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生まれつきの殺人者の存在

「大摩邇」に転載されていた「マスコミに載らない海外記事」の記事の一部である。元記事にはもっとグロテスクな焼死体の写真が幾つか載っていたが、割愛した。
このオデッサの虐殺事件についてここで考えたいのは、「誰でもその状況になれば悪事を犯す」という考え方が果たして正しいのか、ということだ。私自身、そういう趣旨の説を述べたこともあったが、ここで起こった出来事は、そういう悪とはまったく次元の異なる悪のような気がする。つまり、生まれつきの悪人、生まれつきの殺人者という人々もまた存在するのではないか、ということである。
後者の存在についても私は書いたことがある。それは『本当の戦争』という本に関する記述で、たしか「人間のうち3%(という数字だったと思う)くらいは生まれつきの殺人者である」といいう考えだ。殺人者というよりは、無道徳な人間と言うべきかもしれない。そして、他人をいじめ、痛めつけることにむしろ快感を感じるというサディストである。3%というと、学校の1学年が100人とすれば、1学年に3人くらいはそういう人間がいる、ということで、これは私の実体験と一致する。いわゆる不良と呼ばれた連中の中には、生来の犯罪者というべき中心的存在がおり、後はその子分たちが不良集団を作っていたが、その集団のコアな部分は1学年の3%くらいだったと思う。これは男女を問わない。
そして、そういう3%が、下記記事の暴漢たち(おそらくネオナチなどの極右メンバーだろう)だと考えない限り、ここで行われた「虐殺や暴行を楽しむ」人間の存在は理解できないのである。これは、もうかなり前の犯罪事件だが、数名の若者によって行われた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の事件の詳細を知った時にも感じた「異次元の悪」だ。
そういう「生まれつきの殺人者」の存在を考えるとき、「人を殺した者は死刑にする」という「目には目を、歯には歯で償うべし」というハムラビ法典の大原則こそが、実は一番まともな法思想なのではないか、という気持ちになるのである。



(以下引用)


下記の証言ビデオは、40人以上の人々が亡くなり、百人以上が負傷した恐怖の5月2日の中心で、生き残ることができたオデッサ住民女性によるもの。


ウクライナの地方警察とキエフ政府の黙認を得て、ウクライナ右派セクターが武装させたマフィア暴漢メンバーによって残虐な意図的に計画した攻撃の記録としての撮影された多数の写真やビデオが増えつつある。


以下は、ウクライナ語を話せる友人が送ってくれたばかりの要約だ、“このビデオは、5月2日という恐るべき日を生き抜いたオデッサ在住の女性の証言だ。彼女は重要な証人で、自分が見聞きしたことを語っている。YouTubeビデオ中の彼女の発言概要は以下の通り。


________________________________


死者の多くは銃撃されていた。処刑のように、頭を撃たれた人々もいた。


- “親ロシア派”活動家達は武器は待たず、棒かこん棒だけだった。


- 火炎瓶が建物の外から飛んできた。


- (親キエフ、あるいは反ロシア派)過激派(後に主に右派セクターと判明-編者注)が労働組合会館を襲撃し、間もなく、侵入に成功した。


- ビデオに映っている女性は、他の三人の女性と、約12人の男性と既に死亡した二人の男性(火炎瓶の火と煙で窒息)一緒に、別の部屋にいたと言った。男達が二人の亡くなった男性を、女性達が応急手当てをするように運んできたが手遅れだった… 彼等は、部屋の入り口をキャビネットや箱で塞ぐことに成功し、15分程、閉めておくことができた。


- この時、立てこもった16人の人々全員が廊下での銃声を聞いた。


- すると誰かがドアをドンドン叩き、入れてほしいと請うた。彼等は自分達も自治推進派(つまり、反キエフ)活動家だと言った。


- わずかの時間、考えたり話し合ったりした後、室内の男性達がドアを塞いでいるキャビネットを動かし、ドアをわずかな隙間だけ開け、状況がどうなっているか見ようとした。すると若い暴漢達(連中はウソをついたのだ)は即座にドアの狭い隙間から、16人がいた室内に向かって射撃を始めた。


- 女性(ビデオに映っている)は暴漢を直視した。男は黒いマスクを被っており、笑いながら、彼女をピストルで撃ったが、幸いに、狙いが外れ、仲間達に叫んだ。“コロラディンを殺したぞ!”(自治州連邦を要求する人々を意味する俗語)。




至る所に遺体


- すると暴漢は、4つほど何かのガスが入った風船を部屋に投げ込み、2-3分後に、ガスで中にいた男性達が倒れ、連中はドアを壊して開けるのに成功し、部屋に入った。


- そして、すぐさま男性全員を撃った。それでも生きていた人々を、彼等はボットで殴打して殺害した。この時に言っていた言葉が、“銃弾を節約して、やつらを殺そう…”このけだもの連中は、女性達が彼等はもう死んでいると叫んだにもかかわらず、亡くなっている二人の男性も殴打した…


- すると暴漢達は、死者を地下室に運びたいと言い出した。


- 4人の女性は連中に助命を請い… この女性(ビデオ中の-編者注)は彼等に幼い子供がいるので、…


- 4人の女性は廊下に引き出されたが、そこは本当の地獄だった。多数の遺体が至るところにあり、階段にまであった。テロリスト暴漢達の多くがわいせつなジョークを言いながら、遺骸を引きずりだして、地下室になげこんだ。


- すると暴漢は、4人の女性の一人をとらえ、どこかへ連れ出した。証人(ビデオ中の)は彼女の叫び声だけ聞こえた… その女性の声は聞こえなくなってしまった。




若い女性と男性…他の人々と同様に非武装だ


- (ビデオ中の)女性は約15分間尋問された。テロリスト暴漢は、彼女に自分はロシア人だと本当のことを言えと要求した。ところが、彼女はウクライナのパスポートを所有しており、住所はオデッサと記述されていた。


- こうした混乱の中、彼女は会館から脱出することに成功したが、その時には消防士と警官達が立っていた。消防署は労働組合会館と道路をはさんだ向かいにあるのに、消防士が来たのは1時間20分後だ。テロリスト暴漢に活動するのを阻止されたと彼等は主張した。


キエフのウクライナ政治家全員無辜の市民の虐殺を称賛した。テロリスト暴漢は報奨金を得た。


後に、会館の地下で、多くの遺体が見つかった。他にも多くの人々が行方不明だ。


ウクライナSBU治安警察が、後で更に報復できるよう、彼等から全ての個人データを差し押さえた為、病院に送られた人々は間もなく病床から逃亡した。”



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