長選で敗北 自民など推薦候補に

朝日新聞デジタル 4月27日(月)0時2分配信

 第18回統一地方選挙の後半戦は26日、142市区町村長選と586市区町村議選で投票、一部を除いて即日開票された。大阪府内の3市長選では、大阪市をなくして五つの特別区を設けるいわゆる「大阪都構想」で対立する大阪維新の会と自民党の推薦候補が激突し、いずれも自民党の推薦候補が勝った。

 吹田市長選は自民、公明両党が推薦する新顔の後藤圭二氏(57)が、維新推薦で現職の井上哲也氏(58)ら3氏を破った。後藤氏は選挙戦で「行政レベルが下がる危険性がある」と都構想批判を展開。当選後には「(反対派の)堺市長、八尾市長とともに都構想の防波堤になる」と語った。前回、公認で維新ブームの象徴となった井上氏は、今回も維新色を前面に出したが、及ばなかった。

 3人の新顔が争った寝屋川市長選でも「都構想と連携した市政を推進する」と訴えた維新推薦候補が敗れ、自民党推薦の元同党府議が初当選。八尾市長選では自民、民主、公明、社民の各党が推薦した現職が、維新と次世代の党推薦の新顔を退けた。こうした結果に、自民党の竹本直一府連会長は「住民投票で反対の後押しになる」と語った。


朝日新聞社


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