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人間が道具や家畜である社会

「馬鹿国民帝国日本の滅亡」から記事後半を転載。
私が常々「徽宗皇帝のブログ」などで言っていることに近いのではないか? 私が言うと説得力が無いが、下記記事の論を否定できる人はあまりいないだろう。つまり、資本主義の行き着く所はこうなるしかない、ということである。
自由主義(資本主義とはこれを経済面で言ったものだ)とは自由競争社会肯定主義のことだが、実はそれは強者=資本家という怪物がすべてを自分のものにする弱肉強食社会を肯定することだ。近代の社会運動は、こうした動物的社会を人間的社会にするべく非常な努力をしてきたのだが、そういう歴史に無知な大衆が自ら労働者の権利や国民としての人権を手放してきたのが、レーガン・サッチャー・中曽根以降の政治である。つまり、資本家のための政治の推進だ。
わずか1%の人間が他の99%を支配するという、この奇妙な事態は民主主義という実在しない政治体制への幻想を利用して作られてきたのだが、そもそもの根底には政治の現実に対する人々への長期に亘る洗脳がある。たとえば社会主義や共産主義への無知や誤解などだ。これは、中学や高校の教科書や参考書でその成り立ちや歴史を見るだけでその本質は分かるのだが、大衆は新聞・雑誌・テレビなどの洗脳によって作られた自分の固定観念に延々としがみつく。その結果は資本家独裁の新自由主義世界である。つまり、弱肉強食のジャングルへの逆戻りである。人々は、こういう事実を目の前にしても、まだ自分の手足を縛る鎖に気づかないのだろうか。

小田嶋隆ツィッターに「或る種の動物にとって他の生き物は『エサ』か『敵』かのどちらかでしかない」という趣旨のことが書いてあったが、我々はそういう動物が支配する社会に生きたいと望むのか? それとも人間が人間として生きられる社会を建設したいのか?



(以下引用)


ところで、会社が「株主のもの」で、「社員のもの」ではない!…ということの意味するところである。

日本人は、「会社」を「家族」や「村社会」のように錯覚している。

実際、そういう風土ができるかもしれないが、所有権は株主にある…つまり…

あなたが社員として「自分は会社の一部」と思うほど、会社は「株主のもの」だから、あなた自身も株主の所有物ということになる

あなたには、「所有者」がいるということである…あなたはいつから売買される奴隷になったのか?


このようにして株主は”すべて”を手に入れる…

会社というのは、利益を生む財産…いわば、金の卵を産むニワトリ、カネのなる木である。

それが「株主のもの」なのである。


そして、会社というのは、公共性があり、社会性がある…

それが「株主のもの」だというのである。


株主は、会社を支配することによって、会社に関わる社会的公共的財産をも支配下におく


これは、所有権を認めたことによって発生した”階級社会”である

財産権に留めるか、限定つきの所有権であるならば、株主は”すべて”は支配できない。


だが、人々はこの”資本主義”を「当然のこと」のように認識(錯覚?)して支持してきた。

自分が、株主に支配されるだけの、使い捨ての道具となる社会システムを認めてきた。


だから、人々は”当然の報い”を受けているわけだし、これからも受けることになるのである。


所有権の恐ろしさは、所有対象に対する決裁権の独占にある

よって、”資本主義”においては、「資本家独裁」が成立する。

それは、”共産主義”が、「共産党独裁」となったこととまったく変わりがない。


本来共産主義とは、「99%」の「独裁」…つまり、「民主主義」ということなのだが反対のものになった。

資本主義だって、日本的な”村社会”で、「会社は社員のものでもある」という”共有財産の思想に立つならば、現代のようにはならないのである。


現代資本主義において、資本はいかに巨大で公共性をもつようになっても”私有財産”であって、”共有財産”ではない。

そういう思想で現在、やっているから、とんでもない世の中になっている。


だが、日本の支配層は、ずっとこういうサタンの思想でやってきた。

社員は、株主の「所有物」…つまり、家畜、奴隷…


国家も同じような思想でますます動いている…

国民は、国家元首の「所有物「…つまり、家畜、奴隷…


「同じ人間」などではないのだ…


すると、なるべく安くこき使って、使い捨てにしようというのは、普通のことになる。

だから、若い元気な人間を雇って、老朽人間はリストラするのだ。

労働者の「努力」や「我慢」が報われることはない。


そして、「安い」方がいいから、外国人を受け入れたがるわけだし…

工場ごと海外移転して、そこの「安い」労働者を雇うのである。


そして、それが日本内地に輸入されてくる!!!


「made in china」とか「made in koria」とか書いてあっても、日本資本が大きく関わっている。


国内では機械化、労働集約化で価格破壊が生じ、多くの者が仕事を失う。産業が潰れていく…

さらに、多国籍化した日本企業の「安い」現地労働力で作った商品の輸入により、これまた価格破壊が生じる。

TPPで潤うのは、日本企業とて同じことである。

しかし、「株主のもの」であるから、恩恵は株主にしかない。


他の者は、「安く」こき使われるだけだし、価格破壊で仕事もなくなり、良い商品もなくなる。

「いい仕事」には、手間暇がかかるのだから、価格破壊なんかされたら、維持できない。


そして、こうした大企業のグローバル化、機械化、逆輸入といった産業サイクルを、政府が益税だの公共事業などで加速させている。


人々は”デフレスパイラル”と呼んできたが、現実を正確に表現していない。


目の前で起こっているのは”ディスカウント・スパイラル”である。


消費税増税も、一般庶民はほとんどダメージを受けていない。

それ以上にディスカウントが進んでいるからだ。

消費税のしわ寄せは、価格決定力のない弱小事業体で、個人のガソリンスタンドをはじめ次々と廃業することになっている。


農業にしても、農家がいくらよいものを手間暇かけて作ろうとしても、安物をどんどん流通させようと政治がやっている。

安物は、手抜きだし、毒物がいっぱい含まれているし、しかし、農家が潰れて食料自給率はさらに低下しているので「農産物の供給を止めるぞ」と脅されれば、核を持っていたってどうしようもない。


だが、やはり、それ以上に問題なのは、高齢化してボケているのかもしれないが、昨今はこうしたことを気にかけたりする人間が少なくなったことだ。

いたとしても、分断されて通じ合いにくくされている。


だが、歴史を振り返ってみれば、戦犯財閥は、ことごとく労働運動を潰してきたのであった…

炭鉱の労働者が団結してくると、安い石油に切り替えて炭鉱ごと”ポイ捨て”にした。


国鉄がストライキも辞さぬ団結をみせれば「無駄だ」「非効率だ」と称して”民営化”してしまった。


もちろん、労働組合や革新政党にも重大な問題があったのだ。

だが、大きく俯瞰してみれば、労働者の団結を封じて「安く」こき使って使い捨てにするために、資本家は工場は移転するし、外国人は「移民」などと言って引き入れようとするし、動きは一貫している。


…にも関わらず、いまや「日本の敵」となった日本企業を、日本そのものであるかのように錯覚して応援しているバカ国民が少なからず存在する。

日本企業を応援するという反日行為を、日の丸掲げてやらないでいただきたいものだ。


日本企業が日本と日本国民をこれ以上喰い尽くさないうちに、何らかの手を打たなければ、日本民族は根絶やしとなろう。


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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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