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まず子供から洗脳しろ、ということ

「春と修羅☆」から転載。
特に解説の必要は無いだろう。政治の教育への介入はエスカレートする一方である。
今回のブログタイトルは、記事内容とは逆に見えるかもしれないが、子供を無知の状態に置いて、政府の与える情報しか頭に入らないようにする、という意味での洗脳である。沖縄竹富町の公民教科書採択問題と関連させれば、彼らの意図は明瞭だろう。
「読んだ子供を特定」し、それからどうするつもりなのか。かつての「赤狩り」を思い出させる時代になりつつある。
なお、私自身は「はだしのゲン」は絵柄が体質に合わないので読んでいないが、内容は十分に知っており、歴史的・教育的に重要な作品だと思っている。ピカソだってゴーギャンだって、その絵柄が嫌いだからといって、私の一存でその価値は否定できないのと同様だ。
地方権力者の恣意によって起こるこうした暴挙が、安倍政権による特定秘密保護法その他の暴挙と通底していることは言うまでもないだろう。そして、それを見過ごすことは、マルチン・ニーメラーの嘆きをまたしても愚かしく繰り返すことになるのである。
しかし、現市長がこのような人格であることは、選挙の段階で見えたはずなのに、それを当選させた泉佐野市の市民たちは、どういう人々なのか。大阪市も含め、あの一帯(大阪府)は、私には理解しがたい人々が大勢住んでいるようである。



(以下引用)




子どもたちの知らない間に「 はだしのゲン」が消えていた続編・・・・市長の言い訳
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テーマ:

朝日新聞★



大阪府泉佐野市の小中学校図書室から、子どもたちの知らない間に


はだしのゲンが消えていた。

 


きっかけは作品の「差別的表現」を問題視した市長の意向だった。


 


市長の価値観で教育行政が左右された事態を校長らは批判。


 


市教委は20日に返す方針を示した。


  

 「いかなる理由があっても、市教委が一方的に蔵書の閉架や回収を


行うことは校長として違和感を禁じ得ず、到底受け入れられない」


 


 

 市立小中学校の校長でつくる市立校長会は1月23日、強い調子


で回収に抗議する文書を中藤辰洋教育長に手渡した。


 


だが教育長は市長の意向を理由に「何らかの指導が必要」と譲らず、


「閲覧記録を確認するなどして読んだ子を特定し、個別に指導できないか」


と打診したという。


 


 

 校長会はこれを拒否。


 


「不適切な表現があるからといって一律に閲覧制限をするのは


教育になじまない」「大量の蔵書から不適切な表現が含まれる


作品を拾い出し、語句を逐一訂正指導するようなことは不可能」など


とする文書を再び教育長に出し、回収指示の撤回と本の返却を求めていた。


 


 

 校長の一人は「教育長の指示とはいえ、回収に協力してしまったことを


悔やんでいる。


 


差別的表現のある本はほかにもあるのに、なぜゲンだけなのか。


狙い撃ちにされたとしか思えない」と話す。


 


 

 別の校長は「昨年夏、松江であれだけゲンの閲覧制限が問題になったのに……。


市教委はあの教訓から一体何を学んだのか」。


 


 

 千代松大耕(ひろやす)市長は2011年4月の市長選に市議


から立候補し、現在1期目。


 


教職員に入学式や卒業式での君が代の起立斉唱を義務づける条例


を<大阪府・市に続いて制定したほか、府独自の学力テストの学校別成績


を市教委の反対を押し切って公表したり、教育行政への首長の関与


を明文化した条例を制定したりするなど、以前から教育行政に強い


関心を持ってきた。


 


 

 「ゲン」の中には、君が代や天皇制を批判する箇所も出てくるが、


市長は「そこを問題視したわけではない」と説明している。


 


 

 20日に返す方針について、中藤教育長は「早く返すべきだとは思っていた


」と説明。返す際の「指導」の内容については「検討中」としている。


 


(編集委員・西見誠一、倉富竜太)


 

     ◇


 

 朝日新聞の取材に応じた千代松大耕市長の


主な一問一答は次の通り。


 

 ――「はだしのゲン」を回収したのは市長の意向ですか


 


 

 松江市で騒動になったことをきっかけに、私自身も読んでみたところ


、「きちがい」など不適切な表現があることに気づいた。


 


それで「人権的な観点からどうしていけば良いのか」と教育長に


投げかけさせてもらった。


 


 

 はだしのゲン」以外にも同様の表現があれば同様の要請をするのですか


 


 

 今回はゲンの問題に気づいたから指摘した。


 


ほかの本にも同様の問題があれば、気づいたところから変えていったらいいと思う。


 


 

 ――図書へのアクセス権を制限するのは問題では


 


 

 学校図書はすべての本がそろっているわけではない。


学校で読まなくても、いろんな所でアクセスできるのではないか。


 


 

 ――教育の政治的中立から逸脱していませんか


 


 

 インターネットでも差別用語がはんらんしている。


 


どこまで制限できるかと言えば正直無理だと思う。


 


ただ「そのまま置いていていいんですか」ということ。


 


 

 ――「閲覧者を特定し、個別指導すべきだ」と言ったと聞いています


 


  「個別指導ができないなら、誰が読んだか特定した方がいいんじゃないですか」

と言った。


 




 ■「はだしのゲン」をめぐる動き


 


 

2012年8月 松江市議会に小中学校からの撤去を求めて市民が陳情


 

     12月 松江市議会が陳情不採択を決定


 

        松江市教委が校長会で閉架図書にするよう要請< /font>


 

  13年8月 閲覧制限の問題が報道で発覚、約10日後に松江市教委が撤回


 

     11月 大阪府泉佐野市の教育長が一部小中学校に校長室での保管を要請


 

  14年1月 泉佐野市教委が所有していた全小中学校から回収





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