今回は、現在の日本社会の光と影に迫った、
ニューヨーク・タイムズ紙の記事からです。
早速ですが、要点を以下に。
「経済は数十年間ほとんど成長せず、今や景気後退に入っている。
人口は縮小し続け、昨年の出生数は最低水準まで落ち込んだ。
どれだけスキャンダルがあろうと、政治は硬直化しているように見える。
しかし心配する必要はない。
ここは日本で、悪いニュースは全て相対的なものなのだから。
日本で周囲を見回して見よう。
社会に変動が起きそうな指標を持つ国で予想される、
社会的不和の兆候は日本ではほとんど見られない。
未回収によるゴミの蓄積、路面の穴、ストライキなどはない。
この国は驚くほど安定しており、結束しており、
未来への絶望感がほとんど存在しない。
この平穏さは、船を揺るがす必要がないという心構えを反映している。
「Shouganai」という考え方は、
ある種の国民的な口癖と言えるだろう。
人々が無関心である理由は簡単に理解できる。
失業率は低く、電車は時間通りに運行し、桜は毎春咲き誇る。
観光客が神社や商店街に殺到し、株式市場は過去最高を記録した。
インフレーション後でも、ラーメン一杯は7ドル未満で手に入り、
住宅は一般的に手頃であり、国民皆保険で皆が保険に加入している。
治安も良く、レストランで携帯電話を忘れてしまっても、
戻ってきた時にはそこにまだある可能性が高い。
26歳のパーカッショニストの男性はこう語った。
『自分の生活環境にはかなり満足しています。
日本人は自分たちの人生が充実していて問題がなければ、
むしろ幸せだと諦めてしまう傾向があるかもしれません。
日本は平和だと思います。
若い世代は、この国を変える必要があるとは感じていません』。
日本のその穏やかな安心感は、社会的課題などに悩まされている、
外の世界との比較によってさらに高まっている。
某化学メーカーに務める65歳の男性はこう語る。
『私はよく欧米諸国に出張しますが、他の国に比べて、
日本の社会や制度は非常に安定していると感じます』」上記のような日本の安定性などを伝えた上で、
冒頭の「悪いニュース」も伝えているのですが、
多くの外国人にとって日本の強固な社会は夢物語のようで、
コメント欄には肯定的な意見が相次いで寄せられていました。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「本気で日本化を考えよう」米誌『欧米は日本のような社会を目指すべきなのか』■ 日本から戻ったばかり。素晴らしい喜びだった。
ポイ捨てはなく、特定の場所以外は禁煙で、
公共交通機関も充実していて、大声で話すこともなく、
列もちゃんと順番が守られていて、
地元での生活と比べると至福の時だったね。
食べ物はおいしかったし、円対ポンドで安かった。
そして一番良かったのは、日本人の親切さだ。
不景気なのは残念だが、訪れるには最高の時期だ。
+67 ロンドン■ 「経済」なんて抽象的なものだから。
俺たちが直面してるような実際的な問題は日本にはない。
日本は物事を正しく進めてるよ。
+458 アメリカ■ 自分は今その日本にいるわけだけど、
日本は世界最高の国であり、
世界最高の人々がいる場所だと感じてる
(ちなみにその中の一人と結婚した)。
そして、そうだね。物価もかなり安いかな。
+19 ■ 日本は100年後も「日本」。
同じ時間軸で、僕の国はもはやそうではないはず。
+630 イギリス■ 東京を歩いていても、人手が足りないとか、
景気が悪いという感じはしないんだけどなぁ。
+147 台湾在住■ 欧米諸国も同じように人口減少に直面してない?
もしかしたらもっとゆっくりかもしれないけど。
だけど、避けられない変化に対して、
日本人と同じような姿勢で立ち向かえるだろうか。
+8 ■ 私は人生の大半で、日米を行き来して暮らしてきた。
日本におけるサービスの低下について語るとき、
日本の水準は現代の欧米の読者のほとんどが、
想像もつかないような高さに設定されていることを、
読者にはしっかりと心に留めておいてもらいたい。
+171 ニューヨーク■ 自分の奥さんは日本人なんだけど、
義理の両親を訪ねるのは常に素晴らしい体験になってる。
日本は安定した美しい島国だ。
現状として二重国籍を持つ子どもたちは、
いずれは日本に家を持つ事になるだろうし、
100年後も日本は日本であり続けるだろうね。
一流の公共交通機関があり、安全で、
コンビニで手頃な値段で健康的で美味しい食べ物が手に入り、
安い費用で質の高い医療を受けられて、
1000年前からある神社仏閣が街中にある。
他の先進国?
