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日本社会の「山」が崩れ、地を厚くする

安部元総理暗殺後の、つまり安倍のいない日本の総合的な運勢について易に聞いてみる。

「山地剥」2爻である。つまり、これまでの日本の上位にいた存在がどんどん剥落して「地を厚くする」つまり、民衆に富が戻る、と私は判断する。

本卦は「往くところあるに利(よろ)しからず」つまり、険悪な国際関係に手を出さず、鎖国的になって、国内政治に努め、国民の生活を安定させ福利に努めるのが吉だ、ということだろう。

六二(2爻)は、「牀(しょう・床・ベッド)を剥ぐに弁をもってす。蔑貞凶」
牀は上級国民が安楽に寝ていたベッド(法律、社会的習慣、暴力装置など)だろう。つまり、上を剥いで、下を厚くするのに「弁」つまり「論議」によって行う、ということだろう。「蔑貞凶」とは、ふたつの解釈ができる。ひとつは、「上級国民が頑な(貞)に下級国民を蔑視していると凶である」、ということ。当然、その反発で我が身を滅亡させるだろう。もうひとつの解釈は、貞、つまり「保守的思想」の軽蔑は凶だ、ということか。新自由主義と並行する「個人主義」「利己主義」がだんだんと消え、家庭や家族の意義が見直されるのではないか。右寄り政党の政治的なモットーとして利用される空疎な名称の家族や家庭ではなく、真の個人の人生における家族という存在への回帰がありそうだ。(「スパイ×ファミリー」の大ヒットはその予兆か。)貧しくても愛と信頼のある家庭というものが、これまでの「カネや物による幸福」に代わって幸福の基盤になるのだろう。つまり、日本人は精神的に進歩する、と楽観的に見ておこう。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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