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党中党という奇策

いやいや、いろいろと出てくるものだ。小沢は、民主党離党はしばらく保留し、新会派を作ることで「党中党」として活動していくらしい。面白いではないか。これで現在の民主党中枢部とはっきり一線を画しつつ、自民党らの狙う民主党分裂を避けることができるわけで、ある意味現段階での「満点答案」ではないだろうか。やはり政治のプロは素人考えの上を行っている、という感じである。
外野席にいる素人は無責任に「新党を早く作れ」などと叫んでいるが、さて、それが何を利することになるのか。「慌てる乞食は貰いが少ない」という言葉もある。ここは落ち着いて状況の推移を見守るのがよいだろう。そして、常に、「本当の敵は国内ではなく、国外にいる」こと、軽挙妄動は敵を利することになることを忘れないことである。
もっとも、日本国民全体の現状への怒りと、国民が何を本当に望んでいるかを示すことは、一番大事なことである。「彼ら」が一番気にしているのはそこなのである。いざとなれば、どんな権力でも、自分の生命を投げ出した「本気の行動」には勝てないからだ。
「命もいらぬ、名もいらぬ。そういう人は始末におえぬものである。しかし、始末におえぬ人でないと大きな仕事はできないものだ」
西郷隆盛はそういう趣旨の言葉を言っている。今の国会にも「始末におえぬ人」はいるだろうし、庶民の中にも、あるいは高級官僚の中にさえもいると私は信じている。

(以下引用)

小沢系43人、会派離脱願提出へ…首相揺さぶり
読売新聞 6月28日(木)3時2分配信

 民主党の小沢一郎元代表が、衆院の民主党会派を離脱して新会派の結成を検討していることが27日、わかった。

 消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決で反対票を投じた同党議員のうち、小沢氏含め43人が参加する見通しとなっている。小沢氏は29日にも民主党に会派離脱願を提出したい考えだが、党執行部は容認しないとみられる。

 小沢氏は28日に民主党の輿石幹事長と会談し、新会派結成の意向を伝える方針だ。会派離脱が認められない場合でも、新党結成を求める若手議員を納得させ、グループの結束を保つことが可能と判断しているとみられる。新会派が認められれば、民主党に所属しながら「党中党」として野田首相や党執行部を揺さぶり、離党・新党結成の時期を見極める時間を確保できる利点もある。


・会派とは(ウィキペディアによる)

衆議院・参議院の各院内では、理念や政策を共有する議員が集まって院内会派を作り、議会活動を共に行う。会派の所属議員数によって、委員会の議席数や、発言・質問の時間配分、法案提出権などが左右されるため、政党とは違ったメンバーで構成されることもある。院内の構成単位はあくまでも会派であり、政党ではない。無所属で当選した人が政党会派に参加したり、無所属同士で便宜的に会派を結成することもある。衆参両院とも、慣例により議長と副議長は会派を離脱することになっている。
なお、所属議員が1人だけの会派(俗に一人会派-いちにんかいは、ひとりかいは-という)は制度上認められず無所属(参議院にあっては「各派に属しない議員」)扱いとなる。ただし、当該無所属議員の所属する政党等が政治資金規正法上の政治団体に該当する場合は、国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律(昭和28年法律第52号)の適用に限り会派と同等とみなされ、一人会派に対しても立法事務費が支給される。

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