まぁ「幸運を祈る」としか言えないね……。
+137 アメリカ「日本はどうなってんだ」 日本の病院で緊急治療を受けた米国人の医療費に驚愕の声 ■ 自分は幸運にも、ここサンディエゴにあるソニー本社で、
日本人の重役たちと仕事をする機会に恵まれた。
ソニーは僕たち社員一人一人に対して、
6週間の語学と文化のレッスンを提供してくれたんだ。
彼らは礼儀正しく、控えめで、ユーモアのセンスに富み、
この地域に強い興味を持ってくれていた。
「週末には子どもたちを連れてどこに遊びに行けばいい?」
なんていう質問をよく受けたし、
メジャーリーグの試合、バルボア・パーク、美術館、
そして色々なビーチに興味を示してくれたんだ。
それまで日本を訪れたことはなかったけど、
このオリエンテーションに参加したことで、
日本の人々の素晴らしさを認識したよ。
+27 アメリカ■ 日本経済は弱いと言うより、停滞してる。
衰退も成長もあまりないという感じ。
+50 オランダ■ 同時に、日本の証券取引所は史上最高値を記録した。
豊かで複雑な歴史を持つ日本にとってさらなる朗報だ。
いとこや友人を訪ねるのを楽しみにしてる。
+13 アメリカ■ 結論として、日本はいい状態にあるって事さ。
+16 ■ 良い面と悪い面が相殺し合ってる感じで、
全体としては悪くない感じだよね。
+9 ■ 2023年4月に日本に行ってきたんだけど、
その体験が俺の人生を変えたんだ。
特に衛生に関する見方に関してはね。
みんな家では靴を脱ぐ。その文化が大好きだ。
+30 オランダ「これが日本って国なんだ」 在日外国人の価値観を変えた日本での体験に感動の声■ 日本人は勤勉に働いてるのに経済成長はしていない。
多くの人がその事を疑問に思ってるはず。
+17 アメリカ■ この記事は何十年も遅れてる。
SNSと海外旅行の増加のおかげで、
外国人は日本の良さを知ったばかりだ。
日本の良さは何年も前から変わらない。
何年か前までは大勢の観光客はいなかったし、
ラーメン1杯が700円だったからもっと良かった。
だけど残念なことに、日本は発見されてしまった!
+17 ■ このニューヨーク・タイムズ紙の記事は一読の価値あり。
だけど日本の人口は1億2500万人で1940年代の約2倍だ。
社会問題を増やしてまで人口を増やす必要はない。
+3549 ■ 全くもってその通り。
経済の収縮は文明の瓦解とイコールではない。
+33 ■ 自分も同じことを主張してきた。
日本人の数が8000万人から9000万人に縮小しても、
あるいはそれ以下になったとしても、
日本は日本のままであり続けるわけだし、
それなら未来をコントロール出来る。
+18■ 僕は幸運にも日本に2年間住み、仕事をすることができた。
70カ国以上働いたり訪れたりした中で、
日本は「好きな国リスト」の一番上にある。
記事にあるように日本は安全で清潔で、生活の質が非常に高い。
魅力的な文化と美味しい食べ物があることも付け加えておきたい。
日本人は社会の調和を保つために、
振る舞いについて厳しい制約を受けている。
だけどよっぽどのことがない限り、
外国人に同じような制約を課すことはない。
他のアジア人も日本の秩序と清潔さを賞賛してるよ。
+92 アメリカ「日本では普通の事なのに…」 フランスの作家が日本で感動した体験の数々が話題に■ 日本人は「しょうがない」と口にするのに対して、
イスラエルの人たちは「En Brera」、
つまり「選択の余地がない」と表現する。
違いを理解するための鍵になるかも。
+16 イギリス■ GDPは生活の質を測る良い尺度ではないよね。
それに仮に人口が毎年0.5%ずつ減少するとすれば、
人口が現在の半分になるまでには130年以上かかることになる。
日本は数年前からロボットによる介護を導入してるし、
急速な進歩を続けてるという側面もある。
+45 ■ こっちで日本のように安定した地域で暮らすには、
一生懸命働いて大金を稼がないと……。
+8 アメリカ■ ここで指摘されてる日本のネガティブな要素は、
どれも欧米的な価値観の指標からするとでしょ。
日本の基準では物事はかなり上手く行ってるよ。
+5 オーストラリア■ 今日本にいる。素晴らしい国だ。
無理やりに人口を増やす必要なんてないさ。
むしろそうしてはいけないとさえ思う。
+36 ■ 人口減少って言うけど、俺はよく考えるんだ。
人口約5000万人だったローマ帝国が、
いかに偉大なことを成し遂げたのかをね。
+27 「日本は現代のローマ帝国だ」 日本のふとした日常の光景にイタリアから驚きの声■ こっちの社会と比べたら、
日本はまるで楽園のようじゃないか……。
+49 アメリカ■ 経済よりも大切なことは間違いなく存在する。
+35 イギリス■ 日本は大丈夫だ。日本の事は日本に任せておけばいい。
他の欧米諸国よりうまく運営されてるんだから。
+42 ■ 記事を読んで感じたのは、なんて美しい国なんだろうって事。
日本の未来に、最高の希望があらんことを。
+16 欧州